春分のまぶたの裏に乗る光 春分が季語

俳句：春分の　まぶたの裏に　乗る光
読上：
仮名：しゅんぶんの　まぶたのうらに　のるひかり
羅馬：Shunbun no　Mabuta no ura ni　Noru hikari
季語：春の季語　＞　３月の季語　＞　春分
韓国語：한글 춘분 (チュンブン)　발음 춘분 (チュンブン)　RR2000 chunbun MR1937 ch’unpun
中国語：繁体 春分　簡体 春分　(chūnfēn　chun1fen1　チュンフン)
英語：Spring equinox (スプリングエクイノックス)　Vernal equinox (バーナルエクイノックス)
季節：春　＞　中春　＞　太陽黄経３６０度＝太陽黄経０度
意味：春分は二十四節気の１つで、季節の変わり目です。春分は啓蟄の後に訪おとずれ、春と冬を分わけます。
春分の日は、例年、３月後半に設定されます。春分の計算は、太陽黄経０度を基準とし、科学的な根拠があります。春分の太陽は、真東から出て、真西に没します。春分の日は、昼と夜の時間が等しいです。言い換えれば、太陽の姿を現す時間と、太陽の姿を消す時間が、等しくなります。秋分も、同じ時間構成を持ちますが、春分と秋分では、精神に与える影響が、異なります。
春分の前後では、昼の時間が長くなっていき、夜の時間が短くなっていきます。つまり、暗いところから明るいところへ、陰から陽へ、流る転てんしていく、勢いのある世界観です。
反対に、秋分の前後では、昼の時間が短くなっていき、夜の時間が長くなっていきます。つまり、明るいところから暗いところへ、陽から陰へ、流る転てんしていく、落ち着きのある世界観です。
春分の本質は「変化に気づく」ことです。「咲く桜」や「芽生える植物」などは、変化のわかりやすい具体例です。初学者にとって、読み易やすい題材ですが、月並俳句(つきなみはいく)にも陥おちいりやすいです。
そこで、初学者から中級者になるためには、「自分なりの微かすかな生活の変化」を、俳句の題材とするとよいでしょう。その「微かさの気づき」が、大事です。
春分の次の節気は、清明(せいめい)で、大気が清きよく明あかるくなります。黄経０度は、黄経１５度へと、季節が巡めぐります。
対義：秋分(しゅうぶん)
類義：彼岸(ひがん)　中日(ちゅうじつ)　時正(じしょう)
没作：
春分や龍も子豚も昼寝する
春分の光や眠る猫の鼻
春分の光は粒でできている
春分のまつ毛の上に置く光り
春分の目蓋の裏に置く光
春分のまぶたの裏に置く光
春分のまぶたの裏に乗る光
春分のまぶたの裏に乗るひかり
解題：
英俳：
The vernal equinox
Measuring the weight of light
By my eyelid
読上：

春分と彼岸
春分の前後３日間を足して、合わせて７日間を、彼岸(ひがん)と呼びます。春分は彼岸の中心日として設定されるので、中日(ちゅうじつ)とも呼ばれます。

また、秋分の前後にも彼岸が設定されますので、彼岸は１年に２回あることになります。間違えないように、春分を含む彼岸を「春のお彼岸」、秋分を含む彼岸を「秋のお彼岸」と呼び分けています。

彼岸は、日本文化の１つで、先祖参り(せんぞまいり)の一環として、お墓参りなどをします。

春分と国民の休日
春分の日は、日本政府によって、国民の休日にも設定されています。春分の日は、黄経の計算結果によって、毎年１日か２日か変動します。正式日時は「国民の祝日に関する法律(こくみんのしゅくじつにかんするほうりつ)」にもどづいて、官報で告示されます。
国民の休日まとめ

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