CentOS7でMXレコードを確認する方法のまとめ解説です。MXレコードとはMail eXchange Recordの略で、「ドメインとメールサーバの組み合わせ」のことです。メールサーバーを開設する場合はMXレコードを設定します。
例えば弊社サイト東京先生にはドメイン(tokyo-teacher.com)があります。MXレコードには「東京先生というドメイン宛てのメールを,どのメールサーバに送ればいいか」が定義されています。
インターネットの「ドメインとMXレコード」は、郵便の「人名と住所」の関係に似ています。
郵便で相手の住所を知りたい場合は「人名から住所」を検索します。このような技術は「住所録」と呼ばれています。
インターネットでMXレコードを知りたい場合は「ドメインからMXレコード」を検索します。このような技術は「DNS」と呼ばれています。
【CentOS7 DNSのためにBINDをインストール】
CentOS7でDNSを用いるためには「BIND」というプログラムをインストールします。
su -
yum -y install bind-utils
su - でルートユーザーになります。プログラムのインストールはルートユーザーの権限が求められることが多いですので、念のためにルートユーザーに切替しておきましょう。
yum -y install bind-utils でプログラムを取得しに行きます。
yumとはインターネットにあるプログラムの倉庫です。ここでは「yumという倉庫」から「bind-utilsというプログラムを持ってきて」、それ「installという作業をして」という命令になります。
【CentOS7 BINDのhostコマンドを使う】
bind-utilsというプログラムには、hostというコマンドがあります。
hostというコマンドを用いて、ドメイン名からMXレコードを検索してみましょう。
host -t mx tokyo-teacher.com
「hostというコマンド」を使って「-tという作業」で「MXレコード」を「tokyo-teacher.comというドメイン」のなかで検索しています。
入力すると、以下のような行が現れます。(行がたくさん現れても気にしなくて大丈夫です。それは他の情報も合わせて表示してしまっているだけです)
tokyo-teacher.com mail is handled by 10 tokyo-teacher.com.
「tokyo-teacher.comというドメイン」の「メール」は「tokyo-teacher.com宛に送ればよい」という意味です。
これでドメイン名からMXレコードが確認できました。
BINDによるDNSサーバーへの問合せ
ちなみにMXレコードだけではなく、すべてのレコードを知りたい場合は、以下のようにします。
host -a tokyo-teacher.com
「hostというコマンド」を使って「-aという作業」で「tokyo-teacher.comというドメイン」を検索しています。
入力すると、以下のような行が現れます。(行がたくさん現れても気にしなくて大丈夫です。それは他の情報も合わせて表示してしまっているだけです)
;; ANSWER SECTION:
tokyo-teacher.com. IN NS ns2.dns.ne.jp.
tokyo-teacher.com. IN NS ns1.dns.ne.jp.
tokyo-teacher.com. IN A 153.126.202.49
tokyo-teacher.com. IN MX 10 tokyo-teacher.com.
「tokyo-teacher.comというドメイン」の「NSレコード」は「ns2.dns.ne.jp.」があるという意味です。
「tokyo-teacher.comというドメイン」の「NSレコード」は「ns2.dns.ne.jp.」があるという意味です。
「tokyo-teacher.comというドメイン」の「Aレコード」は「153.126.202.49」があるという意味です。
「tokyo-teacher.comというドメイン」の「MXレコード」は「tokyo-teacher.com.」があるという意味です。
DNSにはいくつもレコードが保存され、ドメインの情報を提供しています。
【参考文献】
DNS
linux プログラム管理 yumとapt
インターネット インターネット
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