平家物語(へいけものがたり) 古典作品解説

平家物語(へいけものがたり) 古典作品解説

平家物語(へいけものがたり) 古典作品解説

平家物語(へいけものがたり) 古典作品解説

出典作品平家物語 (へいけものがたり) 
作品別名:治承物語 (じしょうものがたり)
作者編者:不詳 琵琶法師(びわほうし)の弾き語りによって伝えられる
成立時代:鎌倉時代 > 源氏将軍
作品形式:軍記物語 (ぐんきものがたり)
出典紹介:平家物語(へいけものがたり)は、鎌倉時代の物語で、作者は不明です。平家一門の滅亡を描いた軍記物語で、主人公は、平安時代の貴族から、鎌倉時代の武士へと変化しています。 平家物語は書物によって「読まれる」だけでなく、琵琶法師(びわほうし)によって「語られる」という特徴があります。武士文化の影響から、和文と漢文が融合し、独特の韻律を持っています。難易度は、中級です。古文文法を助動詞まで学び終えた生徒におすすめです。日本の大学受験では、あまり出題されませんが、軍記物語の文体は、理解しておきたいところです。高校受験では、一部を抜粋した出題がなされました。
魅力要素:剣術・武道・忠義・仏教・無常
出題頻度:
参考文献:

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富士川(ふじがは) 平家物語079

富士川 (ふじがは):

古文:我が馬には人乗り、人の馬には我乗り、
仮名:わがむまにはひとのり、ひとのむまにはわれのり、
現代:自分の馬には他人が乗り、他人の馬には自分が乗り、

古文:つないだる馬に乗つて馳すれば、杭をめぐること限りなし。
仮名:つないだるむまにのつてはすれば、くひをめぐることかぎりなし。
現代:つないだ馬に乗つて走ろうとして、杭を(ぐるぐると)めぐること限りない。

古文:その近き宿宿より、遊君遊女ども、召し集め、遊び酒盛りけるが、
仮名:そのちかきしゆくじゆくより、いうくんいうぢよども、めしあつめ、あそびさかもりけるが、
現代:その近くの宿宿より、遊君遊女たちを、召し集めて、音楽とお酒で盛り上がっていたものが、

古文:その近き宿宿より、遊君遊女ども、召し集め、遊び酒盛りけるが、
仮名:そのちかきしゆくじゆくより、いうくんいうぢよども、めしあつめ、あそびさかもりけるが、
現代:その近くの宿宿より、遊君遊女たちを、召し集めて、音楽とお酒で盛り上がっていたものが、

古文::頭、蹴割られ、腰、踏み折られて、をめき叫ぶ者、おびたたし
仮名::かしら、けわられ、こし、ふみおられて、をめきさけぶもの、おびたたし
現代::頭を、蹴り割られて、腰を、踏み折られて、おめき叫ぶ者が、おびただしい

古文::同じき二十日卯刻に、源氏二十万騎、富士川に押し寄せて、天も響き大地も揺るぐ程に、鬨を三度作りける。
仮名::おなじきにじふしにちのうのこくに、げんじにじふまんき、ふじがはにおしよせて、てんもひびきだいぢもゆるぐほどに、ときをぞさんどつくりける。
現代::同じく二十日卯刻(午前6時の前後2時間、つまり午前4時から8時まで)に、源氏(の武士団)二十万騎、富士川に押し寄せて、天も響き大地も揺れる程に、鬨(叫んで気合を入れる)を三度作ったそうだ。

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