IoT農園をオッサンが建てる話 鉄骨入間下見編

IoT農園をオッサンが建てる話 鉄骨入間下見編

IoT農園をオッサンが建てる話 鉄骨入間下見編

IoT農園をオッサンが建てる話 鉄骨入間下見編


【入間で下見】


IoT農園の建設について、業者さんと下見に行ってきました。IoT農園は、露地栽培では難しく、栽培施設を設計するところから始まります。


【40度が限界】


民生用コンピューターは(ヨドバシとかビッグとかで売られているコンピューターは)、40℃を超えると、故障しやすくなります。IoT農園では「生物のための温度管理」+「コンピューターのための温度管理」が求められます。


【基礎と壁材の確認】


基礎部分は、いくつかの工法が選べるそうです。住宅地の場合は、コンクリート基礎の一択となりますが、農地の場合は、土・防草シート・コンクリートの三択です。壁材は、鉄骨+ポリカーボネートです。


【日本政府の土地改革を予想】


2020年の日本では、まだ農地は保護主義にあります。しかし、私は今後10年以内に、日本政府が抜本的改革に乗り出すと、予想しています。

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IoT農園をオッサンが建てる話 鉄骨入間下見編

IoT農園の建設について、業者さんと下見に行ってきました。IoT農園は、露地栽培では難しく、栽培施設を設計するところから始まります。


【IoT農園 露地栽培は難しいが】


露地栽培(ろじさいばい)とは、そのまま土だけで栽培する技術です。技術というよりは、天然そのものです。農耕が始まった弥生時代からあり、土地があればすぐに始められます。
露地栽培はIoTに合わない

露地栽培はIoTに合わない


露地栽培は初期投資が低く済みますが、害虫害獣・温度調節・台風被害などに弱点があります。特に温度調節は、コンピューターには必須です。民生用コンピューターは(ヨドバシとかビッグとかで売られているコンピューターは)、40℃を超えると、故障しやすくなります。IoT農園では「生物のための温度管理」+「コンピューターのための温度管理」が求められます。

露地栽培の対義語は、施設栽培です。施設栽培(しせつさいばい)とは、人工環境による栽培技術です。ビニールハウス・ガラス温室・ログハウスなどが有名です。温度や湿度が、自由に管理できますし、太陽光発電と組み合わせて、電気も供給しやすいです。
世界的に有名なオランダのフェンロー(venlo) 日本では地震対策が必要

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【IoT農園 入間へGo】


というわけでモデル農園(モデルハウスではありません)に行ってきました。
関東地方の路線図

関東地方の路線図


モデル農園は入間市(いるまし)にあり、西武線の入間市駅に集合して、車で現地へ。
入間駅 バブル期には西部グループが積極的に開拓

入間駅 バブル期には西部グループが積極的に開拓




【IoT農園=スイミングプール?】


モデル農園は、入間市の農地を賃貸して、施工しています。農地の賃貸費用は200平方メートル当たり年額1万円くらいとのことでした。安いですね。ですが、今後もっと安くなるでしょう。

モデル農園の規模は200平方メートル(間口8メートル×25メートル)で、直観的にはスイミングプール1杯分です。
鉄骨ハウス+ソーラーパネルのモデル

鉄骨ハウス+ソーラーパネルのモデル



【IoT農園 基礎床材】


基礎部分は、いくつかの工法が選べるそうです。住宅地の場合は、コンクリート基礎の一択となりますが、農地の場合は、土・防草シート・コンクリートの三択です。

コンクリートは基礎として万能ですが、値段も一番高くなります。200平方メートルにコンクリートを打設すると、80万円から120万円くらいとのことです。

まずは土から始めて、経営黒字が増えてきたら、追加投資で床材をコンクリートにすることに決定しました。



【コンクリートと農地法】


コンクリートについて、これから農業に新規参入しようという人間は、気をつけておきたいことがあります。

コンクリートを用いる場合は、法律における土地区分が「宅地」になり、固定資産税が増加する可能性があります。農地のままの方が、経営が黒字化しやすくなりますので、事前に地域の行政機関と交渉しておくと良さそうです。



【農地法を10年以内に改正しないと日本は生き残れない】


日本の農業政策は保護主義で、大資本が農地を独占できないように、農地に多くの法律制限があります。(GHQの農地改革から始まる法制史について学ぶとわかりやすいでしょう)

さしあたり、2020年の日本では、まだ農地は保護主義にあります。しかし、私は今後10年以内に、日本政府が抜本的改革に乗り出すと、予想しています。(日本史の教科書にも、公地公民制から墾田永年私財法へと、土地制度変更が記載されていますよね。その国の誰も土地を耕さなくなったら、その国の権力者の政策が失敗しているということです)

若者が生まれ育った土地を離れる理由は「稼げない」からで、農業で稼げれば、故郷を大事にしたいという若者は、数多くいると思います。



【IoT農園 壁材】


壁材は、鉄骨+ポリカーボネートです。
鉄骨+ポリカーボネート

鉄骨+ポリカーボネート


鉄骨については、納得ですね。鉄骨材で強度を高めないと、台風や地震に耐えられませんからね。

ポリカーボネート(polycarbonate)については、検証が必要ですね。

住宅用建築と農業用建築で異なるのは、求められる光量です。

光量が不足すると植物は死んでしまいますので、壁材には光量を確保できる素材が求められます。

候補としてはビニールあるいはガラスを、当初は検討していました。

ビニールは、安さが魅力ですが、耐久力が低すぎます。2019年の台風でも、ほぼビニールハウスは破れてましたね。ビニールは耐久財ではなく消費財で、1年から2年で貼替する素材なのでしょう。

ガラスは、デザインとしての魅力がありますが、割れやすく、重たいので、やはり実務には向かないでしょう。

ポリカーボネートは、断熱性と軽さに、魅力を感じました。今後は研究室で実験をして、ポリカーボネイトの性能を検証していきます。

素材断熱耐久価格
ビニール×
ガラス××
ポリカーボネイト



【参考文献】


インターネット

農学 基礎知識技術編

IoT実験農園の土地取得 九十九里浜

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