【リナックス(Linux) ユーザー(user)】
リナックス(Linux)には、ユーザー(user)という制度があります。
ユーザーは、1台のコンピューターを、複数の人間で、共同利用する制度です。
【ユーザー 扱いが変わる】
コンピューターは、ユーザーによって、権限(permission)を変えます。
例えば、ユーザーが2人いる場合を想定しましょう。
ユーザー名は、
ramenと
gyozaとします。
ユーザーramenは、ファイルpasswordが読めて、さらにファイルpasswordに書込できます。
そこで、
ユーザーramenは、ファイルpasswordに権限設定をして、他人には読めるが、自分しか書込できないようにします。
そうすると
別の
ユーザーgyozaは、ファイルpasswordを読めるが、ファイルpasswordに書込はできなくなります。
同じように、
ユーザーgyozaは、ファイルrecipeが読めて、さらにファイルrecipeに書込できます。
そこで、
ユーザーgyozaは、ファイルrecipeに権限設定をして、自分しか読めず、自分しか書込できないようにします。
そうすると
別の
ユーザーramenは、ファイルrecipeが読めず、ファイルrecipeに書込もできなくなります。
このように「誰がどのようにファイルを扱えるか」を、ファイル権限(File Permission)と呼びます。
ファイル権限によって、複数の人間でリナックスを共同利用しても、混乱が起きにくくなります。
ウインドウズやマックにも、ユーザーという制度がありますが、画面が一気に切り替わる
GUIなので、「今は誰がユーザーなのか」は、リナックス(Linux)よりも明確ですよね。
リナックス(Linux)は文字で命令する
CUIなので、「今は誰がユーザーなのか」を、確認しながら操作したいです。
【ルートユーザー 権限が一番強い】
ユーザーのうち、もっとも権限が強いユーザーを、
ルートユーザー(root user)と呼びます。
ルートとは、「根幹」を意味する英語です。
ルートユーザーの権限の1つは、他のユーザーを作成したり、ユーザーを削除したりすることです。
わかりやすくいえば、ルートユーザーは全体を管理していて、他のユーザーを指導する「社長」のような役割を負っています。
リナックス(Linux)の操作のうち、影響力が大きいものは、ルートユーザーでしか操作できないように、あらかじめ設定されています。
質問と回答