子所雅言詩書執礼皆雅言也
子所雅言詩書執礼皆雅言也
白文:子所雅言, 詩書執礼, 皆雅言也。
訓読:
$\Large子 所\textcolor{YellowGreen}{_二}雅 言\textcolor{YellowGreen}{_一}$
$\Large詩 書 執 礼$
$\Large皆 雅 言 也$
書下:
子の雅言する所は
詩・書・執礼
皆雅言なり
日文:(孔子)先生の雅言とする場面は、詩・書・執礼で、全て雅言となります。
解説:
漢字の「雅」には、「華やかで美しい」という意味に加えて、「公式な」という意味があります。
雅言とは「正式な言葉」や「社会で広く共有する言葉」という意味になります。
漢字の「詩」には、「文学の詩」という意味に加えて、「詩経」の書物という意味があります。
漢字の「書」には、「本」という意味に加えて、「書経」の書物という意味があります。
執礼とは「儀式」のことです。
この文章は、論語の述而第七編のうち、第十八章にあります。
論語は、理想の人間像を説いている書物なので、この章は、人間の言葉遣いの理想について、述べていると考えられます。
詩・書・執礼の場面では、孔子先生は「正しい言葉遣いをする」という意味になります。
繁体:子所雅言, 詩書執禮, 皆雅言也。
簡体:子所雅言, 诗书执礼, 皆雅言也。
出典作品:
出典別名:
作者編者:
成立時代:春秋戦国時代
作品形式:散文
作品解説:論語は、仁・義・礼・徳・智によって、人間を統治する儒家思想(じゅかしそう)の文章です。儒家思想は、性善説の源流です。
論語の背景には、春秋戦国時代の戦乱があり、どうすれば人間集団を幸福に導くことができるか、思想探究の気運が高まりました。
世界史の知識として、春秋戦国時代を理解しておくと、読みやすくなります。
魅力要素:性善説・社会秩序・中庸
出題頻度:A
プロ家庭教師の漢文教材で、指導歴10年以上の講師が執筆しています。
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