植物とpH ピーエイチ 水素イオン指数

【pHとは】
pHはpower of Hydrogenの略で、水素イオン指数のことです。わかりやすくいえば、どれだけ水素イオンが溶けているか、数値によって表すのがpHです。

【pHの数値】
pHの数値は0--14までありpH7が中性、pHが7より小さくなるほど酸性が強く、pHが7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。

【pHと植物】
pHは植物の生育環境に影響します。

【pHと植物の好むpH】
植物によって、好みのpH値は異なります。


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【pHとは】
pHはpower of Hydrogenの略で、水素イオン指数のことです。わかりやすくいえば、どれだけ水素イオンが溶けているか、数値によって表すのがpHです。

pHは英語読みでは「ピーエイチ」です。ドイツ語読みでは「ペーハー」です。両方が用いられています。


【pHの数値】
pHの数値は0--14まであります。pH7が中性です。

水素イオンが多く溶けていると、pHが下がり、PHが7より小さくなるほど酸性が強くなります。

水素イオンが少なく溶けていると、pHが上がり、PHは7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。

pH	酸/アルカリ
0--5	強酸性
6	弱酸性
7	中性
8	弱アルカリ性
9-14	強アルカリ性

【pHと植物】
pHは植物の生育環境に影響します。

例えば、リン酸($\mathrm{PO}_4^{2-}$)は培地が酸性の場合は、鉄・マンガン・アルミニウムなどが遊離し、リン酸を固定してしまいます。

逆に、培地がアルカリ性の場合は、石灰塩として沈殿し、溶けなくなります。
技術的には、リン酸が植物に吸収されやすい存在となるのは、pH5.5～6.5ぐらいです。

リン酸は、植物の開花期になると、花つき(花の生育具合)に、大きな影響があります。



【pH　植物の好むpH】
植物によって、好みのpH値は異なります。下表は、代表的な植物が好むpH値です。

種子名	pH	種別
アジアンタム	4–5	花
スズラン	4–5	花
ツツジ	4–5	花
ブルーベリー	4–5	食用
イチゴ	5-7	食用
エンドウ	5-7	食用
カーネーション	5-7	花
キク	5-7	花
キュウリ	5-7	食用
スイカ	5-7	食用
チューリップ	5-7	花
バラ	5-7	花
ホウレンソウ	5-7	食用
ユリ	5-7	花
トマト	6.0-6.5	食用
ナス	6.0-6.5	食用
アスター	7	花
マリーゴールド	7	花
マーガレット	7	花
キンセンカ	7–8	花
スイートピー	7–8	花

【参考文献】

IUPAC（アイユーパック　国際純正応用化学連合）

農学 基礎知識技術編

農学 基礎知識技術編　家庭環境