百(もも) 五百(いほ) 八百(やほ) 古文の数表現
百(もも) 五百(いほ) 八百(やほ) 古文の数表現
単語:百
かな:もも
品詞:名詞(めいし)
意味:百(もも)とは、たくさんという意味で、現代日本語の百(ひゃく)の語源です。桃の木は、多産な生命力があり、百の果実が成ることに由来します。
【古典日本語 数の表現】
| 漢字 | 仮名 | 意味 |
|---|---|---|
| 百 | もも | 無数の |
| 百年 | ももとせ | 長い月日 |
| 百太郎 | ももたろう | 人の名前 |
| 五百 | いほ | 無数の |
| 五百蔵 | いほぐら | 無数の蔵 |
| 五百日 | いほか | 長い月日 |
| 五百枝 | いほえ | 無数の枝 |
| 五百旗頭 | いほきべ | 人の名前 |
| 八百 | やほ | 無数の |
| 八百屋 | やほや | 品数の多いお店 |
| 万(萬) | よろず | 品数の多いお店 |
| 八百万 | やおよろず | 無数の |
| 八百万の神 | やおよろずのかみ | 無数の神 |
「百太郎(ももたろう)」や「八百屋(やほや)」や「八百万の神(やおよろずのかみ)」は、現代日本語へ継承されていますね。
順番で考えると 百(もも) < 五百(もも) < 八百(やほ) < 万(よろず) という関係です。
「とにかく数がたくさんある」と言いたい場合は、現代日本語では、億(おく)・兆(ちょう)・京(けい)などの単位があります。古典日本語では、百(もも)や万(よろず)などの単位を用いたのですね。
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