東京都立高校 数学 共通試験 > 過去問2020年問題1 > 解説
問題1-1 四則計算:
$ 9 - 8 \div \frac{\Large 1}{\Large 2}$
=$ 5 - 16 $ (先に割り算をします)
=$ -7 $
問題1-2 文字と式:
$ 3(5a-b)-(7a-4b) $
=$ 15a-3b-7a+4b $ (分配法則でカッコを外します)
=$ 15a-7a-3b+4b $ (同類項を計算します)
=$ 8a+b $
問題1-3 無理数の計算
$ (2-\sqrt{ 6 })(1+\sqrt{ 6 }) $
=$ 2+2\sqrt{ 6 }-\sqrt{ 6 }-6 $ (展開)
=$ 2-6+2\sqrt{ 6 }-\sqrt{ 6 } $
=$ -4+\sqrt{ 6 } $
問題1-4 一次方程式の計算:
$ 9x+4=5(x+8) $
$ 9x+4=5x+40 $ (式を展開します)
$ 9x-5x=40-4 $ (移項します)
$ 4x=36 $
$ x = 9 $ (両辺を4で割ります)
問題1-5 連立方程式の計算:
$ \left(\begin{array}{ll}7x - 3y = 6 \\ x + y = 8 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}7x - 3y = 6 \\ 3x + 3y = 24 \end{array}\right)$ (yの係数を合わせます)
$ \left(\begin{array}{ll}10x = 30 \\ 3x + 3y = 24\end{array}\right)$ (加減法)
$ \left(\begin{array}{ll}x = 3 \\ 3x + 3y = 24 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}x = 3 \\ 3 \times 3 + 3y = 24\end{array}\right)$ (xを代入)
$ \left(\begin{array}{ll}x = 3 \\ y = 5\end{array}\right) $
問題1-6 二次方程式の計算:
>
$ 3x^2+9x+5=0 $
因数分解はうまくいかないので、二次方程式の「解と係数の公式」を用います。
$\displaystyle x=\frac{-b\pm{\sqrt{b^{2}-4ac}}}{2a} $
$\displaystyle x=\frac{-9\pm{\sqrt{9^{2} -4 \times 3 \times 5}}}{2 \times 3} $
$\displaystyle x = \frac{-9 \pm \sqrt{ 21 } }{6}$
問題1-7 度数分布:
階級(分) | 度数(人) |
---|
5~10 | 12 |
10~15 | 14 |
15~20 | 10 |
20~25 | 3 |
25~30 | 1 |
計 | 40 |
---|
全体の人数=40人
5分以上10分未満の人数=12人
10分以上15分未満の人数=14人
なので
15分未満の人数=12+14=26人
したがって
15分未満の人数の割合=$\frac{\Large 26}{\Large 40} \times 100 $
=
$ 65 $%である。
問題1-8 円と角:
まずは設問文の条件を、図形に書きこみしてみましょう。
問題1-8 円と角
$\angle$ADCは円周角で、$\angle$AOCは中心角なので、
$\angle$ADC $\times$ 2= $\angle$AOC
仮定より $\angle$AOC=$\angle$BDCなので、
$\angle$ADC $\times$ 2= $\angle$AOC= $\angle$BDC
よって
$\angle$ADB=$\angle$ADC+$\angle$BDC
$\angle$ADB=$\angle$ADC+2$\angle$ADC
$\angle$ADB=3$\angle$ADC
問題1-8 円と角 円周角と中心角
$\angle$ADBは直径の円周角なので
$\angle$ADB=$90^\circ$
よって
3$\angle$ADC=$90^\circ$
$\angle$ADC=$30^\circ$とわかります。
問題1-8 円と角 直径の円周角
$\angle$ABDと$\angle$ACDは、同じ円周の角なので
$\angle$ABD=$\angle$ACD=$34^\circ$
問題1-8 円と角 二等辺三角形の発見
$\triangle$OACに注目すると
$\triangle$OACは辺OA=辺OCの二等辺三角形であることがわかります。
さらに$\angle$AOC=$60^\circ$ なので
$\triangle$OACは正三角形となります。
正三角形の内角は、すべて $60^\circ$ なので
$\angle$AOC=$\angle$ACO=$\angle$CAO=$60^\circ$
よって
$\angle X$=$\angle$ACOー$\angle$ACD
$\angle X$=$60^\circ - 34^\circ$=$26^\circ$
$\angle X$=
$ 26 $度である。
問題1-9 作図:
中学校で習う作図は
垂直二等分線・
垂線・
角の二等分線の3種類ですから、作図もこのうちのどれかを描くことになります。
問題文をよく読むと、ヒントがあります。問題文の「AP=BPとなる点P」は、「点Aと点Bから距離が等しい」ですので、
2点から距離が等しい=垂直二等分線だとわかります。
問題文の言い回しのなかに、このような作図のヒントが隠されています。
点Aにコンパスの針を置いて、円を下書きします。
同様に、点Bにコンパスの針を置いて、円を下書きします。
問題1-9 作図解説
下書きの円は、交点ができるように、大きめに描きましょう。
交点2つに合わせて、定規で垂直二等分線を引きましょう。
問題1-9 作図解説
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