ウコン 栽培 傾向対策解説

ウコン 栽培 傾向対策解説

ウコン  栽培 傾向対策解説

ウコン 栽培 傾向対策解説

プロ家庭教師の農学講座で、ウコン(ターメリック)の栽培技術と傾向対策解説です。

農業の基礎知識・基礎技術をまとめて、演習用問題集にしてあります。初心者から中級者向けの難易度で、参考書や本の代わりに、独学用の教材として利用できます。

対象は、農業技術検定試験受験者・ガーデニング・家庭菜園・園芸愛好家などです。はじめから学びたい方へ、理論・技術の両面からの解説しています。

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ウコン 栽培 傾向対策解説

Q:ウコンとは何ですか?
A:ウコンはショウガ科多年草です。ウコンの根茎は、生薬(しょうやく)として美容健康食品として注目されています。ウコンには種類があり、春ウコン・秋ウコン・紫ウコン・ガジュツなどがあります。ここでは秋ウコンを栽培しています。

ウコンの原産地は熱帯で、インド・台湾・沖縄が主産地です。


Q:ウコンの呼び方にはどのようなものがあるのですか?
A:ウコンはさまざまな呼び名がついています。以下のようにまとめられます。

和名:ウコン・ウッチン・クルクミン
学名:Curcuma longa
英名:turmeric(ターメリック)

Q:ウコンはおいしいですか?
A:ウコンは、カレールーに含まれていますので、みなさんは食べたことがあります。いわゆるカレー粉の味です。ウコン単品では、やや渋い味がします。大人向けのスパイスです。


Q:ウコンにはどのような薬効がありますか?
A:ウコンの代表的な薬効は、肝臓の解毒作用・抗酸化作用があります。

肝臓の解毒作用は、お酒をたくさん飲む方の、負担を軽減します。

抗酸化作用は、加齢を防ぎます。


Q:ウコンで、クルクミンとは何ですか?
A:クルクミン(curcumin)とは、ウコンに含まれる黄色の成分です。精油成分が含まれ、苦みがあります。カレー粉の本体がクルクミンと考えると、わかりやすいです。


Q:ウコン栽培で、入門教材は何を買えばいいのですか?
A:ウコンの入門者は以下がおすすめです。

品種:秋ウコン(販売予定)
種蒔:根茎を互いに離して植える
鉢号:10号鉢(直径30cm)
土壌:野菜土
環境:清潔室内栽培・無農薬・有機質肥料





Q:ウコン栽培で、種ウコンとは何ですか?
A:種ウコン(たねうこん)とは、ウコンの地下茎で、栽培の始まりとなるものです。ウコン栽培は、ウコンの種を植えるのではなく、ウコンの地下茎を植えます。

ウコン 種ウコン 傾向対策解説

ウコン 種ウコン 傾向対策解説



種ウコンは、学校の理科の教科書では地下茎(ちかけい)・球根(きゅうこん)とも呼ばれています。ウコンの地下茎を、あたかもウコンの種のように扱っているので、種ウコンという呼び方をします。また、種ウコンではなく大雑把に種イモと呼ぶ人もいます。ウコン以外にも、地下茎で増える植物にジャガイモ・チューリップがあり、これらの植物は無性生殖により栽培します。


Q:ウコン栽培で、種ウコンはどうやって植えたらよいのですか?
A:地下茎を適度な大きさに分けて、横に寝かせます。栽培すると膨らんできますので、ある程度は間隔を空けてください。横に寝かせたら、土を深さ5センチほどかぶせます。
ウコン 種ウコン 種ウコンの分割

ウコン 種ウコン 種ウコンの分割



ウコン 種ウコン 10号鉢(直径30cm)

ウコン 種ウコン 10号鉢(直径30cm)


ウコン 種ウコン 種ウコンの寝かせ

ウコン 種ウコン 種ウコンの寝かせ




Q:ウコン栽培で、日頃のお手入れはどうしたら良いですか?
A:ウコンの原産は、亜熱帯地域です。似たような環境を作りましょう。ウコンの日々のお手入れは以下がおすすめです。

日光:多め
水分:2・3日に1回 乾燥させない
気温:15度以上
PH:5.0ー6.5(弱酸性)



Q:ウコン栽培で、30日目にどうなるのですか?
A:ウコンはまだ土の中です。ウコンの芽出しは遅く、30日目ではまだ土から芽が出てきません。芽が出るのはまだまだ先なので、慌てないでください、温度を高く保って、水やりをしてあげてください。
ウコン 種ウコン 10号鉢(直径30cm)

ウコン 種ウコン 10号鉢(直径30cm)




Q:ウコン栽培で、60日目にどうなるのですか?
A:ウコンから芽出しが見えてきます。地温が20度くらいに上がると、芽が出やすくなります。日本の関東地方では、5月のゴールデンウィーク前後が、温度の目安になります。ウコンの芽はやわらかい角のような形をしています。これからの成長が楽しみです。
ウコン 60日目 芽出し

ウコン 60日目 芽出し




Q:ウコン栽培で、90日目にどうなるのですか?
A:ウコンの芽が伸び、おおぶりの葉が現れてきます。ひとたび芽が出ると、勢いがつき、ぐんぐんと成長してきます。
ウコン 90日目 芽が伸びる

ウコン 90日目 芽が伸びる


ウコン 90日目 芽が棒のように伸びる

ウコン 90日目 芽が棒のように伸びる


棒のように垂直に伸びていきます。
ウコン 90日目 先端が筒のように広がる

ウコン 90日目 先端が筒のように広がる


先端が筒のようにすぼまり、形が整えられます。
ウコン 90日目 先端正面

ウコン 90日目 先端正面


繊細な葉脈が見えます。
ウコン 90日目 先端側面

ウコン 90日目 先端側面


やや傾いているのがオシャレですね。
ウコン 90日目 茎

ウコン 90日目 茎


茎も重さを支えるために硬くなっていきます。
ウコン 90日目 葉が開く

ウコン 90日目 葉が開く


ある朝目覚めると、葉が大きく開いており、驚きます。
ウコン 90日目 優雅な葉

ウコン 90日目 優雅な葉


熱帯出身なので、葉が優雅ですね。
ウコン 90日目 仲間たち

ウコン 90日目 仲間たち


仲間たちも地底から昇ってきています。昇り龍ならぬ昇りウコンです。夏に向けて気合いが感じられます。


Q:ウコン栽培で、120日目にどうなるのですか?
A:ウコンの葉が並び、日光をたくさん浴びられるようになります。
ウコン 120日目 葉が揃う

ウコン 120日目 葉が揃う


葉の広がり方が、オシャレですね。先にまっすぐに天を目指してから、ぐるぐるとねじれて、パッと葉を広げます。
ウコン 120日目 順番

ウコン 120日目 順番




Q:ウコン栽培で、150日目にどうなるのですか?
A:ウコンが縦に1メートルを超えます。縦には広がりますが、横にはそれほど広がりません。密集して植えても、ウコンは生命力が強く、きちんと自己主張して育っていってくれます。
ウコン 150日目 1メートルを超える

ウコン 150日目 1メートルを超える





Q:ウコン栽培で、180日目にどうなるのですか?
A:ウコンは土の上では、目に見える変化はありません。しかし平和な土の上に隠れて、土の下では変化が進んでいます。地下では根が伸びて、成長の土台が着々とできあがっていきます。
ウコン 180日目 地下茎の様子

ウコン 180日目 地下茎の様子


根をさまざまな方向へ広げています。
ウコン 180日目 根の広がり

ウコン 180日目 根の広がり


根と茎を切断しています。根と茎はあまりにも異なる姿なので、感動します。
ウコン 180日目 根と茎は異なる姿

ウコン 180日目 根と茎は異なる姿




Q:ウコン栽培で、収穫はどうすればよいですか?
A:ウコンが葉先から茶色くなり、色落ちが進んだら、収穫期です。地上部が完全に枯れてから掘ると、作業が楽になります。霜が降りると、ウコンが腐ってしまうので、その前に収穫しましょう。


Q:ウコン栽培で、収穫したウコンはどのように保存したらよいですか?
ウコンの保存方法には、生ウコン・粉末ウコン・ウコン酒・ウコン茶・種ウコンなどがあります。

生ウコンとは、冷蔵庫でそのままウコンを冷凍して保存したものです。ショウガやニンニクと同じように、必要に応じて料理に使います。乾燥を避けたいのであれ、容器で密封します。1日10から15gを目安に食べましょう。

粉末ウコンとは、収穫したウコンを輪切りにして乾燥し、さらにミキサーで粉末に砕いたものです。一般的な調味料として、市販されているものですね。

ウコン酒とは、ウコンをアルコール漬にしたものです。ウコンの皮を剥いて、そのままお酒につけておきます。お酒好きの方がまわりにいれば、良いお酒の銘柄になるでしょう。

ウコン茶とは、ウコンを煮て、お茶にしたものです。ウコンの薬効があります。薬効は、範囲の広い「秋ウコン」を基本にして、肝臓が気になる人は「春ウコン」、糖尿の人は「白ウコン」、胃腸の弱い人は「紫ウコン」を煮ると良いでしょう。

種ウコンとは、ウコンをそのまま土に埋めておくことです。冬越しが終われば、来年の種として利用できます。





農学 基礎知識技術編


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