中学受験の進学塾(しんがくじゅく)とは

中学受験の進学塾(しんがくじゅく)とは

中学受験の進学塾(しんがくじゅく)とは

中学受験の進学塾(しんがくじゅく)とは

中学受験の進学塾(しんがくじゅく)とは、中学受験で難関校を目指す児童のための、民間教育機関です。日本の公立小学校では、中学受験対策はしないため、中学受験する児童は小学校に通いながら、合わせて進学塾にも通います。

公立中学校は義務教育なので、中学受験をしなくとも、通うことができます。しかし、私立中学校は、入学試験を実施するために、準備が必要となります。その準備に特化した機関が、進学塾です。

また、一部の公立中学校も、適正検査という名目で、実質的には入学試験を実施していますので、進学塾が対応している場合があります。

進学塾の授業では、学習指導要領を超えて、中学受験カリキュラムが提供されています。

進学塾の歴史は古く、戦後すぐの1950年代には経営を開始しています。

中学受験の進学塾は、都市部に多く、日本全国では関東圏・中部圏・関西圏・北九州圏に集中しています。

塾名開始資本系列
日能研1953年親会社
四谷大塚1954年ナガセ(東進)
浜学園1959年親会社
サピックス1962年高宮学園(代ゼミ)
早稲田アカデミー1974年親会社
英進館1979年親会社
希学園1992年親会社
グノーブル2006年グノーブリンク


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日能研 データ

用語:日能研(にちのうけん)
正式:株式会社日能研
別名:日能(にちのう)
英語:Nichinoken
伝統:1953(昭和28)年創業
地盤:関東圏
資本:親会社
売上:日能研単体では100億円弱と推定(2017年)
解説:関東圏の中学受験の老舗であり、中部圏や関西圏などにフランチャイズ展開しています。

中学受験生であると一目でわかるように、塾生にはN字の入った「日能研バッグ」を提供しています。1980年代から1990年代にかけて、中学受験の文化を普及させました。

電車広告として、有名中学校の問題を掲載しています。

近年の合格実績は、新興のサピックスや早稲田アカデミーに押されがちになっています。

教材:独自教材で、「栄冠への道」が有名です。

四谷大塚 データ

用語:四谷大塚(よつやおおつか)
正式:株式会社四谷大塚
別名:四谷(よつや)
英語:Yotsuya Otsuka, Inc.
伝統:1954(昭和29)年設立
地盤:関東圏
資本:親会社は東進グループを経営する株式会社ナガセ
売上:東進グループ全体で400億円から500億円・四谷大塚単体では100億円弱と推定(2017年)
解説:関東圏の中学受験の老舗であり、早稲田アカデミーやサピックスように、校舎を急拡大せずに、1つ1つの校舎がていねいに運営されています。

教室運営以外にも、自社教材を提携塾に提供する教材制作会社の一面があります。

主催する模試である合格不合格テスト、通称「合不合(ごうふごう)」は、首都圏模試とともに、関東圏の2大中学受験模試となり、受験生の学習成果を占うために活用されています。

教材:四谷大塚の代名詞である教材「予習シリーズ」の例題には「四谷くん」と「大塚くん」が登場します。

浜学園 データ

用語:浜学園(はまがくえん)
正式:株式会社浜学園
別名:浜(はま)
英語:Hamagakuen
伝統:1959(昭和34)年設立
地盤:関西圏
資本:親会社
売上:110億円(2021年)
解説:関西圏の中学受験の老舗であり、「灘中学校」の専門クラスを用意しています。

教材:独自教材である「浜ノート」や「国語のとも」などが有名です。

サピックス データ

用語:サピックス
正式:株式会社日本入試センター
別名:サピ
英語:SAPIX
伝統:1962(昭和37)年設立
地盤:関東圏
資本:親会社は代々木ゼミナールを経営する高宮学園
売上:225億円(2021年)
解説:1990年代以降、関東圏の中学受験で、御三家など難関中学校への合格実績で、首位を占めています。

エリート層向けはサピックス、中間層向けは他塾というように、棲み分けが進んでいます。

教材:独自教材である「デイリーサピックス」や「マンスリーサピックス」などが有名です。

早稲田アカデミー データ

用語:早稲田(わせだ)アカデミー
正式:株式会社早稲田アカデミー
別名:早稲アカ(わせあか)
英語:WASEDA ACADEMY Co., LTD.
伝統:1974(昭和49)年設立
地盤:関東圏
資本:親会社 2006年に東証一部に上場
売上:早稲田アカデミーグループ全体で246億円(2020年)
解説:2000年代以降、関東圏の中学受験で、実績を伸ばしています。

教室数が多く、教室ごとに指導力に差があります。

教材:四谷大塚の「予習シリーズ」を用いて、一部に独自教材があります。

英進館 データ

用語:英進館(えいしんかん)
正式:株式会社英進館
別名:
英語:Eishinkan Co., Ltd.
伝統:1979(昭和54)年創業 
地盤:九州圏
資本:親会社は英進館ホールディングス株式会社
売上:英進館グループ全体で126億円(2021年)
解説:九州圏の中学受験の老舗で、安定して実績を伸ばしています。

教材:四谷大塚の「予習シリーズ」を用いて、一部に独自教材があります。

希学園 データ

用語:希学園(のぞみがくえん)
正式:株式会社希学園
別名:希(のぞみ)
英語:Nozomi Gakuen
伝統:1992(平成04)年設立
地盤:関西圏
資本:親会社
売上:30億円弱と推定(2021年)
解説:浜学園の関係者が独立してできた進学塾で、校舎数は少なめですが、難関向けのカリキュラムを扱っています。

教材:独自教材を用いています。

グノーブル データ

用語:グノーブル
正式:中学受験グノーブル
別名:グノ
英語:Gnoble
伝統:2006(平成18)年設立
地盤:関東圏
資本:親会社は株式会社グノーブル
売上:30億円弱と推定(2021年)
解説:サピックス関係者が独立してできた進学塾で、校舎数は少なめですが、優れた進学実績を出しています。

教材:独自教材を用いています。

中学受験の進学塾 参考文献


【中学受験の進学塾 参考文献】


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指導歴10年以上のプロ家庭教師が、重要語句の日本語・読み方・英語訳・別名・解説などをまとめています。

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