イヌのことわざ

イヌのことわざ

イヌのことわざ

イヌのことわざ

イヌのことわざをまとめています。

イヌは、漢字で犬や狗とも書かれます。

イヌは、ケンやクという別名もあります。

イヌは、現代では愛玩動物として活躍していますが、古典世界では、人間に使役される下等な生物とされました。しばしば、他人から支配される人間のことも、犬と呼んだりします。

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ことわざ イヌ

【犬が西向きゃ尾は東】

ひらがな:いぬがにしむきゃおはひがし
意味:わざわざ言うまでもなく当たり前のこと。犬の頭が東の方角を向くと、尻尾は西の方向を向くこと。
例文1:街頭アンケートで、あなたはカレーライスを温めて食べますか?それとも冷たいまま食べますか?という質問をされた。犬が西向きゃ尾は東で、そんなの温めて食べるに決まっていると答えた。
例文2:犬が西向きゃ尾は東と言うだろう。わざわざ君に言われなくても、こんな高い報酬の仕事なら誰でも飛びつくよ。


【犬と猿】

ひらがな:いぬとさる
意味:とても仲が悪いこと。犬と猿は相性が悪いこと。犬猿の仲ともいう。
例文1:あの二人が顔を合わせると必ず喧嘩になる。今では犬と猿だと有名だ。
例文2:犬と猿というけれど、私と姉は姉妹なのにお互いが好きではなく、顔を合わせると必ず言い争いになる。


【犬も歩けば棒に当たる】

ひらがな:いぬもあるけばぼうにあたる
意味:積極的に行動すれば、良いものに出会えるということ。普通の犬でも、歩いてさえいれば、棒に当たるくらいの珍しい出来事に、出会えるという意味です。
例文1:じっとしていても問題は解決しない。犬も歩けば棒に当たるであちこちに顔を出してみたら、割とあっさり問題が解決した。
例文2:犬も歩けば棒に当たると言うので、片っ端から就職の面接を受けているが、今のところ手応えがない。


【犬も食わない】

ひらがな:いぬもくわない
意味:だれもまともに相手にしないこと。何でも食べる犬でさえ食べないということ。
例文1:夫婦げんかは犬も食わないというが、関わらない方が君のためだぞ。
例文2:あの二人が喧嘩をしていも、犬も食わない、じゃれ合いのようなものだから、放っておけばいいんだよ。


【尾を振る犬は叩かれず】

ひらがな:おをふるいぬはたたかれず
意味:自己主張が少なく、素直で愛想の良い者は誰からでも愛されるということ。飼い主にしっぽを振って従順な犬は、飼い主に叩かれないこと。
例文1:尾を振る犬は叩かれずと言うように、人柄が良い後輩は先輩たちから可愛がられている。
例文2:あの子は愛想が良く、老若男女に好かれている姿はまさに尾を振る犬は叩かれずである。


【飼い犬に手を噛まれる】

ひらがな:かいいぬにてをかまれる
意味:日頃から人一倍目をかけ、可愛がっていた人から、裏切られること。可愛がっていた飼い犬が、主人の手を噛むこと。
例文1:入社当時から面倒見ていたのに、まさかライバル企業に転職するとは。飼い犬に手を噛まれるとは、まさにこのことか。
例文2:愛弟子が独立するからお金を貸してほしいと頼んできたため、運営資金を貸してあげたら、持ち逃げされた。飼い犬に手を噛まれるとはこのことだ。


【犬に論語】

ひらがな:いぬにろんご
意味:わからない人間には、何を言っても、しかたがないこと。何の効果もないこと。論語は、儒教の教えのこと。
例文1:有名な教授がわざわざ講義に訪れたけれど、僕らには難しすぎて犬に論語となってしまった。
例文2:兄は自分の信じる教えにしか耳を貸さない。どれだけ家族が話しても兄には犬に論語となってしまう。
出典:論語


【犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ】

ひらがな:けんはさんにちかえばさんねんおんをわすれぬ
意味:人から受けた恩を忘れてはいけないということ。三日飼ってもらった犬はその恩を三年間も覚えていること。
例文1:犬は三日飼えば三年恩を忘れぬというが、彼は私の恩を忘れて私を裏切った。
例文2:犬は三日飼えば三年恩を忘れぬというように、君は人から受けた恩を忘れるような人間になってはいけないよ。


【犬馬の心】

ひらがな:けんばのこころ
意味:主君に対して、命じられるままに惜しみなく忠節を尽くすことのたとえ。忠誠心があること。
例文1:
例文2:


【犬馬の養い】

ひらがな:けんばのやしない
意味:相手を敬う気持ちなどなく、ただ物を与えて養っていること。食事や衣服を与えているだけでは、犬や馬を養うことと同じだということ。
例文1:年老いた親の面倒をみることは、大変なことだけれど、犬馬の養いということになってはいけないよ。
例文2:兄は両親に仕送りをしているのだから、それで十分だろうと話しているけれど、それでは犬馬の養いじゃないか。
出典:論語


【犬は人に付き猫は家に付く】

ひらがな:いぬはひとにつきねこはいえにつく
意味:好きになるところは人によって異なること。犬は人間になつき、引っ越しにもついて行くが、猫は人よりも家の建物になじみということ。
例文1:犬は人に付き猫は家に付くという言葉があるが、犬は人に従順でかわいいが、猫は勝手に散歩してきてくれるから楽だぞ。
例文2:犬は人に付き猫は家に付くという言葉があるが、うちに定期的に遊びに来る猫は、いろんな家に付いていて餌をもらっているらしく、ふっくらしている。


【狡兎死して走狗烹らる】

ひらがな:こうとししてそうくにらる
意味:必要なときにはちやほやされるが、用がなくなると簡単に捨てられてしまうこと。ウサギが捕まって死んでしまえば、猟犬もいらなくなって煮て食われてしまう。狡兎はすばやいウサギのこと。走狗は走らされる犬のこと。
例文1:不景気になると、狡兎死して走狗烹らるというように、従業員が次々に解雇された。
例文2:戦いが終わったことで、多くの諜報部員が姿を消したという。狡兎死して走狗烹らるということか。


【喪家の狗】

ひらがな:そうかのいぬ
意味:痩せて衰えていて、元気がないこと。葬式のあった家の犬は、食べ物が与えられないで、痩せ衰えること。
例文1:彼はとてもつらいことがあったと、毎日喪家の狗のようなやつれた姿で夜の街をさまよっているらしい。
例文2:兄は仕事も家族もいっぺんに失うような間違いをしてしまったせいで、今では喪家の狗のようにやつれてしまった。


【夫婦喧嘩は犬も食わない】

ひらがな:ふうふげんかはいぬもくわない
意味:夫婦喧嘩はくだらない理由が多いので、まともに相手をしてはいけないこと。何でも食べる犬でさえ食べないということ。
例文1:夫婦げんかは犬も食わないというが、関わらない方が君のためだぞ。
例文2:あの二人が喧嘩をしていも、犬も食わない、じゃれ合いのようなものだから、放っておけばいいんだよ。


【煩悩の犬は追えども去らず】

ひらがな:ぼんのうのいぬはおえどもさらず
意味:欲望は、払っても払っても心から離れないこと。慣れた犬は、いくら追い払っても、離れないこと。煩悩は仏教で欲望のこと。
例文1:兄は欲深い人間だったが、心を入れ替えて欲を捨てるらしい。しかし、煩悩の犬は追えども去らずというからきっと無理だろう。
例文2:私利私欲を捨てて世の中のためになることをしようと言っても、実際には煩悩の犬は追えども去らずといってそう簡単にできることではない。


【負け犬の遠吠え】

ひらがな:まけいぬのとおぼえ
意味:臆病で弱い者は、陰でこそこそと虚勢を張るしかないこと。弱い者は面と向かって戦えないので、隠れて相手の悪口をいうこと。弱い犬は、強そうな犬や人間には向かわず、遠くで吠えるだけだということ。
例文1:裏でコソコソ手を回していないで、堂々と意見したらどうだい。君のしていることは、負け犬の遠吠えだよ。
例文2:彼女がなにか企んでいたとしても、負け犬の遠吠えだから何も怖くないわ。


【羊頭を懸けて狗肉を売る】

ひらがな:ようとうをかけてくにくをうる
意味:見かけが良くても中身がよくないこと。立派なもので人の注目を集め、実際には粗悪なものを売ること。羊の頭を看板にかけておいて、羊の肉を売っているように見せかけながら、実際には犬の肉を売ること。狗はイヌのこと。
例文1:住宅を見学に行ったが、表向きと内面の差に羊頭を懸けて狗肉を売るように、中身がちがった。
例文2:バーゲン品をめがけて買物に行ったが、羊頭をかけて狗肉を売るように、あまりいい品物はなかった。
出典:無門關

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