内裏(だいり) 天皇御所 意味解説

内裏(だいり) 天皇御所 意味解説

内裏(だいり) 天皇御所 意味解説

内裏(だいり) 天皇御所 意味解説


単語:内裏
かな:だいり
意味:内裏(だいり)とは、古典世界において、平安京の天皇の住まう御所(ごしょ)を指します。現代世界では、天皇御所は、東京と京都にあります。内裏(だいり)の別名として内(うち)・皇宮(こうぐう)なども用いられています。



【内裏と平安京】


内裏は、皇族の公的職務と私的生活が一体化した空間です。内裏に、行政官庁を加えて、大内裏(だいだいり)と呼びます。大内裏に一条から七条までの市町を加えて、京(きょう)と呼びます。

単語かな区画
内裏だいり天皇御所
大内裏だいだいり天皇御所+行政官庁
平安京へいあんきょう天皇御所+行政官庁+市町




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内裏と物語

内裏と物語

内裏と物語



【内裏と物語】


内裏は、古典作品の舞台背景として、しばしば登場します。特に、平安時代の作品は、内裏の知識があると、より楽しめます。

例えば、源氏物語は、内裏を舞台にした恋愛物語で、登場人物は「桐壺(きりつぼ)」や「藤壺(ふじつぼ)」という名称で呼ばれます。この名称は、その女性が居住する空間を指しています。言霊思想(ことだましそう)では、女性の真名(まな)を呼ぶことは、失礼と考えられていたからです。


例えば、枕草子は、内裏の日常を記録した随筆で、清少納言は、宮中行事をしばしば描写しています。

寝殿造 貴族の住居

寝殿造 貴族の住居

寝殿造 貴族の住居



【寝殿造 貴族の住居】


内裏は、寝殿造です。寝殿造(しんでんづくり)とは、平安時代の貴族の住居様式です。

寝殿造の特徴は、木造屋根の下で、建築物が廊下で接続されている点です。

建築物を接続する回廊(かいろう)を、簀子縁(すのこえん)と呼びます。現代日本語の簀子(すのこ)は、簀子縁に由来しています。

貴族たちは、簀子縁を歩いて、他の貴族の部屋へ移動しました。

建築物の外へ出る時は、牛車(ぎゅうしゃ)に乗って、移動しました。

内裏の構成

内裏と物語

内裏と物語



【内裏の南北】


内裏の構成は、南に紫宸殿(ししんでん)があり、北に後宮(こうきゅう)があります。

南の紫宸殿では、政(まつりごと)が行われ、天皇へ上奏(じょうそう)がなされます。上奏とは、任務報告のことです。

北の後宮では、宴(うたげ)が行われ、歌会や恋愛がなされます。平安時代の恋愛作品の多くは、後宮を舞台とします。そのうち、傑出した作品が源氏物語だと位置づけられています。



【内裏の由来】


内裏の由来は、唐の長安で、東西南北の秩序が、厳格に保たれています。奈良時代の平城京から、いくらかの変遷があり、平安時代の平安京は、日本独自の施設を拡張していきました。



【内裏の影響】


内裏の影響は、現代日本語に現れています。

例えば「女房(にょうぼう)」とは、「後宮の仕事を担当する女性」のことです。

例えば「局(つぼね)」とは、「女性の職業部屋」のことです。

例えば「奥(おく)」とは、「後宮」のことです。現代日本語の「奥さん」は、女性の居住する空間を、もともとは意味していました。


紫宸殿(ししんでん)

紫宸殿(ししんでん)

紫宸殿(ししんでん)



【内裏の構成 紫宸殿】


紫宸殿(ししんでん)は、公(おおやけ)の空間で、宮中行事を執行します。広大な前庭を備えます。

清涼殿(せいりょうでん)

清涼殿(せいりょうでん)

清涼殿(せいりょうでん)



【内裏の構成 清涼殿】


清涼殿(せいりょうでん)は、天皇の日常の居住空間です。

清涼殿より北側の建物を、後宮と呼び、寵愛(ちょうあい)される女性が暮らしていました。

後涼殿(こうりょうでん)

後涼殿(こうりょうでん)

後涼殿(こうりょうでん)



【内裏の構成 後涼殿】


後涼殿(こうりょうでん)は、清涼殿の西隣にある空間です。

後涼殿には、天皇のお世話をする女房たちが住みました。

源氏物語では、桐壷にいた更衣を、嫉妬した女房達から守るために、後涼殿に移動させます。

弘徽殿(こきでん)

弘徽殿(こきでん)

弘徽殿(こきでん)



【内裏の構成 弘徽殿】


弘徽殿(こきでん)は、清涼殿の北隣にある空間です。

源氏物語では、弘徽殿の女御(こきでんのにょご)が暮らし、光源氏の敵役となりました。

藤壷(ふじつぼ)

藤壷(ふじつぼ)

藤壷(ふじつぼ)



【内裏の構成 藤壷】


藤壷(ふじつぼ)は、後涼殿の北隣にある空間です。

源氏物語では、光源氏の初恋の女性が暮らしていました。

藤壷の別名として、飛香舎(ひぎょうしゃ)とも呼ばれます。

梅壷(うめつぼ)

梅壷(うめつぼ)

梅壷(うめつぼ)



【内裏の構成 梅壷】


梅壷(うめつぼ)は、藤壺の北隣にある空間です。

梅壷の別名として、凝華舎(ぎょうかしゃ)とも呼ばれます。

麗景殿(れいけいでん)

麗景殿(れいけいでん)

麗景殿(れいけいでん)



【内裏の構成 麗景殿】


麗景殿(れいけいでん)は、藤壺の北隣にある空間です。

天皇に仕える女御が暮らしていました。

源氏物語では、花散里(はなちるさと)は、麗景殿の女御の妹でした。

桐壺(きりつぼ)

桐壺(きりつぼ)

桐壺(きりつぼ)



【内裏の構成 桐壺】


桐壺(きりつぼ)は、北側の一番遠い空間です。

源氏物語では、源氏の母は、更衣という低い身分で、桐壷に暮らしていました。天皇の寵愛を受けるようになると、後涼殿へ移動します。

桐壺の別名として、淑景舎(しげいしゃ)とも呼ばれます。

温明殿(うんめいでん)

温明殿(うんめいでん)

温明殿(うんめいでん)



【内裏の構成 温明殿】


温明殿(うんめいでん)は、東側の空間です。

天皇に仕える女御が暮らしていました。

源氏物語では、源典侍(みなもとのてんじ)が暮らしていました。

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