鹿柴(ろくさい) 王維作 古典作品解説

鹿柴(ろくさい) 王維作 古典作品解説

鹿柴(ろくさい) 王維作 古典作品解説

鹿柴(ろくさい) 王維作 古典作品解説

鹿柴(ろくさい)の白文・書き下し文・日本語訳解説です。鹿柴は、唐時代の漢詩(かんし)です。作者は王維(おうい)で、自然の美しさを背景に持ちます。


【出典作品】

:鹿柴

【さくひん】

:ろくさい

【作品別名】

:鹿砦

【作者編者】

:王維

【さくしゃ】

:おうい

【成立時代】

:唐時代

【作品形式】

漢詩 > 五言絶句(ごごんぜっく)

【出典紹介】

:鹿柴(ろくさい)は、唐時代の漢詩(かんし)です。作者は王維(おうい)で、自然の美しさ を背景に持ちます。

漢詩を学びながら、詩歌(しいか)に初挑戦したい生徒におすすめです。難易度は、初級です。日本の高校授業・大学受験でも出題されやすく、漢字も平易なもので構成されています。

【魅力要素】

:田園・自然・静寂

【出題頻度】

:A


プロ家庭教師の漢文教材で、指導歴10年以上の講師が執筆しています。

スポンサーさん

鹿柴 王維作 原文

鹿柴 王維作 原文

鹿柴 王維作 原文


鹿柴 王維作 原文】



五言絶句:

    

    

    

    


鹿柴 王維作 書き下し文+日本語訳

鹿柴 王維作 書き下し文+日本語訳

鹿柴 王維作 書き下し文+日本語訳


鹿柴 王維作 書き下し文+日本語訳】



漢文:  

書下:空 山 人を 見ず

かな:くう ざん ひとを みず

日文:空になった山には、人影も見えない。

解説:五言絶句の第一句です。「空山」とは人気のない忘れられた山のことです。



漢文:   

書下:但だ 人語の 響きを 聞くのみ

かな:ただ じんごの ひびきを きくのみ

日文:ただ、人の話し声の響きだけが、聞こえる。

解説:五言絶句の第二句です。「人語」とは人の話し声のことです。



漢文:   

書下:返景 深林に 入り

かな:はんえい しんりんに はいり

日文:夕方の西日が、森林に射しこむ。

解説:五言絶句の第三句です。「返景」とは「反対に向いた光」のことで、西日を意味します。


漢文:   

書下:復た 青苔の 上を 照らす

かな:また あおこけの うえを てらす

日文:(朝陽と同じように夕陽も)また、青い苔の上を、照らしている。

解説:五言絶句の第四句です。「復」とは「繰り返し」のことで、朝陽と夕陽が繰り返し照らしているという意味です。「青苔」は、東洋では「なごやかさ」を象徴する植物ですね。作者は、自然の静けさが美しいと、漢詩で詠んでいます。



鹿柴 王維作 押韻

鹿柴 王維作 押韻

鹿柴 王維作 押韻


鹿柴 王維作 押韻】


五言絶句では、押韻(おういん)を踏みます。押韻とは、同じ発音が現れることです。

五言絶句では、第二句と第四句の終わりに、音韻を踏みます。五言絶句の音韻は、偶数句末です。

第一句:    

第二句:    

第三句:    

第四句:    


鹿柴では、響(kyou)上(zyou)で音韻を踏んでいますね。

漢字の音がわかりにくい時は、音読(おんよみ)してみましょう。音読は、もともと中国語由来の発音なので、音韻が探しやすくなります。

スポンサーさん