物語といふもののあんなるを 現代日本語訳

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更級日記



一話 門出




【古文】


世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、



【現代語訳】


世の中に物語というものがあるそうで、どうにかして見てみたいと思いながら、



【品詞分解】


世の中 に 物語 と いふ もの の あん なる を 、 いかで 見 ばや と 思ひ つつ 、



【文法解説】


世の中(名詞) に(格助詞 時空) 物語(名詞) と(格助詞 引用)  いふ(動詞 いふ 連体形) もの(名詞) の(格助詞 主語) あん(動詞 あり 連体形の発音便) を(格助詞 対象) 、(読点) いかで(副詞 疑問) 見(動詞 見る 未然形) ばや(終助詞 願望) と(格助詞 引用) 思ひ(動詞 思ふ 連用形) つつ(接続助詞 継続) 、(読点) 



【文章解説】


この文章は、更級日記(さらしなにっき)の冒頭一文で、作者である菅原孝標娘(すがわらたかすえむすめ)が、幼少時の憧れを表現しています。更級日記は、少女時代から夫の死後までを記録した日記作品で、菅原孝標娘は源氏物語に強い憧れを抱き、上京して読みたいと願っています。


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