東京都立高校2020年共通試験 問題3 二次関数

東京都立高校2020年共通試験 問題3 二次関数

東京都立高校2020年共通試験 問題3 二次関数

東京都立高校2020年共通試験 問題3 二次関数

東京都立高校 数学 共通試験 > 過去問2020年問題3 > 問題・解答・解説・傾向

問題3-1 二次関数 最大最小:
図1で、点Oは原点、曲線 $\ell$ は関数 $y=\frac{\Large 1}{\Large 4}x^2$ のグラフを表している。

点Aは曲線 $\ell$ 上にあり、 $x$ 座標は $4$ である。

曲線 $\ell$ 上にある点をPとする。

問題3-1 二次関数 図1 最大最小

問題3-1 二次関数 図1 最大最小



次の各問に答えよ。

点Pの $x$ 座標を $a$ 、 $y$ 座標を $b$ とする。

$a$ のとる値の範囲が $-8 \leqq a \leqq 2$ のとき、 $b$ のとる値の範囲は、

[ ① ] $\leqq b \leqq$ [ ② ]  である

[ ① ] と [ ② ] に当てはまる数を、アからクよりそれぞれ選び、記号で答えなさい。

ア $-64$  イ $-2$

ウ $0$  エ $\frac{\Large 1}{\Large 2}$

オ $1$  カ $4$ 

キ $16$  ク $64$ 

問題3-2 二次関数 直線の式:
点Pの $x$ 座標が $-6$ のとき、 2 点A、Pを通る直線の式は、

$y$=[ ③ ]$x$ + [ ④ ]  である。


[ ③ ] と [ ④ ] に当てはまる数を、アからエよりそれぞれ選び、記号で答えなさい。


[ ③ ]

ア $- \frac{\Large 5}{\Large 2}$  イ $-2$

ウ $- \frac{\Large 13}{\Large 10}$  エ $- \frac{\Large 1}{\Large 2}$


[ ④ ]

ア $12$  イ $6$

ウ $4$  エ $2$

問題3-3 二次関数 平面図形の融合:
図2は、図1において、点Pの $x$ 座標が $4$ より大きい数であるとき、

$y$ 軸を対称の軸として点Aと線対称な点をB、

$x$ 軸上にあり、 $x$ 座標が点Pの $x$ 座標と等しい点をQとした場合を表している。

問題3-3 二次関数 図2 平面図形の融合

問題3-3 二次関数 図2 平面図形の融合



点Oと点A、点Oと点B、点Aと点P、点Aと点Q、点Bと点Pをそれぞれ結んだ場合を考える。

四角形OAPBの面積が $\triangle$AOQの面積の4倍となるとき、点Pの $x$ 座標を求めよ。

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都立高2020問題3二次関数 解答

東京都立高校 数学 共通試験 > 過去問2020年問題3 > 解答

問題3-1 二次関数 最大最小:
① ウ $0$
② キ $16$

問題3-2 二次関数 直線の式:
③ エ $- \frac{\Large 1}{\Large 2}$
④ イ $6$

問題3-3 二次関数 平面図形の融合:
$x$ =

都立高2020問題3二次関数 解説

東京都立高校 数学 共通試験 > 過去問2020年問題3 > 解説

問題3-1 二次関数 最大最小:

「二次関数の最大最小」のポイントは「実際にグラフで、目視確認」です。

まずは点Pの移動を、描いてみましょう。

問題3-1 二次関数 最大最小 データ書き込み

問題3-1 二次関数 最大最小 データ書き込み


点Pの $x$ 座標は ー8⇒0⇒2と変化します。

点Pの $y$ 座標は 16⇒0⇒1と変化します。

したがって、点Pの $y$ 座標 $b$ のとる値の範囲は、

$0 \leqq b \leqq 16$ となります。
問題3-1 二次関数 最大最小 目視確認

問題3-1 二次関数 最大最小 目視確認



ちなみに、この問題作成者が受験生用の「ひっかけ」として用意したのは

$1 \leqq b \leqq 16$ という誤答です。

この誤答は、計算だけをして、グラフを目視確認していない受験生が、ひっかかるものです。注意しましょう。

問題3-2 二次関数 直線の式:
「直線の式」の問題は、自分の手でグラフを描く技術が必要です。

問題文の場合を、順番に描いていきましょう。

問題3-2 二次関数 直線の式

問題3-2 二次関数 直線の式



直線PAは、点P(-6、9)と点A(4、4)を通ります。

直線PAの傾き=$\frac{\Large yの増加量}{\Large xの増加量}$

直線PAの傾き=$\frac{\Large 4-9}{\Large 4-(-6)}$

直線PAの傾き=$-\frac{\Large 1}{\Large 2}$  となります。
問題3-2 二次関数 直線の式

問題3-2 二次関数 直線の式



したがって

直線PAの式=$y=-\frac{\Large 1}{\Large 2}x+b$ とおくと

直線PAは、点A(4、4)を通るので

$4=-\frac{\Large 1}{\Large 2}\times 4+b$

$b=6$


以上より

直線PAの式は $y$=$-\frac{\Large 1}{\Large 2}x+6$ となります。

問題3-3 二次関数 平面図形の融合:
「平面図形の融合」の問題では、「わからない座標は文字で置いておく」という解法があります。

まずは問題文のデータを、書きこみしましょう。

問題3-3 二次関数 平面図形の融合

問題3-3 二次関数 平面図形の融合



点Qの座標を $(t, 0)$  とおくと

点Pの $x$ 座標も $t$ となります。

点Pは $y=\frac{\Large 1}{\Large 4}x^2$ の上の点なので

点Pの座標=$(t, \frac{\Large 1}{\Large 4}t^2)$  となります。

問題3-3 二次関数 平面図形の融合 文字を置く

問題3-3 二次関数 平面図形の融合 文字を置く



座標が定まったら、三角形の面積を求めていきます。

$\triangle$OAB=底辺AB $\times$ 高さ $\times \frac{\Large 1}{\Large 2}$

$\triangle$OAB=$8 \times 4 \times \frac{\Large 1}{\Large 2}$

$\triangle$OAB=$16$  となります。


$\triangle$AOQ=底辺OQ $\times$ 高さ $\times \frac{\Large 1}{\Large 2}$

$\triangle$AOQ=$t \times 4 \times \frac{\Large 1}{\Large 2}$

$\triangle$AOQ=$2t$  となります。


$\triangle$ABP=底辺AB $\times$ 高さ $\times \frac{\Large 1}{\Large 2}$

$\triangle$ABP=$8 \times ( \frac{\Large 1}{\Large 4}t^2 -4 ) \times \frac{\Large 1}{\Large 2}$

$\triangle$ABP=$t^2 -16$  となります。

問題3-3 二次関数 平面図形の融合

問題3-3 二次関数 平面図形の融合



以上より、

$\square$OAPB=4 $\times \triangle$AOQ

$\triangle$OAB+$\triangle$ABP=4$\triangle$AOQ

$16 + (t^2 -16)$=$4 \times (2t)$

$t^2$=$8t$

$t^2-8t$=$0$

$t(t-8)$=$0$

$t$=$0, 8$

問題文より $t>4$ なので

$t=8$

都立高2020問題3 参考文献


【科目】


公立中学数学カリキュラム+高校受験数学


【領域】


数学 > 過去問 > 東京都立高校 > 問題3


【対象生徒】


算数を終えた小学生
数学検定3級以上
中学生(1年・2年・3年)
高校受験生
数学を基礎から学び直したい生徒


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