動詞の活用 四段活用(よだんかつよう)動詞

動詞の活用 四段活用(よだんかつよう)動詞

動詞の活用 四段活用(よだんかつよう)動詞

動詞の活用 四段活用(よだんかつよう)動詞


古典文法の動詞の活用で、古文の四段活用(よだんかつよう)動詞の解説です。

例えば「書く」という動詞は「書かず」「書きて」「書く。」「書く時」「書けば」「書け!」と、古典の日本語では変化します。

「かきくけこ」のうち「かきくけ」の四段に活用しているので「書く」は四段活用動詞と呼びます。

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【科目】


古文(古典)


【領域】


古文文法(こぶんぶんぽう)


【対応カリキュラム】


公立中学高校古典+大学受験古典


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【対象生徒】


大学受験生(国公立高校生+私立中高一貫校生)
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四段活用動詞


古文文法の学習は、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の順番で進みます。

その理由は、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞が、活用するからです。



【古文文法用語 活用】


活用(かつよう)とは言葉が文章の中で変化することを言います。

例えば「書く」という動詞は「書かず」「書きて」「書く。」「書く時」「書けば」「書け!」と、古典の日本語では変化します。

動詞「書く」の活用を整理すると、以下になります。



【動詞 書く 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける


語幹(ごかん)とは言葉の活用しない部分です。言葉の幹(みき)のことですね。

活用語尾(かつようごび)とは言葉の活用する部分です。言葉の尻尾(しっぽ)のことですね。

識別方法とは、動詞の活用形を識別する方法です。現代日本語の感覚があれば、直観的に理解できる言葉もたくさんあります。一方で、現代日本語と異なっている古文動詞もありますので、ていねいに確認しておきたいです。

活用形六種類 未然形から命令形まで


古文には6種類の活用があります。


【日本語の活用まとめ】


番号古文現代日本語
未然形未然形
連用形連用形
終止形終止形
連体形連体形
已然形仮定形
命令形命令形




【未然形 まだ完了していない状態】


未然形(みぜんけい)とは、動詞が「まだ完了していない状態」を示します。「書かず」とあれば「まだ書いていない状態」を示していますよね。



【未然形 識別 ずを付ける】


古文の未然形の識別は、打消の助動詞「」を付けます。現代日本語の未然形の識別では、打消の助動詞「ない」を付けました。古文の助動詞「ず」は、現代文の助動詞「ない」の祖先です。



【未然形 例文】


古文:我いまだ書かず。
現代:私はいまだに書かない。

古文:共に遊ばず。 
現代:一緒には遊ばない。

古文:夜まで書を読まず。 
現代:夜まで本を読まない。




【連用形 用言に連なる状態】


連用形(れんようけい)とは、動詞が「用言(ようげん)に連(つら)なる状態」を示します。

用言とは、動詞・形容詞・形容動詞を、まとめた文法用語です。まとめて呼べる便利な文法用語です。「書き置く」とあれば動詞「書く」が動詞「置く」に連なっていますよね。



【連用形 識別 てを付ける】


古文の連用形の識別は、助詞「」を付けます。現代日本語の連用形の識別と、同じです。「書く」に「て」を付けると「書きて」と活用「しますよね。



【終止形 文の終わり】


終止形(しゅうしけい)とは、動詞が「文の終わりの状態」を示します。

日本語で、文の終わりに句点(くてん)が打たれるようになったのは明治時代以後(現代文が成立してから)です。それまでは、文の終わりを明確に示す方法として、終止形を用いていました。

終止形がわかると、古文の切れ目がわかるようになります。

古文辞書では、動詞は連用形か終止形で、記載されています。



【終止形 識別 。を付ける】


古文の終止形の識別は、「句点=。」を付けます。現代日本語の終止形の識別と、同じです。




【連体形 体言に連なる状態】


連体形(れんたいけい)とは、動詞が「体言(たいげん)に連(つら)なる状態」を示します。

体言とは、名詞の別名となる文法用語です。特に文法の話をしたい時に用います。「書く物」とあれば動詞「書く」が体言「もの」に連なっていますよね。



【連体形 識別 ものを付ける】


古文の連体形の識別は、「もの」や「とき」や「こと」を付けます。現代日本語の連体形の識別と、同じです。




【已然形 すでに完了した状態】


已然形(いぜんけい)とは、動詞が「すでに完了した状態」を示します。「書けば」とあれば「すでに書き終わっている状態」を示しています。

現代文では仮定形のところが、古文では已然形に変化しています、大きな変化なので、大学受験でも出題されやすいです。



【已の字 己や巳ではない】


已然形の「已」の字は、「己(おのれ)」や「巳(へび)」ではないので、漢字書取に注意しましょう。

漢字訓読音読
へび
すで
おのれ




【已然形 識別 ばを付ける】


古文の已然形の識別は、「を付けます。ただし現代日本語とは、異なる場合があるので、注意が必要です。


【已然形 例文】


古文:我すでに書けば。
現代:私はすでに書いたので。

古文:共に遊べば。 
現代:一緒に遊んだので。

古文:朝まで書を読めば。 
現代:朝まで本を読んだので。



【命令形 命令や発声】


命令形(めいれいけい)とは、動詞が「相手への掛声である状態」を示します。「書け」とあれば「目前に相手がいて、話しかけている状態」を示しています。



【命令形 識別 とてが多い】


古文の命令形の識別は、「とて」に注目します。「とて」は台詞引用に用いられるので、「とて」の直前が命令形になっていないか確認してみましょう。



【命令形 例文】


古文:大臣(おとど)、疾(と)く書けとて
現代:大臣が、早く書けと言って

四段活用動詞 問題




以下の活用表を埋めなさい


【カ行四段動詞 書く 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける



【ガ行四段動詞 漕ぐ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける



【サ行四段動詞 申す 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける


申すは音便があり「まうす」と筆記し「もうす」と発音する。



【タ行四段動詞 待つ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける




【ハ行四段動詞 思ふ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける


申すは音便があり「おもふ」と筆記し「おもう」と発音する。



【バ行四段動詞 遊ぶ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける


遊びては「あそびて」と筆記していたが「あそんで」と発音するようになり、そのまま「あそんで」と現代日本語では筆記するようになりました。



【マ行四段動詞 読む 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける



【ラ行四段動詞 帰る 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形   ずを付ける
連用形   てを付ける
終止形   。を付ける
連体形   物を付ける
已然形   ばを付ける
命令形   !を付ける


帰りては「かえりて」と筆記していたが「かえって」と発音するようになり、そのまま「かえって」と現代日本語では筆記するようになりました。





【四段活用 問題 書くの識別】


以下の動詞「書く」は、それぞれ何形に活用されていますか。

書く。       形

書きて       形

書かず       形

書けば       形

書かば       形

書く人       形

書けとて      形

書きたり      形




【文法用語 問題記述】


活用とは何か。

活用とは   である。


活用する品詞には何があるか。

活用する品詞には   がある。


用言とは何か。

用言とは   である。


日本語には6種類の活用形があるが、現代文と古文ではどのような違いがあるか。

日本語には6種類の活用形があり、   

四段活用動詞 解答解説



以下の活用表を埋めなさい


【カ行四段動詞 書く 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける



【ガ行四段動詞 漕ぐ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける



【サ行四段動詞 申す 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける


申すは音便があり「まうす」と筆記し「もうす」と発音する。



【タ行四段動詞 待つ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける




【ハ行四段動詞 思ふ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける


申すは音便があり「おもふ」と筆記し「おもう」と発音する。



【バ行四段動詞 遊ぶ 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける


遊びては「あそびて」と筆記していたが「あそんで」と発音するようになり、そのまま「あそんで」と現代日本語では筆記するようになりました。



【マ行四段動詞 読む 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける



【ラ行四段動詞 帰る 活用表】


活用形語幹活用語尾識別方法
未然形ずを付ける
連用形てを付ける
終止形。を付ける
連体形物を付ける
已然形ばを付ける
命令形!を付ける


帰りては「かえりて」と筆記していたが「かえって」と発音するようになり、そのまま「かえって」と現代日本語では筆記するようになりました。





【四段活用 問題 書くの識別】


以下の動詞「書く」は、それぞれ何形に活用されていますか。

書く。    終止

書きて    連用

書かず    未然

書けば    已然

書かば    未然

書く人    連体

書けとて   命令

書きたり   連用




【文法用語 問題記述】


活用とは何か。

活用とは言葉が文章の中で変化することである。


活用する品詞には何があるか。

活用する品詞には動詞と形容詞と形容動詞と助動詞がある。


用言とは何か。

用言とは動詞と形容詞と形容動詞をまとめて指示する文法用語である。


日本語には6種類の活用形があるが、現代文と古文ではどのような違いがあるか。

日本語には6種類の活用形があり、現代文では未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形があり、古文では未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令があります。現代文の文法の仮定形は、古文の文法の已然形を、代替しました。

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