高麗錦紐の結びも解き放けず 意味文法品詞

高麗錦紐の結びも解き放けず 意味文法品詞

高麗錦紐の結びも解き放けず 意味文法品詞

高麗錦紐の結びも解き放けず 意味文法品詞


万葉集 現代語訳+品詞分解】



【二千九百七十五首 詠人不知】



【古文】


:高麗錦 紐の結びも 解き放けず いわひて待てど しるし無きかも


【新字】


:高麗錦 紐の結びも 解き放けず 斎いて待てど 験無きかも


【かな】


:こまにしき ひものむすびも ときさけず いわいてまてど しるしなきかも



【現代語訳】


高麗錦の 紐の結びも 解き放たずに 身を清めて(君を)待つけれども 現れないなあ



【品詞分解】


高麗錦 紐 の 結び も 解き 放け ず 斎い て 待て ど 験 無き かも



【文法解説】


高麗錦(名詞) 紐(名詞) の(助詞 連体) 結び(名詞) も(副助詞) 解き(動詞 解く 連用形) 放け(動詞 放く 未然形) ず(助動詞 ず 連用形) 斎い(動詞 斎ふ 連用形) て(接続助詞) 待て(動詞 待つ 已然形) ど(接続助詞) 験(名詞) 無き(形容動詞 無し 連用形) かも(助詞 願望)



【詩歌解説】


この詩歌(しいか)は、万葉集へ収録された短歌です。恋歌のうち、他者の訪れを待つ場面です。

構成は、五七五七七(ごしちごしちしち)の三十一音の音律で、定型です。

言葉は、衣装を題材にし、「高麗錦(こまにしき)」や「紐(ひも)」などが用いられています。恋歌は、和歌の主題の1つです。恋歌は、現代日本語では、男女の恋愛で詠われますが、古典日本語では、神様の訪問でも詠われました。


表現は、所作(しょさ)を用いています。人間の感情は、目に見えないので、所作を通じて表現されます。ここでの所作とは「高麗錦を着る」ことや「紐の結びを解こうとする」ことです。衣装の所作から、感情の発露へと、神の訪れを待つ世界観を描きます。

構成は、上の句から下の句まで、一気に流れる構成です。

高麗錦(こまにしき)とは、狛錦とも表記され、高級衣装のことです。

斎ふ(いはふ)は、身を清めることです。

詠人(よみびと)は、不明で、女性であることが想像されます。



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