正規表現 講座

正規表現の講座です。順番に、正規表現を理解していきます。

そもそも正規表現がなにかわからない方は、正規表現の入門へどうぞ

正規表現を用いると、テキストをすばやく検索できます。

例えば、以下のようなメニューがあります。

ここで、肉料理のみを、検索したい場合は、正規表現で .*肉.* と入力します。

すると、肉料理のみが、一気に検索できます。

正規表現を用いなかったら、文字がぴったりと一致した場合しか、検索が当たりません。
例えば、正規表現なしで、肉料理をすべて検索するためには、以下を入力しなければいけません。

これでは、文字入力に時間がかかってしまいますし、さらに、人間がうっかりと入力間違いをする可能性が上がっていきます。

そこで、コンピューターに対して「肉という記号を含んだテキストを探せ」という命令を出します。
コンピューターは、人間のように「肉料理」を探しているわけではありません。
コンピューターが探しているのは、テキストに「肉」という記号があるかどうかです。

どのような記号を探すべきか、コンピューターに命令する文字を、メタ文字と呼んでいます。
メタ文字には、以下のようなものがあります。

.^$*+?|[]()

正規表現で どれでもいい１文字 を探したい場合は . のメタ文字を用います。
例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で .は鳥です。 と入力します。
すると、以下のように検索できます。

ここでは . が どれでもいい1文字 を表わしています。

.　1文字を表す　メタ文字

正規表現で 行のはじめ を探したい場合は ^ のメタ文字を用います。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で ^わたし と入力します。
すると、以下のように検索できます。

ここでは ^ が 行のはじめ を表しています。

^ 行のはじめ　メタ文字

正規表現で 行のおわり を探したい場合は $ のメタ文字を用います。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で わたし$ と入力します。
すると、以下のように検索できます。

ここでは $ が 行のおわり を表しています。

$ 行のおわり　メタ文字

正規表現で 反復する文字 を探したい場合は ? + * のメタ文字を用います。
これらの３つのメタ文字は、反復の長さをどれくらいにするかで、細かな差があります。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で えー?い と入力します。
すると、以下のように検索できます。

ここでは ー? が ー の反復　0回か1回 を表しています。



続いて、正規表現で えー+い と入力します。
すると、以下のように検索できます。

ここでは ー+ が ー の反復　1回以上 を表しています。



そして、正規表現で えー*い と入力します。
すると、以下のように検索できます。

ここでは ー* が ー の反復　０回以上 を表しています。


?　+　* 反復のメタ文字

? 　反復　0回か1回
+ 　反復　1回以上
* 　反復　0回以上

検索の範囲は、以下のようになっています。
? < + < *

正規表現で 2文字以上 を探したい場合は、.*のメタ文字を用います。

.*は. どれでもいい1文字と* 反復 を組み合わせたメタ文字です。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で、以下のように入力します。
.*は鳥

すると、以下のように検索できます。

ここでは .* のメタ文字の組み合わせが 2文字以上 を表わしています。


なお、コンピューターの世界では 1文字 と 2文字以上 を区別するために 文字 と 文字列 という言葉を用います。

.　 どれでもいい文字 (1文字)　メタ文字
.*　どれでもいい文字列 (2文字以上)　メタ文字

正規表現で または で探したい場合は、|のメタ文字を用います。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で、以下のように入力します。
鳥|ヒヨコ|コウモリ

すると、以下のように検索できます。

ここでは 鳥|ヒヨコ|コウモリ が 鳥 または ヒヨコ または コウモリ を表わしています。


|　または　メタ文字
A|B　AまたはB

正規表現で 範囲 で探したい場合は、[ ]のメタ文字を用います。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で、以下のように入力します。
[1-4]

すると、以下のように検索できます。

ここでは [1-4] が 1から4の範囲 を表わしています。


[ ]　範囲　メタ文字
[1-4]　1から4の範囲

正規表現で 単位 で探したい場合は、( )のメタ文字を用います。

例えば、以下のようなテキストがあります。

正規表現で、以下のように入力します。
(ハメハメハ)

すると、以下のように検索できます。

ここでは (ハメハメハ) が ハメハメハ の単位 を表わしています。


( )　単位　メタ文字
(ハメハメハ)　ハメハメハ の単位

メタ文字　一覧
.^$*+?|[]()


どれでもいい文字・文字列
.　 どれでもいい文字 (1文字)　メタ文字
.*　どれでもいい文字列 (2文字以上)　メタ文字

行のはじめ・おわり
^ 　行のはじめ　メタ文字
$ 　行のおわり　メタ文字


反復
?　+　* 反復のメタ文字
反復回数
? 　反復　0回か1回
+ 　反復　1回以上
* 　反復　0回以上
検索範囲
? < + < *


和
|　または　メタ文字
A|B　AまたはB


範囲
[ ]　範囲　メタ文字
[1-4]　1から4の範囲


単位
( )　単位　メタ文字
(ハメハメハ)　ハメハメハ の単位


正規表現は、現代では、必須の文章術ですので、しっかりと習得しておきましょう。

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