Q:ウコンとは何ですか?
A:ウコンはショウガ科多年草です。ウコンの根茎は、生薬(しょうやく)として美容健康食品として注目されています。ウコンには種類があり、春ウコン・秋ウコン・紫ウコン・ガジュツなどがあります。ここでは秋ウコンを栽培しています。
ウコンの原産地は熱帯で、インド・台湾・沖縄が主産地です。
Q:ウコンの呼び方にはどのようなものがあるのですか?
A:ウコンはさまざまな呼び名がついています。以下のようにまとめられます。
和名:ウコン・ウッチン・クルクミン
学名:Curcuma longa
英名:turmeric(ターメリック)
Q:ウコンはおいしいですか?
A:ウコンは、カレールーに含まれていますので、みなさんは食べたことがあります。いわゆるカレー粉の味です。ウコン単品では、やや渋い味がします。大人向けのスパイスです。
Q:ウコンにはどのような薬効がありますか?
A:ウコンの代表的な薬効は、肝臓の解毒作用・抗酸化作用があります。
肝臓の解毒作用は、お酒をたくさん飲む方の、負担を軽減します。
抗酸化作用は、加齢を防ぎます。
Q:ウコンで、クルクミンとは何ですか?
A:クルクミン(curcumin)とは、ウコンに含まれる黄色の成分です。精油成分が含まれ、苦みがあります。カレー粉の本体がクルクミンと考えると、わかりやすいです。
Q:ウコン栽培で、入門教材は何を買えばいいのですか?
A:ウコンの入門者は以下がおすすめです。
品種:秋ウコン(販売予定)
種蒔:根茎を互いに離して植える
鉢号:10号鉢(直径30cm)
土壌:野菜土
環境:清潔室内栽培・無農薬・有機質肥料
Q:ウコン栽培で、種ウコンとは何ですか?
A:種ウコン(たねうこん)とは、ウコンの地下茎で、栽培の始まりとなるものです。ウコン栽培は、ウコンの種を植えるのではなく、ウコンの地下茎を植えます。
ウコン 種ウコン 傾向対策解説
種ウコンは、学校の理科の教科書では地下茎(ちかけい)・球根(きゅうこん)とも呼ばれています。ウコンの地下茎を、あたかもウコンの種のように扱っているので、種ウコンという呼び方をします。また、種ウコンではなく大雑把に種イモと呼ぶ人もいます。ウコン以外にも、地下茎で増える植物にジャガイモ・チューリップがあり、これらの植物は無性生殖により栽培します。
Q:ウコン栽培で、種ウコンはどうやって植えたらよいのですか?
A:地下茎を適度な大きさに分けて、横に寝かせます。栽培すると膨らんできますので、ある程度は間隔を空けてください。横に寝かせたら、土を深さ5センチほどかぶせます。
ウコン 種ウコン 種ウコンの分割
ウコン 種ウコン 10号鉢(直径30cm)
ウコン 種ウコン 種ウコンの寝かせ
Q:ウコン栽培で、日頃のお手入れはどうしたら良いですか?
A:ウコンの原産は、亜熱帯地域です。似たような環境を作りましょう。ウコンの日々のお手入れは以下がおすすめです。
日光:多め
水分:2・3日に1回 乾燥させない
気温:15度以上
PH:5.0ー6.5(弱酸性)
Q:ウコン栽培で、30日目にどうなるのですか?
A:ウコンはまだ土の中です。ウコンの芽出しは遅く、30日目ではまだ土から芽が出てきません。芽が出るのはまだまだ先なので、慌てないでください、温度を高く保って、水やりをしてあげてください。
ウコン 種ウコン 10号鉢(直径30cm)
Q:ウコン栽培で、60日目にどうなるのですか?
A:ウコンから芽出しが見えてきます。地温が20度くらいに上がると、芽が出やすくなります。日本の関東地方では、5月のゴールデンウィーク前後が、温度の目安になります。ウコンの芽はやわらかい角のような形をしています。これからの成長が楽しみです。
ウコン 60日目 芽出し
Q:ウコン栽培で、90日目にどうなるのですか?
A:ウコンの芽が伸び、おおぶりの葉が現れてきます。ひとたび芽が出ると、勢いがつき、ぐんぐんと成長してきます。
ウコン 90日目 芽が伸びる
ウコン 90日目 芽が棒のように伸びる
棒のように垂直に伸びていきます。
ウコン 90日目 先端が筒のように広がる
先端が筒のようにすぼまり、形が整えられます。
ウコン 90日目 先端正面
繊細な葉脈が見えます。
ウコン 90日目 先端側面
やや傾いているのがオシャレですね。
ウコン 90日目 茎
茎も重さを支えるために硬くなっていきます。
ウコン 90日目 葉が開く
ある朝目覚めると、葉が大きく開いており、驚きます。
ウコン 90日目 優雅な葉
熱帯出身なので、葉が優雅ですね。
ウコン 90日目 仲間たち
仲間たちも地底から昇ってきています。昇り龍ならぬ昇りウコンです。夏に向けて気合いが感じられます。
Q:ウコン栽培で、120日目にどうなるのですか?
A:ウコンの葉が並び、日光をたくさん浴びられるようになります。
ウコン 120日目 葉が揃う
葉の広がり方が、オシャレですね。先にまっすぐに天を目指してから、ぐるぐるとねじれて、パッと葉を広げます。
ウコン 120日目 順番
Q:ウコン栽培で、150日目にどうなるのですか?
A:ウコンが縦に1メートルを超えます。縦には広がりますが、横にはそれほど広がりません。密集して植えても、ウコンは生命力が強く、きちんと自己主張して育っていってくれます。
ウコン 150日目 1メートルを超える
Q:ウコン栽培で、180日目にどうなるのですか?
A:ウコンは土の上では、目に見える変化はありません。しかし平和な土の上に隠れて、土の下では変化が進んでいます。地下では根が伸びて、成長の土台が着々とできあがっていきます。
ウコン 180日目 地下茎の様子
根をさまざまな方向へ広げています。
ウコン 180日目 根の広がり
根と茎を切断しています。根と茎はあまりにも異なる姿なので、感動します。
ウコン 180日目 根と茎は異なる姿
Q:ウコン栽培で、収穫はどうすればよいですか?
A:ウコンが葉先から茶色くなり、色落ちが進んだら、収穫期です。地上部が完全に枯れてから掘ると、作業が楽になります。霜が降りると、ウコンが腐ってしまうので、その前に収穫しましょう。
Q:ウコン栽培で、収穫したウコンはどのように保存したらよいですか?
ウコンの保存方法には、生ウコン・粉末ウコン・ウコン酒・ウコン茶・種ウコンなどがあります。
生ウコンとは、冷蔵庫でそのままウコンを冷凍して保存したものです。ショウガやニンニクと同じように、必要に応じて料理に使います。乾燥を避けたいのであれ、容器で密封します。1日10から15gを目安に食べましょう。
粉末ウコンとは、収穫したウコンを輪切りにして乾燥し、さらにミキサーで粉末に砕いたものです。一般的な調味料として、市販されているものですね。
ウコン酒とは、ウコンをアルコール漬にしたものです。ウコンの皮を剥いて、そのままお酒につけておきます。お酒好きの方がまわりにいれば、良いお酒の銘柄になるでしょう。
ウコン茶とは、ウコンを煮て、お茶にしたものです。ウコンの薬効があります。薬効は、範囲の広い「秋ウコン」を基本にして、肝臓が気になる人は「春ウコン」、糖尿の人は「白ウコン」、胃腸の弱い人は「紫ウコン」を煮ると良いでしょう。
種ウコンとは、ウコンをそのまま土に埋めておくことです。冬越しが終われば、来年の種として利用できます。
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