自己PRカード 書き方

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自己PRカード 書き方

自己PRカードは、都立高校の推薦入試に、必要な書類です。推薦入試では、受験者の面接は得点化されますが、その面接のもとになるのが自己PRカードの内容です。

推薦入試は、一般入試と異なり、評定と面接の得点で、合格が決まります。面接で試験官に好印象を持ってもらうには、どうしたらよいのでしょうか。自己PRカードの書き方についてプロ家庭教師がまとめています。

一般入試は、自己PRカードは得点化されませんが、高校入学に向けて、これまでの自分を振り返るために、自己PRカードを書くとよいでしょう。

学校で書き方を教わっていない生徒や、普段はあまり文章を書いていない生徒用に、いくつか例文を用意しました。項目ごとに記入例を解説していますので、参考にしてください。

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自己PRカード 書き方 内容

自己PRカードには、何を書けばいいのか確認しましょう。
手元に自己PRカードを用意してください。太枠の四角が3つありますので、これから順番に埋めていきます。

推薦入試では、志願者が自己PRカードに書く内容は、以下の3点です。

1 志望理由
2 中学校生活の中で得たこと
3 高校卒業後の進路



いきなり書き始めないで、まずは参考資料を2種類、確認しておきましょう。


【参考資料1 本校の期待する生徒の姿】

1つめの資料は、都立高校があらかじめ示す「本校の期待する生徒の姿」です。それぞれの都立高校は、あらかじめ「本校の期待する生徒の姿」を発表しています。(推薦入試資料 推薦入試 期待する生徒像)


例えば、都立日比谷高校なら以下を「本校の期待する生徒の姿」と発表しました。

9教科の観点別学習状況評価が優れていること

教科学習に関連する分野で、英語検定準2級又は同等の資格・能力を有すること

学校行事・生徒会活動・部活動等において、中心的な役割を担った実績を有すること

学校内外の諸活動で、都大会又はそれに準ずるコンクール等に出場し、優秀な成果を収めたこと

論理的な思考力や考察力、自分の意見を的確に表現する能力を有すること


例えば、都立三田高校なら以下を「本校の期待する生徒の姿」と発表しました。

将来への目的意識を明確にもち、第一志望とする大学への進学の実現に向けて、意欲的に学習する努力を継続できる生徒

基本的な生活習慣を身に付けているとともに、社会の一員としての自覚をもってモラルやマナーを大切にする生徒

中学校での委員会活動や部活動等で優れた成果や実績があり、高校でもその経験を生かして中心となって活動する生徒

地域活動への参加など社会のためになろうとする態度を身に付け、自分自身にふさわしい生き方を探求する生徒


学校ごとに、用いている言葉が異なります。自分の志望校の言葉を参考にして、文章を書きましょう。


【参考資料2 面接の評価の観点】

2つめの資料は、都立高校の面接の評価の観点です。都立高校は、ホームページで「面接の評価の観点」を公表している場合があります。

例えば、都立日比谷高校の2018年の推薦入試なら「集団討論・個人面接の評価の観点」として以下の4点が挙げられています。

リーダーシップ・協調性

コミュニケーション能力

思考力・判断力・表現力

出願の動機・進路実現に向けた意欲


例えば、都立三田高校の2018年の推薦入試なら「集団討論・個人面接の評価の観点」として以下の5点が挙げられています。

コミュニケーション能力(相手の意見を正しく理解し、自分の考えを相手に正確に伝える力)

思考力・判断力・表現力(求められているテーマの内容を的確に理解し、表現する力)

協調性・将来性・リーダーシップ(さまざまな考えを受け容れて、全体をまとめる力)

出願の動機・進路実現に向けた意欲(入学の熱意と入学後の目標を具体的に説明する力)

規範意識・生活態度(入学後の生活全般に対する心構えを具体的に説明する力)


都立日比谷高校になくて、都立三田高校にあるのは、「規範意識・生活態度」の観点です。学校ごとに評価観点は同じではないので、確認しておきたいです。

自己PRカードの内容は、面接の内容と結びついていますので、自己PRカードは面接を意識して書きましょう。

面接官は、あなたのPRカードを事前に読んでいます。そこであなたに興味を持ち、どのような質問をしようかを考えます。したがって、あなたが面接本番で質問して欲しい内容を、自己PRカードに書いておくとよいでしょう。

自己PRカード 書き方 志望理由

自己PRカードの志望理由には、現在の気持ちを書きましょう。

例えば、以下のような内容を記入するとよいでしょう。

学校行事・生徒会活動・部活動等などで、志望校に魅力を感じたこと。
都大会・コンクールなどで、志望校が素晴らしい記録を持っていること。
リーダーシップ・協調性を持った生徒が、志望校にたくさんいること。
思考力・判断力・表現力を育てるカリキュラムが、志望校で実施されていること。

自己PRカード 志望理由 例文1
貴校への志望理由として、活発な部活動と都大会に入賞する実績に、強く魅力を感じています。特に、サッカー部は、毎日遅くまで練習し、都大会に入賞するための監督・コーチ・設備が充実している点がとても魅力的で、私も選手として参加したいです。貴校に入学させていただいた場合、私は積極的に部活動に励み、スポーツでの活躍を通じて、素晴らしい成績の記録を残したいです。

自己PRカード 志望理由 例文2
貴校への志望理由として、リーダーシップ・協調性を持った生徒がたくさんいる校風と表現力を育てるカリキュラムに、強く魅力を感じています。特に、文化祭を訪問した際に見た舞台劇はとても魅力的で、脚本家として参加したいです。貴校に入学させていただいた場合、私は学校行事の文化祭に積極的に取り組み、脚本執筆を通じて、表現力を身につけたいです。

自己PRカード 志望理由 例文3
貴校への志望理由として、就職希望者の達成率が100%という点に、信頼感を持ちました。特に、私が志望する機械・コンピューター産業へは、多くの卒業生の方々が進まれているので、、私も同じ道を進みたいです。貴校に入学させていただいた場合、私は目標を持って学業に励み、3年間に着実に資格取得をしたいです。

自己PRカード 志望理由 例文4
貴校への志望理由として、語学学習に力を入れ、環境整備をしている点に惹かれました。特に、夏休みにあるオーストラリア研修では、語学だけではなく、文化や習慣も学べるので、私は挑戦したいと思っています。貴校に入学させていただいた場合、留学や海外進学に向けて、語学力をいっそう磨いていきたいです。

自己PRカード 書き方 中学校生活

自己PRカードの中学校生活の中で得たことには、過去の事実を書きましょう。

例えば、以下のような内容を記入するとよいでしょう。

学校行事・生徒会活動・部活動等などで、中学校で活躍したこと。
英検・漢検・都大会・コンクールなどで、中学校で残した記録を持っていること。
リーダーシップ・協調性を発揮する行事に、中学校で経験したこと。
思考力・判断力・表現力を育てるカリキュラムに、中学校で参加したこと。

自己PRカード 中学校生活の中で得たこと 例文1
私が中学校生活の中で得たことは、努力することの大事さです。サッカー部の活動を通じて、自分に与えられたポジションで努力し、最終的には都大会で4位という記録を得ました。また、同じサッカー部の選手と協調性を持って、練習や試合に参加できるようになりました。また、部活動に加えて、学校のスポーツ大会では、運営として、仲間が怪我をしたときに、救護する係も担当しました。

自己PRカード 中学校生活の中で得たこと 例文2
私が中学校生活の中で得たことは、計画的に勉強することです。英検検定に積極的に参加して、こつこつと勉強することで、最終的には英検の準2級を取得できました。ライティングやスピーキングを努力して、表現力が身につけました。また、学校のスピーチコンテストに出場し、人前で話す表現力も磨きました。

自己PRカード 中学校生活の中で得たこと 例文3
私が中学校生活の中で得たことは、地域活動の魅力です。地元のお祭りの行事に参加し、和太鼓を叩く経験をしました。お祭りには同学年の子供だけではなく、大人も交じり、老若男女さまざまな人間と交流しまいた。大勢の人間と1つものを作り上げる楽しさと難しさを知りました。

自己PRカード 中学校生活の中で得たこと 例文4
私が中学校生活の中で得たことは、継続することの素晴らしさです。私は楽器が全くできなかったのですが、吹奏楽部を3年間継続したことで、人前で発表できるような腕前になりました。気分が乗らない時や、思うように上達しないで悩んだ時でも、練習を続けることが大事なのだと思いました。最高学年の3年生では、副部長として、下級生をゼロから演奏指導する経験もしました。

自己PRカード 書き方 高校卒業後

自己PRカードの高校卒業後の進路には、未来の目標を書きましょう。

例えば、以下のような内容を記入するとよいでしょう。

英検・漢検・大会・コンクールなどで、優れた記録を目指すこと。
リーダーシップ・協調性を生かした人物に成長すること。
思考力・判断力・表現力で、社会に貢献すること。
社会の役に立つ職業に就くこと。

自己PRカード 高校卒業後の進路 例文1
私の高校卒業後の進路は、経営者です。サッカー部の活動を通じて、リーダーシップを磨き、集団が目標に向かって努力する価値を学び、大勢の人間の力を結集して、社会に貢献できる会社を起業したいです。さまざまな人間が働きやすい会社を作り、日本の経済成長に貢献したいです。

自己PRカード 高校卒業後の進路 例文2
私の高校卒業後の進路は、映画の脚本家になることです。脚本のコンクールで入賞するために、思考力・表現力を磨きたいです。また、映画はたくさんの人間の共同作業なので、仕事に必要な協調性も身につけたいです。優れた作品を書き、日本文化を海外に向けて発信したいです。

自己PRカード 高校卒業後の進路 例文3
私の高校卒業後の進路は、大学進学と海外留学です。将来は語学を生かした仕事に就きたいので、言葉を読み書きできるだけではなく、各国の文化伝統や生活習慣も学びたいです。一流の通訳や翻訳家になり、大勢の人々の交流を支えられる人間になりたいです。

自己PRカード 高校卒業後の進路 例文4
私の高校卒業後の進路は、プログラマーです。コンピューターの技術習得のために、学校の図書館・施設を活用して、専門性を高めていきたいです。大学進学にも強い意志をもって、準備していきたいです。社会の人々の生活が豊かになるように、自分から新しいものを企画できる人間になりたいです。

自己PRカード 書き方 注意点

自己PRカードの書き方には、いくつか注意点があります。


自己PRカード 書き方1 ウソはつかない
1つめは、ウソは書かないようにしましょう。
当たり前と言えば当たり前ですが、ついつい自分をよく見せようという誘惑に負けないようにしましょう。例えば、実際に取得していない英検を、あたかも取得したかのように書いてはいけません。自己PRカードは、内申書などの他の書類と合わせて提出しますので、矛盾がないかを確認しておきましょう。


自己PRカード 書き方2 自信を持つ
2つめは、自信のある内容を書き、弱気な内容は書かないようにしましょう。
自己PRカードはあなたの長所やがんばってきたことを知りたいので、弱気な内容は書かないようにしましょう。弱気な内容が書いてあっても、面接官はあなたに好印象を持ちません。むしろ、中学校3年間をいい加減に過ごしてきたと感じます。面接の時間は短いので、あなたが得意な分野で、勝負するとよいでしょう。


自己PRカード 書き方3 面接対策
3つめは、面接で聞かれても、答えられる内容にしましょう。
試験官はあなたの自己PRカードを読み、あなたにどのような質問をするかを考えます。試験官があなたのことを知りたくなり、質問してきたら、きちんと説明できるように、自分ができることを、具体的に書いておきましょう。
例えば、スポーツの大会に出場したのであれば、どこの会場で、どのような移動手段で、どのようなルールだったのか、詳しく説明できるようになっておきたいです。
例えば、勉強方法なら、どのような科目で、どうやってノートを取り、いつ勉強し、どこが難しかったかを、詳しく説明できるようになっておきたいです。


自己PRカード 書き方4 書き言葉で書く
4つめは、きちんとした書き言葉で、書きましょう。
日常では、同年代の友達と話すことが多いので、話し言葉でも意味が通じます。しかし、自己PRカードを読む人間はまちまちで、20代から70代まで、広がりがありますので、日本人全体が理解できる書き言葉を、心掛けましょう。言葉選びについては、あなたが自分の祖母・祖父と話すように、言葉を選ぶとよいでしょう。もし判断基準がわからなければ、まわりの大人で、文章が上手な人に見てもらい、添削していただくとよいでしょう。

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