学齢(がくれい)と計算方法

学齢(がくれい)と計算方法

学齢(がくれい)と計算方法

学齢(がくれい)と計算方法

学齢(がくれい)とは、児童生徒の所属する学年を計算するための制度です。日本の教育制度では、児童生徒の学年は、4月01日と4月02日を境界に、計算されます。通常では、1月を起点として、1月01日から12月31日までを、1年として計算します。対して、学齢では、4月を起点として、4月01日から3月31日までを、1年として計算します。

用語:学齢(がくれい)
英語:School Year
別名:学年(がくねん)
解説:学齢(がくれい)とは、児童生徒の所属する学年を計算するための制度です。日本の教育制度では、児童生徒の学年は、4月01日と4月02日を境界に、計算されます。通常では、1月を起点として、1月01日から12月31日までを、1年として計算します。対して、学齢では、4月を起点として、4月01日から3月31日までを、1年として計算します。

例えば、2001年4月01日生まれの児童と、2001年4月02日生まれの児童は、異なる学齢となります。

2001年4月01日生まれの児童が小学1年生になった時には、2001年4月02日生まれの児童はまだ小学校へ入学しません。

2001年4月01日生まれの児童が小学2年生になった時には、2001年4月02日生まれの児童は小学1年生になります。


学齢は、学校教育法第17条に「保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めからーーー中略ーーー小学部に就学させる義務を負う」と規定されています。

この法律だけではわかりにくいので、「4月01日と4月02日で学齢が変わる」と覚えておきましょう。

学齢と年齢は、一致しない場合があります。義務教育がいつから始まるのか、確認しておきましょう。

例文:日本の学齢は4月から計算するが、アメリカの学齢は、9月から計算する。

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学齢と年齢主義


【学齢と年齢主義】


学齢の目的は、集団授業のために、児童生徒を、学年という単位へまとめることです。年齢を基準にしている点で、学齢は、年齢主義(ねんれいしゅぎ)とも呼ばれます。


【学齢と年齢主義 賛成意見】


学齢によって、児童生徒に均質なカリキュラムを提供しやすくなります。

学齢によって、児童生徒の能力発達の目安になります。「〇年生で〇〇ができればよい」のように、目標として、機能します。

学齢によって、興味関心の似た人間が集まり、お互いに刺激を受けることができます。


【学齢と年齢主義 反対意見】


学齢によって、カリキュラムの柔軟性が失われ、児童生徒の学習速度に合わなくなる場合があります。

学齢によって、わからない児童生徒に、もう一度同じ授業を提供することが難しくなります。(高校の場合は、留年という措置ができますが、義務教育である小学校・中学校では学年が進んでしまう)

2019年に、経済同友会は学齢による年齢主義を撤廃すべきと提言しています。


【学齢と年齢主義 修正意見】


日本の私立学校では、児童生徒の学力に応じて、習熟度別クラスを編成して、年齢主義を修正しています。習熟度別クラスは、習得主義(しゅうとくしゅぎ)による集団編成です。

学齢と関連法令


【学齢と関連法令】


学齢の関連法令は、教育基本法学校教育法です。

学校教育法には、以下のように書かれています。

第十六条 保護者(子に対して親権を行う者(親権を行う者のないときは、未成年後見人)をいう。以下同じ。)は、次条に定めるところにより、子に九年の普通教育を受けさせる義務を負う。

第十七条 保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。ただし、子が、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまでに小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了しないときは、満十五歳に達した日の属する学年の終わり(それまでの間においてこれらの課程を修了したときは、その修了した日の属する学年の終わり)までとする。

学齢 参考文献


【学齢 参考文献】


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指導歴10年以上のプロ家庭教師が、重要語句の日本語・読み方・英語訳・別名・解説などをまとめています。

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