オクラ おくら 秋葵 家庭菜園 育て方栽培方法

オクラ おくら 秋葵 家庭菜園 育て方栽培方法

オクラ おくら 秋葵 家庭菜園 育て方栽培方法

オクラ おくら 秋葵 家庭菜園 育て方栽培方法

植物名:

秋葵 ひらがな おくら カタカナ オクラ

解説:

オクラとは、アオイ科の一年草です。オクラは初心者でも栽培しやすく、家庭菜園の入門にふさわしい植物です。オクラは縦横に広がりながら育つので、一般家庭での栽培方法はベランダが良いです。
オクラの料理は、お鍋で2分ほど茹でる素茹(すゆで)が基本です。お好みに合わせて、正油・マヨネーズ・酢などを和えます。
オクラは夏野菜で、日本料理ではソバなどのさっぱりとした主菜に対して、季節の副菜に選ばれています。
オクラは栄養価の高い緑黄色野菜で、独特のネバネバがあるので、好き嫌いが分かれます。

オクラの一生 生活環:


123456789101112
種蒔---------
育成--------
収穫--------
日本列島では露地栽培で、夏野菜として収穫されます。

分類:

オクラ種  トロロアオイ属   アオイ科  バラ類  双子葉植物綱  種子植物亜門  被子植物門  植物界  真核生物ドメイン

生態性質:


原産地:

熱帯地方 熱く雨がたくさん降る地域

価値効能:

食用 生薬 美容 景観 虫除

食用部:

果実 種子

芳香:

 青臭い香り

多言語対応


和名:

秋葵(アキアオイ) アメリカネリ

学術名:

Abelmoschus esculentus(アベルモスクスエスクレンタス)
英語Okra Gombo
韓国語한글 오크라 발음 오크라 RR2000 okeura MR1937 ok’ŭra 히라가나 おくら 가타가나 オクラ
中国語繁体 黃秋葵菜 簡体 黄秋葵菜 拼音 huángqiūkuícài huang2qiu1kui2cai4 Latin huangqiukuicai 平假名 ほわんちゅうくいつぁい 片假名 ホワンチュウクイツァイ

探究資料:


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オクラの育て方 栽培方法入門

オクラ栽培 初心者セット:


サカタのタネ. 実咲野菜1371 やわらか丸オクラ みどり丸ノ助.

アイリスオーヤマ. 花野菜の培養土 ゴールデン粒状培養土 配合12L.

リッチェル. 緑のやさいプランター40型.

自然応用科学. ネット入り鉢底に入れる石 0.5L×10個.


オクラ栽培 土の準備:


プランターへ鉢底石を敷いて、その上から土を入れます。満杯になる手前まで、入れてください。

オクラ栽培 種蒔から発芽するまで:


プランターへ種蒔します。少しづつ間隔を開けながら、1地点に3粒から4粒ほど、種を蒔きます。1粒だけだと、発芽しない場合もあります。プランターの土が余らないように、多めに蒔いておきます。たくさん発芽してきたら、元気な株だけを選びます。

オクラ栽培 水やり:


オクラの水やりは、土が乾いたらたっぷり水やりしてください。オクラの原産地は熱帯気候なので、雨季と乾季が交互にあります。土が湿っている時期と、土が乾いている時期が、交互にあるとよいでしょう。
オクラは茎が柔らかいので、荒っぽい水やりでは傷つきます。水差しよりもジョウロで、水やりをするとよいです。

オクラ栽培 栽培環境データ:


日当たり最適気温最適PH土質
施設栽培30℃9アルカリ
露地栽培25℃8--
ベランダ20℃7中性
玄関入口15℃6弱酸性
室内日向10℃5--
室内日陰05℃4酸性

オクラ栽培 栽培注意点:


オクラは茎が1メートルを超え、かなり高く伸びていく性質があるので、開放的な空間と相性が良いです。玄関や狭い室内には向きません。

オクラ栽培 肥料:


肥料は、1週間に1回ほど、水に液体肥料を混ぜて、与えます。

ハイポネックスジャパン. 野菜の液肥. 450ml.

オクラの育て方 栽培日記

オクラ栽培 15日目:


15日目には双葉がはっきりと生えてきます。
オクラ15日目 双葉 正面

オクラ15日目 双葉 正面

まだ種殻をかぶったままです。発育していくと、自然と種殻は取れてしまいます。
オクラ15日目 双葉 裏

オクラ15日目 双葉 裏

双葉がまだ手を合わせています。これから左右に開いていく予定です。

オクラ栽培 30日目:


30日目には双葉が分かれ、本葉が生えてきます。

オクラ30日目 双葉 正面

オクラ30日目 双葉 正面

オクラは茎が柔らかいので、水を直接かけてしまうと、すぐに折れ、ヘタれてしまいます。まわりの土にそっと水を含ませるように注ぎましょう。

オクラ30日目 双葉 横

オクラ30日目 双葉 横

人間の産毛のようなものは、トライコーム(trichome)と呼びます。いわゆる人間の毛と同じように、植物を保護する役割があります。害虫予防として、特殊な物質を貯蔵しています。いわば、天然の防虫剤の役割があり、害虫に食べられないように身を守っているのです。

オクラ30日目 双葉 背面

オクラ30日目 双葉 背面

茎の先端がガヤガヤとにぎやかです。これからたくさん成長していく予定です。

オクラ栽培 45日目:


45日目には本葉が整い、茎が伸びてきます。オクラの茎は柔らかいので、倒れないように、巻きつける棒を用意してあげます。
オクラ45日目 正面

オクラ45日目 正面

そろそろ棒の準備をしています。
オクラ45日目 上から

オクラ45日目 上から

本葉と双葉は、形がすこし違います。本葉には、筋が通っており、理科用語では、葉脈(ようみゃく)と呼びます。また本葉は双葉よりも色が濃くなっています。

オクラ栽培 60日目:


60日目には本格的に成長していきます。茎はしなやかに曲がりながら伸びていきます。
オクラ60日目 前から

オクラ60日目 前から

人間の手のように葉が広がり、日光をたくさん吸収できるようになります。
オクラ60日目 上から

オクラ60日目 上から

細胞分裂がたくさん進んでいます。毛もボーボーです。
オクラ60日目 生えぎわ

オクラ60日目 生えぎわ

茎のところどころにミュスリッジが現れています。ミュスリッジは無害なので、特に手入れは必要ありません。
オクラ60日目 ミュスリッジ

オクラ60日目 ミュスリッジ



オクラ栽培 90日目:


90日目には葉が完全に広がり、成長に勢いが見られます。葉が完全に広がり、日光を待ち構えます。

オクラ90日目 広がった葉

オクラ90日目 広がった葉

葉の裏側です。表よりも裏が薄くなっています。
オクラ90日目 葉の裏側

オクラ90日目 葉の裏側

オクラ90日目 生えぎわ

オクラ90日目 生えぎわ

生えぎわです。かわいいですね。細胞分裂が次から次へ起こり、お祭りのようになっています。
オクラ90日目 細胞分裂

オクラ90日目 細胞分裂

オクラ90日目 誘引(ゆういん)

オクラ90日目 誘引(ゆういん)

自分の体重で倒れてしまわないように、棒に引き寄せて、巻きつけてあげます。このように植物を安定させる技術を誘引(ゆういん)と呼びます。

オクラ栽培 120日目:


120日目には、実が成ります。オクラの実は、鞘(サヤ)の形をしています。
オクラ120日目 オクラの鞘(サヤ)

オクラ120日目 オクラの鞘(サヤ)

オクラの鞘(サヤ)は、重力に逆らって、天を向こうとします。
オクラ120日目 オクラの枝の間

オクラ120日目 オクラの枝の間

枝の間に、実がなります。
オクラ120日目 オクラの全体

オクラ120日目 オクラの全体

オクラは横に広がりやすく40センチから50センチは余裕を持って植えます。
オクラ120日目 オクラの幹

オクラ120日目 オクラの幹

オクラの幹が硬くなります。オクラは生育時期により、柔らかい部分と硬い部分がはっきりと分かれます。指先で触れて、硬さを確認しましょう。

オクラ栽培 150日目:


150日目には、オクラの実が次々となります。食べ頃ですので、必要に応じて収穫しましょう。
オクラ150日目 オクラの収穫

オクラ150日目 オクラの収穫

オクラには反り(そり)があります。市販されているオクラは実が成ってからすぐに収穫したものです。すぐに収穫せずに育て続ければ、オクラは長く太くなります。
オクラ150日目 オクラの反り

オクラ150日目 オクラの反り

オクラの花は、控えめに咲きます。
オクラ150日目 オクラの花

オクラ150日目 オクラの花

オクラの花は、黄色く、光を透過させます。
オクラ150日目 オクラの花 透明感のある黄色

オクラ150日目 オクラの花 透明感のある黄色

オクラ150日目 オクラの花 透明感のある黄色

オクラ150日目 オクラの花 透明感のある黄色

オクラの花は放っておいても自家受粉します。花が落ちて、実が成ります。
オクラ150日目 オクラの花が落ちて、実が成ります

オクラ150日目 オクラの花が落ちて、実が成ります

元気に暴れています。
オクラ150日目 オクラが元気に暴れる

オクラ150日目 オクラが元気に暴れる

直角のオクラです。これくらいまで成長してくると、食用には適さなくなります。実が固くなり、包丁で切りにくくなります。また皮が筋張ってもきます。もし食べるのであれば、茹で時間を長くして、食感をやわらかくしてから食べましょう。
オクラ150日目 直角オクラ

オクラ150日目 直角オクラ


オクラ栽培 180日目:


180日目には、オクラの実が硬くなり、種が成熟していきます。食べるにはやや硬くなりすぎていますが、種取りのために残しておきます。
オクラ180日目 硬くなり色が抜ける

オクラ180日目 硬くなり色が抜ける


オクラ栽培 210日目:


210日目には、オクラの実が完成し、種が採取できます。オクラは一生を終えて、生命が次世代に継承されます。
オクラ210日目 色が完全に抜ける

オクラ210日目 色が完全に抜ける


オクラ210日目 鞘を割る

オクラ210日目 鞘を割る


オクラ210日目 種は黒く丸い

オクラ210日目 種は黒く丸い

オクラの育て方 ミュスリッジとムチン

オクラの育て方 ミュスリッジとムチン

オクラの育て方 ミュスリッジとムチン

解説 ミュスリッジ:

オクラの茎葉からは、液体が吹き出てきます。水玉にも似ていますが、触れるとネバネバしていますので、区別しやすいです。この粘性物質はミュスリッジ(Mucilage)です。
ミュスリッジが人肌に触れるとかゆくなりますが、深刻な害は特にありません。
ミュスリッジの成分は、糖とタンパク質が結びついたものです。
ミュスリッジの役割は、水分の保存・表層の保護・害虫の予防などと考えられています。

解説 ミュスリッジとムチン 違い:


ミュスリッジは、昔はムチン(Mucin)とも呼ばれていました。科学研究が進んだ現在では、ムチンは主に動物由来の物質で、ミュスリッジは主に植物由来の物質と、呼び分けています。

解説 ムチンとウナギ:


ウナギの身体がヌメヌメしているのは、ムチンの成分が原因です。

解説 ミュスリッジとオクラ:


オクラの食感がネバネバしているのは、ミュスリッジの成分が原因です。オクラ以外にも、コンブ・ワカメ・モズク・サトイモ・モロヘイヤなどが、ミュスリッジを持っていますが、いずれも食感がネバネバしている共通点があります。

オクラの育て方 質問と回答

質問:

オクラの栽培で、葉の表面に黒い斑点ができたのですが大丈夫ですか?

回答:

はい、大丈夫です。葉の黒い斑点は、オクラが一時的に寒さに触れるとできます。オクラの成長にすぐに害があるものではありませんが、温度管理を注意するとよいでしょう。
オクラ栽培 葉に黒い斑点

オクラ栽培 葉に黒い斑点

オクラ栽培 葉に黒い斑点

オクラ栽培 葉に黒い斑点



質問:

オクラの栽培で、オクラの表面にボツボツした突起ができているのですが大丈夫ですか?

回答:

はい、大丈夫です。オクラの実の表面のボツボツは、イボ菓(いぼか)と呼び、特に害はありません。 イボ菓は表面のくすみぐらいの軽いものから、外側に突き出してくるものまでありますが、成長のバランスが崩れた時に現れやすいです。虫の害ではありませんので、殺虫剤などは必要ありません。
イボ菓を回復するためには、光量と温度の肥料のバランスを確認しましょう、なんらかの偏りがあるはずです。イボ菓のオクラは、見た目は気になるかもしれませんが、食用には問題ないです。

質問:

オクラの栽培で、同じ土へ連作はできますか?

回答:

いいえ、オクラの連作はおすすめしません。1年以上は間隔を開けて栽培しましょう。

オクラ おくら 生物分類用語整理

Taxon-EnTaxon-LatinAPG-4-LatinAPG4-Ja分類階級
DomainRegioEukaryota真核生物ドメイン
KingdomRegnumPlantae植物界
DivisionDivisioAngiosperms被子植物
ClassClassisEudicots真正双子葉植物
--Rosidsバラ類-
OrderOrdoMalvalesアオイ目
FamilyFamiliaMalvaceaeアオイ科
SubfamilySubfamiliaMalvoideae-亜科
GenusGenusAbelmoschusトロロアオイ属
SpeciesSpeciesEsculentusオクラ種

オクラ おくら 秋葵 探究資料

科目別 By Curriculum


農学  家庭菜園入門カリキュラム
理科  中学受験カリキュラム
理科  高校受験カリキュラム
理科  大学受験カリキュラム  生物

単元別 By Subject


理科  生物  学習用語集

対象児童生徒 By Age


中学受験生(小学4年+小学5年+小学6年)
高校受験生(中学1年+中学2年+中学3年)
大学受験生(国公立高校生+私立中高一貫校生)
大学生+社会人(基礎からやり直したい生徒)


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