東京都立高校 数学 共通試験 > 過去問2019年問題1 > 解説
問題1-1 四則計算:
$ 5 + \frac{\Large 1}{\Large 2} \times (-8)$
=$ 5 - 4 $ (先に掛け算をします)
=$ 1 $
問題1-2 文字と式:
$ 4(a-b)-(a-9b) $
=$ 4a-4b-a+9b $ (分配法則でカッコを外します)
=$ 4a-a-4b+9b $ (同類項を計算します)
=$ 3a+5b $
問題1-3 無理数の計算:
$ (\sqrt{ 7 }-1)^2 $
=$ \sqrt{ 7 }^2-2\sqrt{ 7 }+(-1)^2 $ (展開)
=$ 7-2\sqrt{ 7 }+1 $
=$ 8-2\sqrt{ 7 } $
問題1-4 一次方程式の計算:
$ 4x+6=5(x+3) $
$ 4x+6=5x+15 $ (式を展開します)
$ 4x-5x=15-6 $ (移項します)
$ -x=9 $
$ x = -9 $ (両辺にー1を掛けます)
問題1-5 連立方程式の計算:
$ \left(\begin{array}{ll}-x + 2y = 8 \\ 3x - y = 6 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}-x + 2y = 8 \\ 6x - 2y = 12 \end{array}\right) $ (yの係数を合わせます)
$ \left(\begin{array}{ll}5x = 20 \\ 6x - 2y = 12 \end{array}\right) $ (加減法)
$ \left(\begin{array}{ll}x = 4 \\ 6x - 2y = 12 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}x = 4 \\ 6 \times 4 - 2y = 12 \end{array}\right) $ (xを代入)
$ \left(\begin{array}{ll}x = 4 \\ 24 - 2y = 12 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}x = 4 \\ -2y = 12-24 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}x = 4 \\ -2y = -12 \end{array}\right) $
$ \left(\begin{array}{ll}x = 4 \\ y = 6\end{array}\right) $
問題1-6 二次方程式の計算:
$ x^2+x-9=0 $
因数分解はうまくいかないので、二次方程式の「解と係数の公式」を用います。
$\displaystyle x=\frac{-b\pm{\sqrt{b^{2}-4ac}}}{2a} $
$\displaystyle x=\frac{-1\pm{\sqrt{1^{2} -4 \times 1 \times (-9)}}}{2 \times 1} $
$\displaystyle x = \frac{-1 \pm \sqrt{ 37 } }{2}$
問題1-7 確率:
全体の場合は、5個のカードから、3個のカードを選ぶので
$5 \times 4 \times 3$=$60$通り
数の積が3の倍数になるためには、3のカードを取り出せばよい。
3の倍数になる場合は、はじめに3のカードを選ぶ場合は
$1 \times (5-1) \times (5-2)$=$12$通り
2番目に3のカードを選ぶ場合は
$(5-1) \times 1 \times (5-2)$=$12$通り
3番目に3のカードを選ぶ場合は
$(5-1) \times (5-2) \times 1$=$12$通り
したがって
3の倍数になる確率=$\displaystyle \frac{3の倍数になる場合}{全体の
場合}$
=$\displaystyle \frac{12+12+12}{60}$
=$\displaystyle \frac{3}{5}$である。
問題1-8 円と角:
まずは問題文の条件を、図形に書きこみしてみましょう。
問題1-8 円と角
$\angle$BAD=$25^\circ$
$\angle$ADBは直径の円周角なので
$\angle$ADB=$90^\circ$
$\angle$ACDと$\angle$ABDは、同じ円周の角なので
$\angle$ACD=$\angle$ABD=$x^\circ$
以上より
三角形の内角の和は$180^\circ$ なので
+$\angle$ABD+$\angle$BAC+$\angle$ADB=$180^\circ$
よって
$\angle X + 25 + 90$=$180$
$\angle X$=$65$
$\angle X$=
$ 65 $度である。
問題1-9 作図:
中学校で習う作図は
垂直二等分線・
垂線・
角の二等分線の3種類ですから、作図もこのうちのどれかを描くことになります。
問題文をよく読むと、ヒントがあります。問題文の「$\angle$CAB=$90^\circ$」は、
点Aを通る垂線だとわかります。
問題文の言い回しのなかに、このような作図のヒントが隠されています。
点Aにコンパスの針を置いて、線分ABを半径とする円を、下書きします。
線分$\ell$上で、点Bと反対側の交点を、点Dとします。
問題1-9 作図解説
点Bと点Dに、それぞれコンパスの針を置いて、円弧を下書きします。半径の長さは、交点ができるように、大きめに描きましょう。
問題1-9 作図解説
円弧の交点から、点Aへ、定規で垂線を引き、完成です。
問題1-9 作図解説
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