春夜洛城聞笛 李白作 古典作品解説

春夜洛城聞笛 李白作 古典作品解説

春夜洛城聞笛 李白作 古典作品解説

春夜洛城聞笛 李白作 古典作品解説

春夜洛城(しゅんやらくじょう)の白文・書き下し文・日本語訳解説です。春夜洛城は、唐時代の漢詩(かんし)です。作者は李白(りはく)で、都市生活と音楽が描かれます。


【出典作品】

:春夜洛城

【さくひん】

:しゅんやらくじょう

【作品別名】

:春夜洛城聞笛

【作者編者】

:李白

【さくしゃ】

:りはく

【成立時代】

:唐時代

【作品形式】

漢詩 > 七言絶句(ごごんぜっく)

【出典紹介】

:春夜洛城(しゅんやらくじょう)は、唐時代の漢詩(かんし)です。作者は李白(りはく)で、都市生活と音楽が描かれます。

漢詩をひととおり学び終わった生徒におすすめです。難易度は、中級です。漢字は旧字も登場しますので、漢字辞典で確認しながら読むとよいでしょう。

【魅力要素】

:都市・音楽・追憶

【出題頻度】

:B


プロ家庭教師の漢文教材で、指導歴10年以上の講師が執筆しています。

春夜洛城聞笛 李白作 原文

春夜洛城聞笛 李白作 原文

春夜洛城聞笛 李白作 原文


春夜洛城 李白作 原文】



七言絶句:

$\Large誰 家 玉 笛 暗 飛 声$

$\Large散 入 春 風 満 洛 城$

$\Large此 夜 曲 中 聞 折 柳$

$\Large何 人 不 起 故 園 情$


春夜洛城聞笛 李白作 書き下し文+日本語訳

春夜洛城聞笛 李白作 書き下し文+日本語訳

春夜洛城聞笛 李白作 書き下し文+日本語訳


春夜洛城 李白作 書き下し文+日本語訳】



漢文:
$\Large誰 家 玉 笛 暗 飛\textcolor{YellowGreen}{_レ}声$

書下:誰が 家の 玉笛ぞ 暗に 声を 飛ばす

かな:だれが いえの ぎょくてきぞ あんに こえを とばす

日文:誰の家の、美しい笛の音だろうか。暗闇に、笛の音が、飛ぶように聞こえてくる。

解説:七言絶句の第一句です。「玉笛」とは美しい笛のことです。「玉」とは、東洋文化で宝石のように価値があるものを象徴します。「暗」とは、暗闇ではっきりとわからない状態のことです。



漢文:
$\Large散 入\textcolor{YellowGreen}{_二}春 風\textcolor{YellowGreen}{_一}満\textcolor{YellowGreen}{_二}洛 城\textcolor{YellowGreen}{_一}$

書下:散じて 春風に 入りて 洛城に 満つ

かな:さんじて しゅんぷうに いりて らくじょうに みつ

日文:(美しい笛の音が)あたりに散り、春風に混ざり、洛陽の街に、満ちている。

解説:七言絶句の第二句です。主語は省略されていますが、「玉笛」が主語です。玉笛の音が、春風に混ざり、幻想的な世界が描かれています。



漢文:
$\Large此 夜 曲 中 聞\textcolor{YellowGreen}{_二}折 柳\textcolor{YellowGreen}{_一}$

書下:此の 夜 曲中 折柳を 聞く

かな:この よ きょくちゅう せつりゅうを きく

日文:この夜に、(私に聞こえた)曲の中に、折楊柳(というみんなに愛されている曲)があった。

解説:七言絶句の第三句です。「折柳」とは「折楊柳」の省略形で、古代の漢詩を引用しています。ここでの引用は「定番の愛されている歌」の意味です。


漢文:
$\Large何 人 不\textcolor{YellowGreen}{_レ}起\textcolor{YellowGreen}{_二}故 園 情\textcolor{YellowGreen}{_一}$

書下:何人か 故園の 情を 起こさ ざらん

かな:なんびとか こえんの じょうを おこさ ざらん

日文:いったい誰が、故郷を懐かしむ気持ちを、起こさずにいられるだろうか。(いや、誰もが懐かしむ気持ちを起こすのだ)

解説:七言絶句の第四句です。「故園」とは「故郷」のことです。「故園情」で、「故郷を懐かしむ気持ち」という意味になります。美しい笛から、慣れ親しんだ歌が聞こえ、誰もが故郷の愛しさを味わっています。



春夜洛城聞笛 李白作 押韻

春夜洛城聞笛 李白作 押韻

春夜洛城聞笛 李白作 押韻


春夜洛城 李白作 押韻】


七言絶句では、押韻(りはくん)を踏みます。押韻とは、同じ発音が現れることです。

七言絶句では、第一句と第二句と第四句の終わりに、音韻を踏みます。七言絶句の音韻は、初句末+偶数句末です。

第一句:
$\Large誰 家 玉 笛 暗 飛 \textcolor{orangered}{声}$

第二句:
$\Large散 入 春 風 満 洛 \textcolor{orangered}{城}$

第三句:
$\Large此 夜 曲 中 聞 折 柳$

第四句:
$\Large何 人 不 起 故 園 \textcolor{orangered}{情}$


春夜洛城聞笛の漢詩では、声(syou)城(jiyou)情(jiyou)で音韻を踏んでいますね。


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