水質調査6項目 定義方法測定結果 PH CODまとめ

水質調査6項目 定義方法測定結果 PH CODまとめ

水質調査6項目 定義方法測定結果 PH CODまとめ

水質調査6項目 定義方法測定結果 PH CODまとめ

生態系を守るためには、水質を科学的に調べて、データ分析する技術が求められます。

水生生物にとって、水質は大事です。水質が良ければ繁殖力が上がり、反対に水質が悪ければ元気がなくなり、死んでしまうことすらあります。

水質調査は「同じ場所」で「同じ時間」に実施するのが理想で、PH・BOD・COD・DO・SS・濁度の6項目が代表的です。

水質を適切に検査して、水質浄化が必要かどうか、判断していきましょう。

【基礎知識+基礎技術】
農業の基礎知識・基礎技術をまとめて、演習用問題集にしてあります。初心者から中級者向けの難易度で、参考書や本の代わりに、独学用の教材として利用できます。

【農業技術検定試験+家庭菜園+ガーデニング】
対象は、農業技術検定試験受験者・ガーデニング・家庭菜園・園芸愛好家などです。はじめから学びたい方へ、理論・技術の両面からの解説しています。

【植物育成講座 依頼可能】
植物育成講座をプロ家庭教師に指導依頼できます。

共有です。クリックでシェアできますよ。


目次です。クリックで移動できますよ。
スポンサーさん

水質調査6項目

【水質調査 必要】
生態系を守るためには、水質を科学的に調べて、データ分析する技術が求められます。

水生生物にとって、水質は大事です。水質が良ければ繁殖力が上がり、反対に水質が悪ければ元気がなくなり、死んでしまうことすらあります。

水質調査は、あまり家庭では熱心に実施されません。手間がかかりますが、放っておいたメダカや金魚が、ある日に死んでしまったという悲しい話は、今でもあちこちで聞きます。

水質を適切に検査して、水質浄化が必要かどうか、判断していきましょう。


【水質調査 定点定時調査】
水質調査は「同じ場所」で「同じ時間」に実施するのが理想です。

まずは調査観測点を設けます。

そして定期的(毎日や毎週や毎月)に、水質調査をします。



【水質調査 方法】

1:採水 
水を採取して、ビーカーに保存します。ビーカーがなければ、グラスでも構いませんが、水質調査用ガラスと飲料用グラスは分けてください。

2:調査項目を選ぶ
水にはさまざまな物質が解けていますので、どの物質を調べるかによって、調査項目を選びます。


【水質調査 項目】
水質調査はPH・BOD・COD・DO・SS・濁度の6項目が代表的です。

項目正式名和名意味
PHPower of Hydrogen水素イオン濃度酸性・中性・アルカリ性
BODBiochemical Oxygen Demand生物化学的酸素要求量好気性微生物
CODChemical Oxygen Demand化学的酸素要求量有機物
DODissolved Oxygen溶存酸素酸素量
濁度---濁度光透過


【水質調査項目 PH】
PH(Power of Hydrogen)とは、水素イオン濃度(すいそいおんのうど)のことで、水が酸性・中性・アルカリ性のどれかを示します。

PHに影響を与えるのは、水中の二酸化炭素量です。
貯水池では、植物プランクトンが盛んに光合成して、二酸化炭素が分解されます。酸性の二酸化炭素が減ると、PHは高い値(8~9)となり、アルカリ性へ傾きます。

各生物には快適に暮らせるPHがあり、PHの急激な変化は、生物に悪い影響を与えます。



【水質調査項目 BOD】
BOD(Biochemical oxygen demand)とは、生物化学的酸素要求量(せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう)のことで、好気性微生物が利用する酸素量を示します。水質汚濁を判定する代表的指標です。

好気性微生物は、有機物を分解する時に、酸素を消費します。

BODが高い場合は、好気性微生物が多くの酸素を消費して、多くの有機物を分解していると推論されます。したがって、BODが高いと、それだけ水質が汚濁している可能性が高いです。悪臭が発生している水(いわゆる腐った水)は、BODが高くなっています。

BODが低い場合は、好気性微生物があまり酸素を消費せず、有機物もあまり分解していないと推論されます。したがって、BODが低いと、それだけ水質が清浄である可能性が高いです。

BODの弱点として、好気性微生物に分解できない物質は、測定の対象外となってしまいます。



【水質調査項目 COD】
COD(Chemical Oxygen Demand)とは、化学的酸素要求量(かがくてきさんそようきゅうりょう)のことで、酸化剤により有機物が酸化されるときに、消費される酸素の量をしまします。

CODが高い場合は、より多くの酸化剤が消費されますので、水中の有機物もより多く存在していると推論されます。

CODとBODは、有機物による汚濁を測定するための、代表的指標です。



【水質調査項目 DO】
DO(Dissolved Oxygen)とは、溶存酸素(ようざんさんそ)のことで、水中に含まれる酸素量を示します。

水中の酸素は、水生生物の生活には不可欠なもので、魚類の呼吸や有機物の好気性分解に使用されます。

DOが低いと、それだけ酸素が消費されていることになりますので、水中が有機物で汚染されている可能性が高くなります。



【水質調査項目 SS】
SS(suspended solids)とは、浮遊物質(ふゆうぶっしつ)のことで、水中の粒子状物質のうち、粒径(1mm~2mm)の含有量を示します。

水中の粒子状物質には、粘土鉱物・動植物プランクトン・下水工場排水に含まれる有機物・金属などが含まれます。いずれも不溶解性物質です。

浮遊物質(ふゆうぶっしつ)と似た意味で、懸濁物質(けんだくぶっしつ)も用いられます。



【水質調査項目 濁度】
濁度(だくど)とは、視覚(見た目)での、水の濁り具合です。

標準液との色を比較する方法と、光の透過度を測定する方法があります。

濁度は、地質や水流とも関係があります。

ダムの濁水の長期化には、1mm以下の粒子の影響も大きいため、浮遊物質よりも濁度も調査されます。




【参考文献】
農学 基礎知識技術編

農学 基礎知識技術編 家庭環境

スポンサーさん