斎ふ(いはふ) 身を清める 祝ふ 未来を清める

斎ふ(いはふ) 身を清める 祝ふ 未来を清める

斎ふ(いはふ) 身を清める 祝ふ 未来を清める

斎ふ(いはふ) 身を清める 祝ふ 未来を清める

単語:斎ふ
かな:いはふ
品詞:動詞(どうし)
意味:斎ふ(いはふ)とは、身を清めて、不浄(ふじょう)を慎むことです。



【斎の字 神道に由来】


斎ふの「斎」の字は、神道の儀式に由来しています。例えば、「精進潔斎(しょうじんけっさい)」や「斎宮(さいぐう)」という言葉も、「斎」の字を用います。



【斎ふと祝ふ 同じと違い】


「斎ふ」と同じ発音の言葉に、「祝ふ」があります。

単語:祝ふ
かな:いはふ
品詞:動詞(どうし)
意味:祝ふ(いはふ)とは、神に祈り、将来の道を清めることです。例えば、「言祝ぐ(ことほぐ)」や「祝福(しゅくふく)」という言葉も、「祝」の字を用います。



「斎ふ」と「祝ふ」の共通点は、どちらも清めるという行為をすることです。

「斎ふ」と「祝ふ」の相違点は、対象が異なることです。「斎ふ」は生活習慣を清め、「祝ふ」は未来の時間を清めます。




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古文単語 斎ふ 例文

古文単語 斎ふ 例文

古文単語 斎ふ 例文

例文:祝らが 斎ふ社の 黄葉も 標縄越えて 散るいふものを  

---万葉集 二千三十九首---

新字:祝らが 斎う社の 黄葉も 標縄越えて 散るいうものを
仮名:はふりらが いはうやしろの もみちばも しめなわこえて ちるいうものを
現代:神職たちが 神へお祈りする神社の 紅葉も 標縄を越えて 散るというものなのだ(だから黄葉も、人間も、生命力が溢れてしまう時があるのだ)



例文:高麗錦 紐の結びも 解き放けず いわひて待てど しるし無きかも  

---万葉集 二千九百七十五首---

新字:高麗錦 紐の結びも 解き放けず 斎いて待てど 験無きかも
仮名:こまにしき ひものむすびも ときさけず いわいてまてど しるしなきかも
現代:高麗錦の 紐の結びも 解き放たずに 身を清めて(君を)待つけれども 現れないなあ



例文:大船に 真楫しじ貫き この我子を 唐国へ遣る 斎へ神たち  

---万葉集 四千二百四十首---

新字:大船に 真楫繁貫き この我子を 唐国へ遣る 斎え神たち
仮名:おおぶねに まかぢしじぬき このあこを からくにへやる いはえかみたち
現代:大船に 立派な櫓(かい)を貫いて 私の子供を 唐国(大陸の中国)へ派遣する 見守ってください神様たちよ。



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