農学 基礎知識技術

農学 基礎知識技術

農学 基礎知識技術

農学 基礎知識技術

プロ家庭教師の農学講座です。

農業の基礎知識・基礎技術をまとめて、演習用問題集にしてあります。初心者から中級者向けの難易度で、参考書や本の代わりに、独学用の教材として利用できます。

対象は、農業検定試験受験者・ガーデニング・家庭菜園・園芸愛好家などです。はじめから学びたい方へ、理論・技術の両面からの解説しています。

植物育成講座をプロ家庭教師に指導依頼できます。

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農学 知識技術 入門

【農学 知識技術 入門】


Q:農学で、初心者が植物を育てたいのですが、どの植物がおすすめですか?
A:初心者が植物栽培を始めるのであればトマトオクラがおすすめです。どちらも失敗しにくく、半年ほどで収穫が楽しめます。植物を育てることは、良い経験になり、あなたの生活習慣のなかで、四季自然の豊かさを感じることができます。

Q:農学で、家庭菜園で植物を育てたいのですが、どの植物がおすすめですか?
A:家庭菜園でおすすめの植物は、パクチーエゴマウコンです。いずれも家庭で栽培しやすく、料理スパイスとして魅力があり、冷蔵庫で保存ができ、栄養価も科学的に証明されています。

Q:農学で、初心者が植物を育てたいのですが、どの鉢を買えばいいですか?
A:鉢にはプラスチック製とテラコッタ製があります。入門者はプラスチック鉢がおすすめです。




鉢素材プラスチックテラコッタ
鉢価格安い高い
難易度初級中級


プラスチック鉢は価格が安く、入門者向けの鉢です。まずはプラスチック鉢で経験を積んで、テラコッタ鉢へ昇進していくとよいでしょう。



Q:農学で、初心者が植物を育てたいのですが、鉢の号数とは何ですか?
A:鉢の号数(ごうすう)とは、鉢の広さです。号数に3センチを掛けると、鉢の直径になります。

計算式 鉢の号数
4号鉢=直径4×3=12センチ
5号鉢=直径5×3=15センチ
6号鉢=直径6×3=18センチ
7号鉢=直径7×3=21センチ
8号鉢=直径8×3=24センチ
9号鉢=直径9×3=27センチ
10号鉢=直径10×3=30センチ

鉢選びは、鉢の広さと深さを決めてから、購入しましょう。


Q:農学で、培養土とは何ですか?
A:培養土(ばいようど)とは、あらかじめ数種類の土が配合されているものです。初心者向けの土で、とりあえず栽培を始めたい人に向いてます。近所のスーパーやホームセンターで買えます。



Q:農学で、培養土には何が入っているのですか?
A:培養土には堆肥と肥料とpH調整剤が入っています。培養土=堆肥+肥料+pH調整と考えるとわかりやすいです。

Q:農学で、培養土を選ぶときには、何に気を付ければよいですか?
A:培養土を選ぶ時には、以下の点に気を付けましょう。

会社:製造会社名(ブランド名)
pH:酸度調整がされているか
肥料:肥料ありなし
衛生:カビや水滴がないか
価格:安すぎるものは質が悪い

Q:農学で、堆肥とは何ですか?
A:堆肥(たいひ)とは、土壌の改良剤です。植物の住み心地を良くします。

Q:農学で、肥料とは何ですか?
A:肥料(ひりょう)とは、植物の栄養です。植物が吸収するために与えます。

Q:農学で、堆肥と肥料はどう違うのですか?
A:堆肥と肥料は、人間でいえば、住居と食物です。

堆肥は、植物が住みやすくするために、土壌を良くします。有機物(落ち葉や家畜の糞)を微生物で腐熟させて、土壌の水はけと水持ちを改良します。

肥料は、植物の栄養です。植物が吸収するために与えます。


Q:農学で、肥料の3要素とは何ですか?
A:肥料の3要素は窒素 $N$ ・リン酸 $H_3PO_4$ ・カリウム $K$ です。

窒素は葉根に、リン酸は花実に、カリは根を元気にします。有機肥料はゆっくり長く、化成肥料は素早く効きます。


Q:農学で、施肥とは何ですか?
A:施肥(せひ)とは、肥料を施すことです。

Q:農学で、油粕とはどのような肥料なのですか?
A:油粕(あぶらかす)とは、有機肥料です。窒素成分が豊富で、ゆっくりと効果が出てくる緩効性肥料です。油粕が微生物に分解されるときに、独特の匂いがします。




Q:農学で、アルカリ性植物と酸性植物とは何ですか?
A:アルカリ性植物とは、アルカリ性の土壌で良く生育するものです。酸性植物とは、酸性の土壌で良く生育するものです。

Q:農学で、はどのようにして測定するのですか?
A:pH測定の機械が販売されています。




Q:農学で、日本の土壌は酸性ですかアルカリ性ですか?
A:日本の土壌は一般には弱酸性です。アルカリ性植物を植える場合には、1平方メートルあたり、湯呑み茶碗1杯の消石灰を施すと、生育が良くなります。酸性植物を植える場合は、1平方メートルあたり、10リットルのピートモスを混合すると、生育が良くなります。


Q:農学で、消石灰とは何ですか?
A:消石灰(しょうせっかい)とは、水酸化カルシウムのことです。消石灰は、石灰石を加工して粉末して販売されています。水酸化カルシウム=$Ca(OH)_2$は、強いアルカリ性を持つため、酸性の土へ消石灰を施して、中和することがあります。




Q:農学で、消石灰はいつ利用するのですか?
A:日本の土壌で山野草を育てるときは、原則として消石灰を施す必要はありません。アルカリ植物を育てるときに、消石灰を施してください。なお、家庭菜園の場合、石灰を撒いていなくても、建物のコンクリートがアルカリ性のために、アルカリ性の水が花壇に流れこんでいる場合もあります。

Q:農学で、消石灰はどれくらい利用するのですか?
A:PHを0.75上げるためには、消石灰を、10平方メートルあたり2.5キログラム施します。

Q:農学で、苦土石灰とは何ですか?
A:苦土石灰(くどせっかい)とは $CaMg(CO_3)_2$ のことです。苦土石灰はドロマイトという石を砕いたものです。苦土石灰はアルカリ性を持つため、酸性の土へ苦土石灰を施して、中和することがあります。




Q:農学で、苦土石灰と消石灰と有機石灰の違いは何ですか?
A:苦土石灰にはマグネシウムがあり、消石灰にはマグネシウムがありません。苦土石灰よりも消石灰の方がよりアルカリ性が強いです。有機石灰は、貝殻などの天然石灰です。効果がゆっくりとしています。

Q:農学で、ドロマイトとは何ですか?
A:ドロマイトとは、化学式 $CaMg(CO_3)_2$ です。石灰石 $CaCO_3$ とマグネサイト(菱苦土石) $MgCO_3$ の中間の鉱石です。石灰石 $CaCO_3$ に含まれるカルシウム $Ca$ の一部がマグネシウム $Mg$ に置き換わったものです。ドロマイトを砕いたものが苦石灰・白雲石として販売されています。


Q:農学で、ピートモスとは何ですか?
A:ピートモスとは、水辺の植物が腐食して、堆積した土です。ピートモスは、強い酸性を持つため、アルカリ性の土へピートモスを施して、酸性へ傾けることができます。また、ピートマスを配合すると、水持ちの良い土になります。




Q:農学で、ピートモスと相性の良い植物は何ですか?
A:ピートモスは水持ちがあるので、湿度を好むコケ植物と相性が良いです。

Q:農学で、硫黄はどれくらい利用するのですか?
A:PHを0.75下げるのに硫黄を、10平方メートルあたりあたり0.7キログラム施します。

Q:農学で、硫酸塩はどれくらい利用するのですか?
A:PHを0.75下げるのに硫酸塩を、10平方メートルあたりあたり0.7キログラム施します。

Q:農学で、化学肥料にはどのような影響があるのですか?
A:化学肥料を多用する土地では、酸性が強くなります。

Q:農学で、イヤ地とは何ですか?
A:イヤ地(せひ)とは、連作障害になった土地のことです。


農学 知識技術 植物栽培

【植物栽培】

Q:農学で、植物の茎葉の部分とは何ですか?
A:茎葉(けいよう)とは、植物の茎と葉をまとめた呼び名です。

Q:農学で、根茎(こんけい)とは何ですか?
A:根茎(こんけい)とは、植物の地下茎のことです。英語ではリゾーム(rhizome)とも呼びます。

Q:農学で、分げつとは何ですか?
A:分げつ(ぶんげつ)とは、植物の根元から、新芽が伸びて、株分かれすることです。分げつは、稲の栽培に用いられる技術で、分げつにより株が増えて、将来の収穫増大を目指します。なお、分げつは、分蘖と漢字で書かれる場合もあります。

Q:農学で、摘心とは何ですか?
A:摘心(てきしん)とは、植物の頂点の芽を摘むことです。植物は頂芽(ちょうが)と側芽(ソクガ)を持っています。頂芽とは、茎の上にある芽です。側芽とは、茎の横にある芽です。植物は頂芽を優先的に育てようとする性質があります。自然状態ではどんどん上方に茎を伸ばしていきます。

茎が伸びることは、一見すると良いことに思われますが、害もあります。植物の重心が不安定になったり、栄養が偏ったりします。ありのままの植物が素晴らしいというのは幻想で、植物をきちんと育てるためには手入れが必要です。摘心によって、植物の栄養を全体に行き渡らせ、強い植物にすることができます。その結果、果実・花弁の品質にも良い影響を与えます。なお摘心は、ピンチ・芯止めとも呼ばれる場合もあります。

Q:農学で、芽挿しとは何ですか?
A:芽挿し(めざし)とは、植物を増やす技術です。植物の本体から一部を切断し、別に植え替えることで、個体数を増やします。農業園芸用語では、芽挿し(めざし)・挿し木(さしき)と呼ばれます。科学用語では、無性生殖(むせいせいしょく)・栄養生殖(えいようせいしょく)と呼びます。

Q:農学で、花芽分化とは何ですか?
A:花芽分化(はなめぶんか かがぶんか)とは、それまで栄養成長していた植物が、生殖成長を始めることです。それまでは枝葉を伸ばしていた植物は、花実を作りはじめます。
花芽分化は、光に影響され、光が長くなることで変化する長日植物や、光が短くなることで変化する短日植物があります。

Q:農学で、代掻きとは何ですか?
A:代掻き(しろかき)とは、水田に水入れし、土をならす作業です。田植えの準備として、実施します。代掻きにより、苗が定植しやすくなります。

Q:農学で、コケはどのくらいのpHを好むのでしょうか?
A:コケは酸性植物で、pH5.0~5.5を好みます。

Q:農学で、種イモとは何でしょうか?
A:種イモ(たねいも)とは、栽培の始めに植えつけるための根の部分です。主にイモ類で用いられますが、根菜類でも種イモという呼ばれ方をします。
種イモ

Q:農学で、植物に産毛のようなものが生えているのですが大丈夫でしょうか?
A:大丈夫です。植物の産毛は、トライコーム(trichome)と呼ばれます。植物の表皮細胞が伸びたものです。人間の目からは産毛(うぶげ)のように見えます。トライコームは、植物を保護する役割があり、害虫予防として、特殊な物質を貯蔵しています。いわば、天然の防虫剤の役割があります。

Q:農学で、植物の種を保存したいのですか、どこで保管したらいいですか?
A:植物の種の保管場所は、冷蔵庫がおすすめです。植物の種は、温度・湿度・酸素・光量に影響を受けますが、冷蔵庫なら安定した環境を提供してくれます。植物の種を、ビンなどに密封して、冷蔵庫に並べておきましょう。名札などを用意して、種ごとに分けておくと、再利用しやすくなります。

Q:農学で、ウシの平均的な発情周期は何日ですか?
A:ウシの平均的な発情周期は、21日です。


【参考文献】

農学 植物栽培 芽挿しの方法 栄養生殖

農学 知識技術 資材機械

資材機械
Q:農業資材で、寒冷紗とは何ですか?
A:寒冷紗(かんれいしゃ)とは、虫除けの織物です。防虫のために、種苗のまわりに包みます。




Q:農業資材で、木酢液とは何ですか?
A:木酢液(もくさくえき)は、木材から木炭を作るときに、発生する煙を冷却し、液体としたものです。有害物質はろ過され、市販されています。木酢液には酢酸(お酢)・アルコール・フェノールなどの200種類の物質が含まれています。木酢液の用途は、植物の生育促進や害虫駆除です。木酢液の利用方法は、霧吹きでスプレー散布します。ただし、木酢液は、ビーフジャーキーのような独特の臭いあるので、注意しましょう。

【購入 木酢液】



Q:農業機械で、ディーゼルエンジンとは何ですか?
A:ディーゼルエンジンとは、エンジンの形式の1つで、軽油を燃料とします。一般の自動車はガソリンエンジンは、ガソリンを燃料としています。

Q:農業機械で、オートヒッチとは何ですか?
A:オートヒッチとは、トラクターの後部に接続して、牽引するための器具です。農作業が便利になります。


農学 知識技術 家庭環境

【家庭環境】

Q:植物育成でpHとはなにですか?
A:pHはpower of Hydrogenの略で、水素イオン指数のことです。わかりやすくいえば、どれだけ水素イオンが溶けているか、数値によって表すのがpHです。pHの数値は0--14までありpH7が中性、pHが7より小さくなるほど酸性が強く、pHが7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。pHは植物の生育環境に影響します。植物によって、好みのpH値は異なります。

植物とpH


Q:植物育成にはどのような水でも良いのでしょうか。水質調査をした方が良いですか?
A:生態系を守るためには、水質を科学的に調べて、データ分析する技術が求められます。水生生物にとって、水質は大事です。水質が良ければ繁殖力が上がり、反対に水質が悪ければ元気がなくなり、死んでしまうことすらあります。

水質調査は「同じ場所」で「同じ時間」に実施するのが理想です。水質調査はpH・BOD・COD・DO・SS・濁度の6項目が代表的です。水質を適切に検査して、水質浄化が必要かどうか、判断していきましょう。

水質調査6項目 定義方法測定結果 pH CODまとめ

Q:日本の農業にはどれくらいの従事者がいるのですか?
A:日本の農業に従事する人口は1955年に604万人でしたが、2015年に215万人でした。60年間で農業従者の人口は約3分の1になっています。


Q:観葉植物で、土(腐葉土)からハエが沸いてしまいました。どうしたらよいですか?
A:ハエが沸く理由は、腐葉土に含まれている有機物にある可能性が高いです。ハエにはいくつか種類がありますが、キノコバエ類は、有機物を餌にします。観葉植物に有機物(腐葉土・有機培養土など)の用土がある場合は、キノコバエが発生しやすくなります。

キノコバエは、活動適温が25度くらいで、浅い土中に産卵します。

キノコバエには3つの対策方法があります。

1つめの対策は、用土の入替です。用土(腐葉土・有機用土など)を表面から3センチ削りとり、赤玉土に入替ましょう。赤玉土は有機物が少なく、キノコバエが生育できなくなります。

【赤玉土】



2つめの対策は、木酢液の散布です。キノコバエは木酢液を嫌がります。

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3つめの対策は、ハエ取り棒です。ハエ取り棒は即効性があります。

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Q:観葉植物で、皿(受け皿)からハエが沸いてしまいました。どうしたらよいですか?
A:ハエが沸く理由は、皿の汚水にある可能性が高いです。ハエにはいくつか種類がありますが、チョウバエ類は、汚い水が残っていると沸きやすいです。
チョウバエの対策方法は、皿の水を捨て、皿を清潔に乾かしておくことです。


Q:観葉植物で、蚊(カ)が沸いてしまいました。どうしたらよいですか?
A:蚊は温かい気候を好み、25度以上で活発に活動します。蚊の幼虫期は2~5日ほどで、この時期の蚊をボウフラとも呼びます。ボウフラは水中に生息します。まずは蚊を室内に入れないようにしましょう。蚊が入るのは、窓からですので、網戸を利用して、すき間から蚊が入らないようにしましょう。続いて、水溜まりをなくしましょう。蚊の生態からわかるように、蚊は水が溜まっているところで繁殖しようとします。水溜まりをなくすことで、蚊は繁殖できなくなります。蚊(カ)の予防・駆除・対策まとめ

蚊は温かい気候を好み25度以上で活発に活動します

蚊は温かい気候を好み25度以上で活発に活動します


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