弱虫が 雨水の晩に 手を挙げる 雨水が季語

弱虫が 雨水の晩に 手を挙げる 雨水が季語

弱虫が 雨水の晩に 手を挙げる 雨水が季語

弱虫が 雨水の晩に 手を挙げる 雨水が季語

俳句弱虫が 雨水の晩に 手を挙げる
読上

仮名よわむしが うすいのばんに てをあげる
羅馬Yowamushi ga Usui no ban ni Te wo ageru
季語:春の季語  2月の季語  雨水
韓国語우수 (ウス 발음 우수 ウス)
中国語繁体 雨水 簡体 雨水 (yǔshuǐ yu3shui3 ユウシュイ)
季節:春  初春  太陽黄経330度
意味:雨水は二十四節気の1つで、季節の変わり目です。雨水は新春の後におとずれ、冬眠した大地へ恵みの雨が降り、地下深くまで浸透していく世界観を持ちます。
この世界観では、雨は水へと変わり、植物のしゅびょうや昆虫などを、冬眠から目覚めさせる役割を担当しています。すなわち、肌に触れる水の温度や、肺に吸い込む空気の湿度によって、生命に信号を送り、次の段階の準備をうながしています。
そこから、物事の「予感」、出来事の「気配」、変化の「まえれ」と、さくの方向性が現れてきます。
予感の表現は、初学者には難しいかもしれません。しかし、現実世界では、私たちは実際にさまざまな予感を(超能力ではなく五感を通じて)感じています。まずは、自分が予感を感じた場面を、思い出しながら、作句するとよいでしょう。何を見て、何を聞いて、あなたに予感が生まれたのか。わくわくする予感・不思議な予感・幸福の予感・絶望の予感・転機の予感など、実にあらゆる予感を感じて、時間は流れています。
生命に準備を促す世界は、信号・合図・準備・決意という心理と、相性が良いです。
雨水の次の節気は、啓蟄(けいちつ)で、むしが姿をひらきます。新字の「虫」は、いわゆる昆虫類を意味するようになりましたが、旧字の「蟲」は「人間の目に見えない生命力」を意味し、より広い概念です。例えば、平安時代の古典日本語(日本の公立学校では古典科目として学習する古文のこと)では、現代の細菌・ウイルス・医薬品・漢方薬・薬草・ハーブなども、「蟲」と呼んでいました。
類義雨水(ああみず) 雪解け(ゆきどけ) 雪融け(ゆきどけ)
没作:
黒鮪 5時間放置 雨水かな
黒鮪 雨水の夜に 解凍中
黒鮪 雨水の夜に しばかれる
黒鮪 雨水の晩に 叩かれる
雨水の日 スパイのように チーズ嗅ぐ
雨水の日 卵は揺れて 自転する
ごくごくと 飲み干す喉を 見つめてる
ごくごくと 飲み干す喉を 見届ける
一滴も 零さず飲みな 雨水の日
一滴も 残さず飲めよ 雨水の日
一滴も 残さず飲むと 雨水の日
どうせすぐ 零すのだから 雨水の日
弱虫の 旅は雨水に 始まれり
弱虫が 雨水の昼に 起きてくる
弱虫が がんばっている 雨水の日
弱虫が 気合を入れる 雨水の日
弱虫が 雨水の部屋で 手を挙げる 
弱虫が 雨水の晩に 決意する
弱虫が 雨水の晩に 手を挙げる
解題:
英俳:
A wimp raises his hand
With an ant sitting on his finger
The rain turns into water

読上

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