TCPIP 4階層モデル
TCPIP 4階層モデル
TCP/IP(ティーシーピー/アイピー)は、ネットワークの通信を理解するための、概念です。
TCP/IPは略称で、正式には「Transmission Control Protocol / Internet Protocol」と書きます。
TCP/IP(ティーシーピー/アイピー)は、ネットワークの通信を理解するための、概念です。
TCP/IPは略称で、正式には「Transmission Control Protocol / Internet Protocol」と書きます。
TCP/IPでは、通信を4つの階層に区分して考えます。
物理層・ネットワーク層・トランスポート層・アプリケーション層、の4つの階層があります。
第1階層の物理層(ネットワークインターフェース層とも呼ばれる)は、コンピューターを物理的に接続するための階層です。物理層の実装として、イーサネットが有名です。
第2階層のネットワーク層(インターネット層とも呼ばれる)は、パケットの移動を制御します。ネットワーク層の実装として、IPが有名です。
第3階層のトランスポート層は、通信の同一性を制御します。トランスポート層の実装として、TCPが有名です。
第4階層のアプリケーション層は、情報を統合し、人間にわかりやすく再生します。アプリケーション層の実装として、ウェブブラウザが有名です。
TCP/IPは、しばしばOSIとの対比で、理解されます。TCP/IPの4階層モデル、OSIの7階層モデル、と呼ばれています。
TCP/IPモデルとOSIモデルの差は、通信のための約束を、どこまで細かく規定するかです。どちらも、情報を階層化して送受信することで、通信の安定を図ろうとしています。
歴史的には、1960年代から、先にTCP/IPが開発され、1980年代までに、後からOSIが完成しています。どちらも、通信を階層化して、理解していきます。
TCP/IPの原型は、ネットワークで安定して通信できるようにするために、DARPA(米国防総省高等研究計画局)によって開発されました。
ネットワークの通信経路を広げ、さまざまな通信経路から情報にアクセスできるようになれば、1台のコンピューターが破壊されても、ネットワーク全体は正常に稼働し続けることができます。
現在では、TCP/IPは、インターネットのための基盤技術として、地位を確立しています。いつでもどこでも情報にアクセスできるインフラが整備され、TCP/IPの役割はひとまず果たされたと考えられます。
TCP/IPによって構築されたネットワークは、その後、(他のネットワークと区別するために)インターネットと呼ばれるようになり、全人類を巻きこみ、IT革命を進行させています。
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