恋しからずはあらねども 意味文法品詞分解

恋しからずはあらねども 意味文法品詞分解

恋しからずはあらねども 意味文法品詞分解

恋しからずはあらねども 意味文法品詞分解


古今和歌集



【恋歌五四六首 詠人知らず】




【古文】


:いつとても 恋しからずは あらねども 秋の夕べは あやしかりけり



【現代語訳】


いつでも (会えない恋人が)恋しくなくは ないのだが 秋の夕べは 心が(特にそわそわして)落ち着かないのだ



【品詞分解】


いつ と て も 恋しから ず は あら ね ども 秋 の 夕べ は あやしかり けり




【文法解説】


いつ(名詞) と(格助詞 引用) て(接続助詞 接続) も(副助詞 強調) 恋しから(形容詞 恋し 未然形) ず(助動詞 ず 連用形) は(格助詞 主語) あら(動詞 あり 未然形) ね(助動詞 ず 已然形) ども(接続助詞 逆接) 秋(名詞) の(格助詞 連体修飾) 夕べ(名詞) は(格助詞 主語) あやしから(形容詞 あやし 未然形) けり(助動詞 けり 終止形)



【詩歌解説】


この詩歌(しいか)は、古今和歌集の恋歌(こいか)へ収録された短歌です。

構成は、五七五七七(ごしちごしちしち)で、三十一音の音律です。

言葉は、平易な大和言葉が中心で、「いつ」や「こい」や「あやし」という大和言葉は、現代日本語へ、そのまま継承されています。「恋し」という日本語は、対象が不在の場合に用いられています。対照的に、「愛づ」は、対象が存在している場合に用いられやすいです。

表現は、二重否定を用いて、作者の恋心を抑制しながら、秋の景色に投影しています。

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