慶応義塾大学 傾向対策解答解説

質問：慶應義塾大学の定員は、どうして一般選抜の定員と異なるのですか？
解答：慶應義塾大学には、附属高校からの内部推薦者のための定員枠があるためです。大学受験での一般選抜で募集している定員は、全体の５割程となっています。


質問：慶應義塾大学への入学のために、大学入学共通テストは、必要ないのでしょうか？
解答：はい、２０２１年度以降も、原則として不要です。大学入学共通テストに対して、私学でも、早稲田大学と慶應義塾大学は、異なる方針を表明しています。早稲田大学は、大学入学共通テストの得点を求める場合もありますが、慶應義塾大学は、大学入学共通テストは利用しないことを表明しています。

学部名称：理工学部
試験日程：０２月１２日
試験配点：１５０点/５００点満点
収容定員：６５０名
検定料金：３５０００円
試験時間：９０分
出題形式：適語補充＋文章理解
解答形式：記号選択＋一問一答
必要単語：５０００＋
出題分野：科学(テクノロジー)　地球環境　工学(エンジニアリング)
志願者数：９０００＋
傾向分析：慶應義塾大学理工学部の英語の試験構成は、伝統的に長文読解３問＋文法１本で安定しています。読解力と文法力がそれぞれ区別して評価される試験です。問題数は少なめで、先に文法問題を仕上げてから、読解問題に取り組むのが定石です。

慶應義塾大学理工学部の英語の出典は、科学技術(テクノロジー)についての文章が大半です。理系受験者は、日本語の科学用語はすでに理解しているはずなので、合わせて英語訳を積極的に覚えておきたいです。最先端の科学誌・技術誌からの出典が多く、最新技術を巡って、どのような意見があるのか、専門家の知見が読み取れるようになりたいです。高校理科４科目（物理・化学・生物・地学）の用語を、英語でも理解できるようになっておきましょう。

慶應義塾大学理工学部の解答は、ほぼマークシートで、一部に英単語のスペルを記入します。英作文対策やリスニング対策は必要ありません。

【過去問２０１９年】
キーワード：生命進化　円環時間　偽造写真　認識の誤り　確認　ゴシップ　恐竜　隕石


【過去問２０１８年】
キーワード：自動運転　輸送技術　航空機　電力　教育　経済成長　格差　IoT　性能

学部名称：経済学部
試験時間：１００分
試験配点：２００点/４２０点
出題形式：発音・アクセント　適語補充　文章理解　英作文(和文英訳)
解答形式：記号選択＋記述
必要単語：６０００＋
収容定員：６３０
志願者数：７０００＋
出題分野：法学　経済学　経営学　社会学　マーケティング
傾向分析：ある論点について、さまざまな視点から説得しようという複数の文章が出題されます。文章の主張をそのまま受け入れるのではなく、どのような点に説得力があり、どのような点に欠陥があるのかを、しっかりと整理して読めるようになりたいです。すべてに肯定・否定という論点はなく、いずれの論点も限定条件が付いている場合が多いです。英語での議論の基本的なルールを身につけることで、読みやすくなります。英単語については、法制度を扱うので、法学部と共通の英単語が多いので、過去問の演習では、両者を合わせて解くと、傾向が理解しやすいでしょう。


【過去問２０２０年】
キーワード：芸術支援　アーツカウンシル　文化活動


【過去問２０１９年】
キーワード：観光旅行　エコツーリズム　貧困　開発　文化資本　カジノ規制　地域振興　統合型リゾート


【過去問２０１８年】
キーワード：法規制　飲酒　権利　義務　死刑　費用　抑止力

学部名称：商学部
試験時間：９０分
試験配点：２００点/４００点満点
出題形式：適語補充　文章理解
解答形式：記号選択＋一問一答
必要単語：５０００＋
出題分野：法学　経済学　経営学　社会学　マーケティング
収容定員：６００
志願者数：７０００＋
傾向分析：慶應義塾大学商学部の英語の試験構成は、伝統的に長文読解３問＋文法４本で安定しています。読解力と文法力がそれぞれ区別して評価される試験です。問題数が多いので、解答速度が重視されます。

慶應義塾大学商学部の英語の出典は、経済学・経営学についての文章が大半です。経済学の理論を探求する文章と、経営学の実務的な問題に対処する文章が出題されます。

慶應義塾大学商学部の解答は、ほぼマークシートで、一部に英単語のスペルを記入します。英作文対策やリスニング対策は必要ありません。

【過去問２０１９年】
キーワード：工場労働　生活様式　マルクス　デフォー　住宅問題　地域開発　ジェントリフィケーション　指導力　技術育成　ノーベル賞　アンドリュー・カーネギー　スティーブ・ジョブズ　展望


【過去問２０１８年】
キーワード：産業革命　資本家・労働者　マルクス　キャリア　ミレニアルズ　プラスチックゴミ　デポジット

学部名称：文学部
試験時間：１２０分
試験配点：１５０点/３５０点満点
出題形式：適語補充　英文和訳　英作文(和文英訳)
解答形式：記号選択＋記述
必要単語：６０００＋
出題分野：文学　心理学　社会学
収容定員：５８０
志願者数：５０００－
傾向分析：長文１題だけの出題で、文章の内容を理解したうえでの英文和訳・英作文(和文英訳)が中心となっている。他の私立大学のように細かな文法や語彙を問うものではなく、しっかりと英語を通じて学術用語が理解できているかを問うている。日本の学校英語に習熟するのではなく、しっかりと英語で読書ができる水準にまで言語能力を鍛えておきたい。

【過去問２０１９年】
キーワード：生活心理学　ペット　投影　感情移入　擬人化　溺愛


【過去問２０１８年】
キーワード：物語　神話　カタルシス　自我　資本主義　社会学　マイノリティー　ジェンダー

学部名称：法学部
試験時間：８０分
試験配点：２００点/４００点満点
出題形式：発音・アクセント　誤文指摘　適文補充　適語補充　文章理解
解答形式：記号選択
必要単語：６０００＋
出題分野：法学　ジャーナリズム　社会学
収容定員：４６０
志願者数：４０００ー
傾向分析：慶応の各学部のうちでは、１番にバランスが良い問題構成といえる。将来の法学部生として、文章を執筆するための基礎を、丁寧に確認できる問題構成となっており、設問にも品格がある。英語試験に記述力は求められていないが、他科目の小論文試験ではおおいに記述力が求められているので、伝統的な安定した試験傾向がある。


【過去問２０１９年】
キーワード：移民　人口減少　文化摩擦　薬物治療　マリファナ　合法化


【過去問２０１８年】
キーワード：政治　訴訟　刑法　報道　ジャーナリズム　偏見　差別

【大学】：慶應義塾大学(慶応大学)
【学部】：環境情報学部(湘南藤沢キャンパスＳＦＣ)
【日程】：０２月１７日
【会場】：日吉試験場か三田試験場か指定される
【募集定員】：２７５名
【志願者数】：３０００＋名
【試験配点】：２００点/４００点満点
【試験時間】：１２０分
【必要単語】：６０００＋語
【出題形式】：適語補充＋文章理解
【解答形式】：記号選択(マークシート)
【出題分野】：テクノロジー　科学技術　心理学
【傾向分析】：出典は、スノッブな雑誌からが多く、修辞の多い文章表現が特徴です。俗語・流行語・サブカルチャー用語・マーケティング用語も頻出します。副詞や構文を多用する傾向があるので、押さえておきたいです。問題構成としては、かなりの偏りがあり、帰国子女であれば簡単に解けてしまうが、どのような資質・能力を確認したいのか、やや不透明で、傾向が安定していません。慶応ではもっとも伝統の浅い学部で、未熟性と革新性の間で、どのようにバランスを取っていくのか、今後も出題傾向が変化していくはずです。慶応ＳＦＣの両学部(環境情報学部と政策学部)は、出題形式が同じなので、過去問の演習では両者を合わせて解くと、傾向が感じられるでしょう。

【過去問２０１９年】
キーワード：職場環境　座りっぱなし　背景音　予期　認知科学　憂鬱　ＡＩ　自動翻訳　意味論(セマンティクス)


【過去問２０１８年】
キーワード：社会性動物　中国科学院　光粒子

学部名称：総合政策
試験時間：１２０分
試験配点：２００点/４００点
出題形式：適語補充　文章理解
解答形式：記号選択
必要単語：７０００＋
出題分野：法学　経済学　科学技術　テクノロジー
収容定員：２７５
志願者数：４０００－
傾向分析：出典は、スノッブな雑誌からが多く、修辞の多い文章表現が特徴です。俗語・流行語・サブカルチャー用語・マーケティング用語も頻出します。副詞や構文を多用する傾向があるので、押さえておきたいです。問題構成としては、かなりの偏りがあり、帰国子女であれば簡単に解けてしまうが、どのような資質・能力を確認したいのか、やや不透明で、傾向が安定していません。慶応ではもっとも伝統の浅い学部で、未熟性と革新性の間で、どのようにバランスを取っていくのか、今後も出題傾向が変化していくはずです。慶応の総合政策学部と環境情報学部と、出題形式が同じなので、過去問の演習では、両者を合わせて解くと、傾向が感じられるでしょう。

【過去問２０１９】
キーワード：ネイティブ　移民政策　ＴＳＯＬ　語学力　言語学習　格差　南北問題　貧困支援　資本主義


【過去問２０１８】
キーワード：公共政策　経済　市場実験　民間企業　自動車　気候変動　ネオリベラリズム　

学部名称：医学部
試験時間：９０分
試験配点：１５０点/５００点満点
出題形式：誤文指摘　適語補充　英文和訳　英作文(和文英訳)　文章理解
解答形式：記号選択　一問一答　記述
必要単語：６０００＋
出題分野：医学＋心理学＋芸術
収容定員：６８
志願者数：１５００＋
傾向分析：医学を中心に、心理学・文化芸術などの分野からも出題があり、将来の医師となるべき人間にふさわしい教養が求められています。対策の順番として、単語数だけ増やすのではなく、熟語や前置詞と合わせて知識を増やし、まずは文章の意味が理解できるようになりましょう。文章が読めるようになったら、英文和訳と英作文(和文英訳)の学習に集中します。他の慶応学部と比較して、英作文の得点比率が高く、差が開きます。


【過去問２０１９年】
キーワード：健康寿命　高齢化社会　孤独　家族　国際比較


【過去問２０１８年】
キーワード：健康　コミュニケーション　文化　ユーモア　笑い　環境問題　紙　ICT　学習