東京都立高校 数学 共通試験 > 過去問2019年問題5 > 問題・解答・解説・傾向
立体図形からの出題です。都立高校は、毎年、最後に立体図形が出題されます。難易度は、設問1は簡単で、設問2は難しく設定されています。設問1を確実に得点できるように、過去問演習しておきましょう。
問題5-1 立体図形 正三角錐:
問題文に「角度のデータ」が与えられていません。このような場合は「正三角形」や「直角三角形」などの特殊図形が、隠れているのが定石です。
解法 「角度データがない場合は、特殊図形が隠されている」
それでは、隠れている図形を発見するために、データを書きこみしていきましょう。

問題5-1 立体図形 正三角錐
三角形BCGは正三角形なので、辺BPは、中線になります。
三角形BCPは直角三角形なので
三平方の定理より
=
==
=

問題5-1 立体図形 正三角錐 図形の発見
三角形BPQは直角三角形なので
三平方の定理より
=
==
=

問題5-1 立体図形 直角三角形
問題5-2 立体図形 正三角錐:
立体図形の体積の問題で、線分比に注目しましょう。
都立高校の立体問題では、一見すると「計算できなそうな立体図形」が登場します。その場合は、頭をやわらかくして、線分比を探してみましょう。
解法 「
計算できなそうな立体図形は、線分比を探す」
立体R-AQPをいきなり求めるのではなく、正三角錐A-BCDを先に求めてから、比によって立体R-AQPを計算します。
正三角錐A-BCDの体積=底面積 高さ
=三角形BCD AB
=
=
後は、各辺の比を求めましょう。
AR:AD=1:2
AQ:AQ=8:9 となります。

問題5-2 立体図形 正三角錐
以上より
立体R-AQP=正三角錐A-BCD
=
=
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