古文作品

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古文作品

大学受験 古文作品

古文の作品解説です。古典日本語の初学者に向けて執筆しています。

古典作品に挑戦したい生徒は、まずはここから始めましょう。文法解説と現代日本語訳もあり、基礎を確認しながら、読み進めていけば、自然と古文が読めるようになります。


【対象生徒】


高校受験生
大学受験生
古典作品の基礎を学びたい生徒
日本語の歴史を学びたい生徒

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目次

大学受験国語科の古文頻出作品のまとめです。問題として出題された出典名・作者・頻度によって整理しています。受験勉強のためにプロ家庭教師による無料解説付きです。作品から読解文章へのリンクがあり参考書の代わりに学習できます。

万葉集(まんようしゅう)は、もっとも古い和歌集(わかしゅう)です。仮名文字(かなもじ)の発明より以前の作品で、漢字を当字(あてじ)とした万葉仮名(まんようがな)で執筆されています。万葉仮名は、漢字から仮名文字への変化を記録しています。【出典作品】:万葉集【さくひん】:まんようしゅう・まんえふしふ【作品別名】:萬葉集(旧字)【作者編者】:大友家持【さくしゃ】:おおとものやかもち【成立時代】:奈...

いろは歌(いろはうた)は、仮名手本(かなでほん)の和歌で、平仮名47文字で構成されます。作者は不明で、日本語の初学者に向けて、江戸時代に寺子屋で手本として教授されていました。いろは歌の魅力は、すべての平仮名を1文字ずつ用いること、7文字5文字の音律を持つことです。【出典作品】:いろは歌【さくひん】:いろはうた【作品別名】:いろは【作者編者】:不明【さくしゃ】:ふめい【成立時代】:平安時代【作...

竹取物語(たけとりものがたり)は、平安時代の物語(ものがたり)です。日本最古の仮名文字で執筆された物語です。作者は不詳ですが、漢文と仮名に造詣の深い人物と考えられています。別名として、かぐや姫の物語として有名です。【出典作品】:竹取物語【さくひん】:たけとりものがたり【作品別名】:かぐや姫の物語(かぐやひめのものがたり)【作者編者】:ー【さくしゃ】:ー【成立時代】:平安時代 > 弘仁貞観文化...

古今和歌集(こきんわかしゅう)は、平安時代の歌集(かしゅう)です。編者は紀貫之(きのつらゆき)で、平安時代までの和歌を収録しています。古今和歌集は、真名(まな)と仮名(かな)の二つの文字体系によって、序文が執筆されました。大陸由来の漢字と、日本列島由来のやまとことばが、融合した国風文化を融合した国風文化を背景に持ちます。【出典作品】:古今和歌集【さくひん】:こきんわかしゅう【作品別名】:古今...

土佐日記(とさにっき)は、平安時代の日記(にっき)です。作者は紀貫之(きのつらゆき)で、土佐(高知県)から京都への旅路を記録しています。土佐日記の文体は、男性文と女性文を融合し、仮名文字による国風文学への道を開きました。【出典作品】:土佐日記【さくひん】:とさにっき【作品別名】:土左日記【作者編者】:紀貫之【さくしゃ】:きのつらゆき【成立時代】:平安時代 > 延喜天暦の治【作品形式】:日記(...

【出典作品】:大和物語 【さくひん】:やまとものがたり 【作者編者】:ー 【さくしゃ】:ー 【成立時代】:平安 【出典紹介】:平安中期の歌物語集で、「姥捨て」・「苔の衣」などさまざまな物語を集めている。物語がよく整理されており読みやすく、初級から中級ぐらいの古文学習に役に立つ。 【出題頻度】:B

枕草子(まくらのそうし)は、平安時代の随筆(ずいひつ)で、清少納言(せいしょうなごん)の感性と文才により、宮中生活が描かれます。事物を鋭く観察する「ものの段」と、年中行事を記録する「日記の段」により構成されます。【出典作品】:枕草子【さくひん】:まくらのそうし【作品別名】:枕冊子【作者編者】:清少納言【さくしゃ】:せいしょうなごん【成立時代】:平安時代 > 摂関期【作品形式】:随筆

【出典作品】:和泉式部日記 【さくひん】:いずみしきぶにっき 【作者編者】:和泉式部 【さくしゃ】:いずみしきぶ 【成立時代】:平安 【出典紹介】:師宮敦道(そちのみやあつみち)親王との恋愛を主題に、物語風に描かれた和泉式部の日記。 【出題頻度】:B

更級日記(さらしなにっき)は、平安時代の日記です。作者は、菅原孝標娘(すがわらのたかすえのむすめ)で、題材は、少女時代から夫の死後までの人生です。菅原孝標娘は、幼少時より源氏物語に憧れを持っており、紫式部の次世代の作家に位置付けられます。【出典作品】:更級日記【さくひん】:さらしなにっき【作品別名】:さらしなのにき【作者編者】:菅原孝標娘【さくしゃ】:すがわらのたかすえのむすめ【成立時代】:...

栄花物語(えいがものがたり)は、平安時代の歴史物語で、貴族である藤原一族の摂関政治を舞台とします。主役の藤原道長は、藤原一族の長者として、後宮支配と権力闘争を進めます。【出典作品】:栄花物語(旧字体では栄華物語)【さくひん】:えいがものがたり【作品別名】:世継物語(よつぎものがたり)【作者編者】:赤染衛門 【さくしゃ】:あかぞめえもん【成立時代】:平安時代 > 摂関期【作品形式】:歴史物語+歌物語

狭衣物語 (さごろもものがたり) は、平安時代の恋愛物語です。恋愛物語の傑作の源氏物語に続くように、執筆されました。

【出典作品】:山家集 【さくひん】:さんけしゅう 【作者編者】:西行 【さくしゃ】:さいぎょう 【成立時代】:平安 【出典紹介】:自然と人生を歌った平明、清新な歌が多い。 【出題頻度】:B

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)は、鎌倉時代の歌集(かしゅう)です。編者は藤原定家(ふじわらのさだいえ)で、鎌倉時代までの和歌を収録しています。新古今和歌集は、技術と理論の洗練により、幽玄有心(ゆうげんうしん)の美学を成立させました。幽玄有心は、侘び寂び(わびさび)へと継承されていきます。【出典作品】:新古今和歌集【さくひん】:しんこきんわかしゅう【作品別名】:新古今集(しんここんしゅう...

方丈記(ほうじょうき)は、鎌倉時代の随筆です。作者は、鴨長明(かものちょうめい)で、題材は、鎌倉時代の社会事件です。鴨長明は、下鴨神社の神主の家系に生まれ、社会と人生を見つめていくなかで、無常観に到達したと考えられています。無常観は、儚さ・切なさ・わび・さびとともに、日本語を代表する美学用語です。表現技術として、漢語と和語の融合・対句の韻律・比喩による論理構成に、注目しましょう。【出典作品】...

【方丈記】【第一段 行く川の】古文:行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。現代:(流れて)行く川の流れは絶えないで、しかも同一の水ではない。古文:よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。現代:(水流の)淀みに浮かぶ泡沫は、消えては結んで、いつまでも止まることはない。古文:世の中にある人とすみかと、またかくの如し。現代:世の中にいる人間と住居も、またこのよう...

【出典作品】:小倉百人一首 【さくひん】:おぐらひゃくにんいっしゅ 【作者編者】:藤原定家 【さくしゃ】:ふじわらさだいえ 【成立時代】:鎌倉 【出典紹介】:天智天皇~順徳天皇間の百人の歌人の歌を一首ずつ選んだもの。 【出題頻度】:A

【出典作品】:岩清水物語 【さくひん】:いわしみずものがたり 【作者編者】:ー 【さくしゃ】:ー 【成立時代】:鎌倉 【出典紹介】:鎌倉時代に描かれた恋愛物語で、武士が登場してくるのが特徴だ。平安時代を振りかえる時代劇の要素もあります。秋の君(中納言)は京から離れた木幡に住む姫君を迎え取りにいき、姫君に仕える武士の鹿島と出会う。 【出題頻度】:C

宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)は、鎌倉時代の短編集です。作者は不詳で、諸国の面白い説話を集めて、記録したものと考えられています。登場人物は、平安貴族に加えて、武士や僧侶もいます。読者は、貴族以外のより広い社会階層を想定しています。【出典作品】:宇治拾遺物語【さくひん】:うじしゅういものがたり【作品別名】:宇治説話集【作者編者】:作者不明【さくしゃ】:ーーー【成立時代】:鎌倉時代 > ...

徒然草(つれづれぐさ)は、鎌倉時代の随筆(ずいひつ)です。作者は吉田兼好(よしだけんこう)で、構成は243段の文章を収録しています。題材は、自然と人生を描き、鎌倉時代の無常の美学を表現しています。枕草子・方丈記・徒然草は、日本3大随筆と呼ばれ、和の感覚思想が表現された名文です。【出典作品】:徒然草【さくひん】:つれづれぐさ【作品別名】:徒然(つれづれ)【作者編者】:吉田兼好(卜部兼好)【さく...

【出典作品】: 増鏡 【さくひん】: ますかがみ 【作者編者】: ー 【さくしゃ】: ー 【成立時代】: 室町 【出典紹介】: 増鏡は、歴史物語です。成立は南北朝と推定されます。現在のものは20巻からなり、寿永3年(1183年)の後鳥羽天皇の即位から元弘3年(1333年)後醍醐天皇が隠岐に流され、その後、京都に戻るまでの、15代150年の事跡を編年体で述べています。構成は全体が三部...

三冊子 (さんぞうし) は、松尾芭蕉の弟子である服部土芳による江戸時代の俳論書です。優れた俳句についての解説があります。現代では、広く言語芸術を学ぶ教科書にも読めます。

【作品表題】 椿説弓張月  【さくひん】 ちんせつゆみはりづき  【作者編者】 曲亭馬琴  【さくしゃ】 きょくていばきん  【成立時代】 江戸  【作品内容】 無双の武士、源為朝が活躍する勧善懲悪の冒険活劇。現代のアクションエンターテイメントに当たる。幼少期から無類の強さを発揮する源為朝は追放されて琉球にたどりつくとまた琉球で大暴れする。江戸の庶民の娯楽として楽しまれた。

【栄花物語(えいがものがたり)】【十巻 ひかげのかづら 現代日本語訳】古文:殿、おはしませば、いくその人びとか競ひ登りたまふ。現代:殿(藤原道長)が、(比叡山無動寺に)いらっしゃったので、大勢の人びとが、(お供として)競い合うように登山なさる。古文:いつしかおはしまし着きて、見たてまつらせたまへば、例の僧たちは、額の程けぢめ見えでこそあれ、これはさもなくて、あはれに、うつくしう、尊げにおはす...

古文:我をつらしと思ふことやありし。現代語訳:私を冷淡と思うことでもあったのか。品詞分解:我 を つらし と 思ふ こと や あり し 。文法解説:我(名詞) を(格助詞 対象) つらし(形容詞つらしの終止形) と(格助詞 引用) 思ふ(動詞おもふ 連体形) こと(名詞) や(係助詞 疑問) あり(動詞あり 連用形) し(助動詞き 連体形)文章解説:この文章は、藤原道長の嘆きです。「我」とは...

【 古今和歌集 】 【秋歌百九十九首 詠人知らず】 【古文】 :秋の夜は 露こそことに 寒からし 草むらごとに 虫の侘ぶれば 【古文】 :あきのよは つゆこそことに さむからし くさむらごとに むしのわぶれは 【現代語訳】 : 秋の夜は わずかな露でもことのほか 寒いらしい 草むらごとに 虫が侘しく鳴いているので 【品詞分解】 : 秋 の 夜 は 露 こそ ことに 寒か らし 草むら ごと ...

【古今和歌集】【春歌四十二首 紀貫之】【古文】:人はいざ 心も知らず 故郷は 花ぞ昔の 香に匂ひける【かな】:ひとはいざ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける【現代語訳】:人間のさあ 心は分からないけれど 故郷では 昔からの花が 美しい香りを放っているのだなあ。【品詞分解】:人 は いざ 心 も 知ら ず 故郷 は 花 ぞ 昔 の 香 に 匂ひ ける【文法解説】

【古今和歌集】【哀傷歌 八百五十一首 紀貫之】【古文】:色も香も 昔の濃さに 匂へども 植ゑけむ人の 影ぞ恋しき【かな】:いろもかも むかしのこさに におえども うえけむひとの かげぞこいしき【現代語訳】:色も香りも 昔の濃さに 匂うけれど 植えた人の 面影が恋しいのだ【品詞分解】:色 も 香 も 昔 の 濃さ に 匂へ ども 植ゑ けむ 人 の 影 ぞ 恋しき【文法解説】:色(名詞) も(...

【古今和歌集】【恋歌五四六首 詠人知らず】【古文】:いつとても 恋しからずは あらねども 秋の夕べは あやしかりけり【現代語訳】:いつでも (会えない恋人が)恋しくなくは ないのだが 秋の夕べは 心が(特にそわそわして)落ち着かないのだ【品詞分解】:いつ と て も 恋しから ず は あら ね ども 秋 の 夕べ は あやしかり けり【文法解説】

【古今和歌集】【恋歌五三五首 詠人知らず】【古文】:飛ぶ鳥の 声も聞こえぬ 奥山の 深き心を 人は知らなむ【現代語訳】:飛ぶ鳥の 声も聞こえない 山奥の (隠された私の)深い想いを あの人に知らせたいのだ。【品詞分解】:飛ぶ 鳥 の 声 も 聞こえ ぬ 奥山 の 深き 心 を 人 は 知ら なむ【文法解説】

【古今和歌集】【秋歌二百八十三首 詠人知らず】【古文】:竜田川 もみぢ乱れて 流るめり 渡らば錦 中や絶えなむ【かな】:たつたがわ もみぢみだれて ながるめり わたらばにしき なかやたえなむ【現代語訳】:竜田川へ 紅葉が乱れて 流れるようだ (もし私が)渡ったら(美しい水面の織物に見える)錦が 途中で切れてしまうだろう(だから切れないように大切にしたい)【品詞分解】:竜田川 もみぢ 乱れ て...

【 古今和歌集 】 【賀歌 三百四十五首 素性法師】 【古文】 :千鳥鳴く 佐保の川霧 立ちぬらし 山の木葉も 色勝りゆく 【古文】 :ちどりなく さほのかわきり たちぬらし やまのこのはも いろまさりゆく 【現代語訳】 : 千鳥が鳴き 佐保川には霧が 立ったらしい 山の木葉も 色が増していく 【品詞分解】 : 千鳥 鳴く 佐保 の 川霧 立ち ぬ らし 山 の 木葉 も 色 勝り ゆく 【...

【枕草子(まくらのそうし)】【百五十一段 うつくきもの 現代日本語訳】古文:うつくしきもの。現代:愛らしいもの。古文:瓜にかきたる児(ちご)の顔。現代:(植物の)瓜に書きこみした、子供の顔。古文:雀の子の、ねず鳴きするに、をどり来る。現代:子供の雀(すずめ)が、ネズミの鳴き声がするのか、踊りながら来る。

【古文】:雀の子の、ねず鳴きするに、をどり来る。【現代語訳】子供の雀(すずめ)が、ネズミの鳴き声がするのか、踊りながら来る。【品詞分解】:雀 の 子 の ねず鳴き する に をどり 来る 。【文法解説】:雀(名詞) の(格助詞 連体修飾) 子(名詞) の(格助詞 主語) ねず鳴き(名詞) する(動詞 す 連体形) に(助詞 変化) をどり(動詞 おどる 連用形) 来る(動詞 来 連体形)【文...

【更級日記】【一話 門出】古文:東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひ始めけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、現代:(京都から)東国へ向かう道の最果てよりも、さらに奥の方で(菅原孝標娘は)生まれた人間で、どれほどか世間知らずだっただろうか、どうして野望を持ち始めたのだろうか、世の中に物語というものがあ...

【更級日記】【一話 門出】【古文】世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、【現代語訳】現代:世の中に物語というものがあるそうで、どうにかして見てみたいと思いながら、【品詞分解】:世の中 に 物語 と いふ もの の あん なる を 、 いかで 見 ばや と 思ひ つつ 、

【新古今和歌集】【春歌(はるうた)】【古文】:吉野川 岸の山吹 咲きにけり 峰の桜は 散り果てぬらむ【かな】:よしのがわ きしのやまぶき さきにけり みねのさくらは ちりはてぬらむ【現代語訳】:吉野川 岸の山吹が 咲いているのだなあ 峰の桜は 散り果てているようだ【品詞分解】:吉野川 岸 の 山吹 咲き に けり 峰 の 桜 は 散り 果て ぬ らむ【文法解説】:吉野川(名詞) 岸(名詞) ...

【土佐日記】【前文 男もすなる日記といふものを】古文:男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。仮名:おとこもすなるにきといふものを、おんなもしてみむとて、するなり。現代語訳:男性がするような日記というものを、女性もしてみようとして、するのだ。品詞分解:男 も す なる 日記 と いふ もの を 、 女 も し て み む とて 、 す る な り 。文法解説:男(名詞) も(...

【徒然草】【十八段 人は、己を約やかにし、驕りを退けて】【古文】:人は、己を約やかにし、驕りを退けて、財を有たず、世を貪らざらむぞ、いみじかるべき。【かな】:ひとは、おのれをつづまやかにし、おごりをしりぞけて、ざいをもたず、よをむさぼらざらむぞ、いみじかるべき。【現代語訳】:人は、自分を謙虚にして、驕りを退けて、財産を持たず、世間に強欲でないことが、素晴らしいのだろう。【品詞分解】:人 は ...

【徒然草】【十八段 ある時、木の枝に掛けたりければ】【古文】:ある時、木の枝に掛けたりければ、風に吹かれて鳴りけるを、囂しとて捨てつ。【かな】:あるとき、きのえだにかけたりければ、かぜにふかれてなりけるを、かしがましとてすてつ。【現代語訳】:ある時に、(ヒョウタンを)木の枝に掛けていたので、風に吹かれて鳴っていたのを、やかましいといって捨ててしまった。【品詞分解】:ある 時 木 の 枝 に ...

【徒然草】【十八段 人は、己を約やかにし、驕りを退けて】【古文】:人は、己を約やかにし、驕りを退けて、財を有たず、世を貪らざらむぞ、いみじかるべき。【かな】:ひとは、おのれをつづまやかにし、おごりをしりぞけて、ざいをもたず、よをむさぼらざらむぞ、いみじかるべき。【現代語訳】:人は、自分を謙虚にして、驕りを退けて、財産を持たず、世間に強欲でないことが、素晴らしいのだろう。【品詞分解】:人 は ...

【徒然草】【十八段 これらの人は、語りも、傳ふべからず】【古文】:これらの人は、語りも、傳ふべからず。【かな】:これらの人は、かたりも、つたふべからず。【現代語訳】:これらの人間たち(許由と孫晨)は、語りも、伝わっていないはずだ。【品詞分解】:これら の 人 は 語り も 傳ふ べから ず【文法解説】:これら(名詞) の(格助詞 連体) 人(名詞) は(格助詞 主語) 語り(名詞) も(副助...

【徒然草】【十八段 また、手に結びてぞ、水も飮みける】【古文】:また、手に結びてぞ、水も飮みける。如何ばかり、心の中、涼しかりけむ。【かな】:また、てにむすびてぞ、みずものみける。いかばかり、こころのうち、すずしかりけむ。【現代語訳】:再び、(ヒョウタンを使わないで)手を結んで、水も飮んだそうなのだ。どれくらい、心の中は、(すっきりとして)涼しかっただろう。【品詞分解】:また 手 に 結び ...

【徒然草】【十八段 水をも、手してささげて、飮みける】【古文】:水をも、手してささげて、飮みけるを見て、生瓢といふ物を、人の得させたりければ、【かな】:みずをも、てしてささげて、のみけるをみて、なりひさごといふものを、ひとのえさせたりければ、【現代語訳】:(許由は)水をも、(容器を持たないので)手を捧げて、飲んでいた(その姿)を(他人が)見て、ヒョウタンという物を、他人が入手させたが、【品詞...

【徒然草】【十八段 唐土の人は、これを忌みじと思へばこそ】【古文】:唐土の人は、これを忌みじと思へばこそ、記し留めて、世にも傳へけめ。【かな】:もろこしのひとは、これをいみじとおもへばこそ、しるしとどめて、よにもつたうへけめ。【現代語訳】:中国の人は、これらのことを素晴らしいと思ったからこそ、(本に)記録して、後世に伝えたようなのだ。【品詞分解】:唐土 の 人 は これ を 忌みじ と 思へ...

【徒然草】【十八段 昔より、賢き人の富めるは、稀なり】【古文】:昔より、賢き人の富めるは、稀なり。【かな】:むかしより、かしこきひとのとめるは、まれなり。【現代語訳】:昔から、賢い人間が富裕であることは、稀だ。【品詞分解】:昔 より 賢き 人 の 富め る は 稀なり【文法解説】

【徒然草】【十八段 孫晨は、冬の月に、衾なくて】【古文】:孫晨は、冬の月に、衾なくて、藁一束ありけるを、夕にはこれに臥し、朝には収めけり。【かな】:そんしんは、ふゆのつきに、ふすまなくて、わらひとつかねありけるを、ゆうにはこれにふし、あさにはをさめけり。【現代語訳】:孫晨は、冬の月に、布団がなくて、藁一束があったものを、夕方にはこれに横になり、朝には(これを)収納したそうだ。【品詞分解】:孫...

【徒然草】【137段 花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは】古文:花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。全訳:花は満開だけを、月は満月だけを見るものだろうか。いや、そうではない。文法:花(名詞)+は(助詞)+盛り(名詞)+に(助詞)+月(名詞)+の(助詞)+隈なき(形容詞連体形)+を(助詞)+のみ(副詞)+見る(動詞上一段連体形)+もの(名詞)+かは(助詞)。解説 花の盛り:花の満開の...

【宇治拾遺物語】【三十一話 成村強力の学士に逢ふ事】古文:昔、成村といふ相撲ありけり。時に、国々の相撲ども、上り集まりて、相撲節待ちけるほど、現代:昔、成村という相撲力士がいた。ある時に、諸国の相撲力士たちが、上京して集まり、相撲節(という行事を)待っていたところ、古文:朱雀門に集まりて、涼みけるが、そのへん遊びゆくに、大学の東門を過ぎて、南ざまにゆかんとしけるを、現代:(平安京の正面入口で...

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