推薦入試

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推薦入試

高校受験の推薦入試について、プロ家庭教師によるまとめです。

初心者がゼロから始めて高校受験の推薦入試で合格点を取れるようになるためのノウハウ・メソッド・テクニックを現役プロ家庭教師が解説しています。参考書や本の代わりに、独学用の教材としても利用できます。

対象は、高校受験生ですが、基本的な出願書類・個人面接・集団討論の技術を解説しているので、高校受験生だけではなく、推薦入試・AO入試・適性試験が求められる中学受験生や大学受験生にも役立ちます。日本の学校カリキュラムに合わせて執筆してあるので、日本語を話せる小学生以上であれば読めるようになっています。

出願書類・個人面接・集団討論の技術は、就職にも役立つので、積極的に習得していきましょう。

推薦入試の合格対策カリキュラムをプロ家庭教師に指導依頼できます。

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高校受験 推薦入試 基礎知識

基本知識

Q:高校受験の推薦入試とはどのような入試なのですか?
A:高校受験では、学力入試の他に、推薦入試が実施されています。学力入試では国数英の試験得点を重視して選抜されますが、推薦入試では個人面接・集団討論・小論文などの得点によって選抜されます。推薦入試は、公立高校と私立高校でともに実施され、内容も共通するところが多いです。

Q:高校受験の推薦入試と学力入試はどう違うのですか?
A:学力入試では国数英の試験得点を重視して選抜されますが、推薦入試では個人面接・集団討論・小論文などの得点によって選抜されます。

Q:推薦入試の得点はどのようにして決まるのですか?
A:基本的には評定+αと考えてよいです。評定得点に加えて、小論文・作文・適性検査・個人面接・集団討論などの得点を組み合わせて、合格者を選抜しています。

Q:推薦入試の得点の割合はどのようにして決まるのですか?
A:各学校ごとに異なりますが、評定平均が4割から5割を占めます。その他の細かな点については、学校ごとにまとめてあります。

Q:高校受験の推薦入試で、評定点が低いのですが、逆転できますか?
A:高校受験の推薦入試は、評定点の割合が高いので、逆転は難しいと思います。行きたい高校があるのならば、中学1年生から計画的に評定対策をしていきましょう。




個人面接

Q:高校受験の推薦入試で、個人面接とは何ですか?
A:高校受験の推薦入試で、個人面接とは、試験官と受験生が直接対話する試験です。口頭試問(こうとうしもん)とも呼ばれます。推薦入試で実施されますが、一般学力入試で実施する学校もあります。

Q:高校受験の個人面接で、面接官は何名ですか?
A:面接官の人数は、生徒1名に対して、面接官1名~3名くらいです。多くの学校では、評価が偏らないように、面接官を2人以上にする場合が多いです。

Q:高校受験の個人面接で、時間はどれくらいの長さですか?
A:個人面接の時間は、生徒1名に対して、5分から10分くらいです。入室や退室時間も含まれます。

Q:高校受験の個人面接で、評価の観点とは何ですか?
A:個人面接の評価の観点とは、試験官が生徒を採点する基準です。それぞれの高校で、あらかじめ、公開している場合が多いです。

Q:高校受験の個人面接で、評価の観点はどのようなものがあるのですか?
A:高校受験の個人面接の評価の観点には、以下のものがあります。

1コミュニケーション力:他者と適切にコミュニケーションする力が評価されます。話し方・聞き方・礼儀・姿勢・ボディランゲージ・教養なども含まれます。
2社会力:リーダーシップや協調性など、他者と共同作業をして、目標を実現する力が評価されます。
3思考力・判断力:他者の意見を正しく理解し、課題を論理的に考察し、広い視野に立って判断し、自分の頭で判断する力が評価されます。周囲の考えや意見に耳を傾け、柔軟に対応する力も含まれています。
4言語力・表現力:自分の言葉で意見を表現する力が評価されます。論点設定や言葉選びなども含まれます。
5意欲力:過去実績・出願動機・学習計画・将来の見通しなどが評価されます。
6質疑応答:出願書類にもとづき、スポーツ活動、文化・芸術活動、生徒会活動、ボランティア活動などで得られた成果が問われます。出願書類の作成段階で、あらかじめ面接を想定して記入しておくとよいでしょう。

Q:高校受験の個人面接で、どのようなことが質問されるのですか?
A:高校受験の個人面接の質問には、以下のものがあります。

過去実績
中学時代に頑張ったこと
経験したボランティア活動 (経験がない場合はやってみたいボランティア活動)
今までに継続してやってきたこととそれを今後どう生かしたいか

意欲・学習計画・将来見通し
志望理由
高校生になって努力したいこと
高校生活に何を期待するか
10年後の自分について
関心のあること
感動したこと
将来の夢について

言語力・表現力
中学生活で最も印象に残ったこと
中学時代の思い出
友達について
読書の大切さ
私が推薦する本

思考力・判断力
環境問題に関する考え
青春について
一生懸命ということについて
中学生や高校生のマナーや道徳について
心に残るあの一言

社会力
最近の中学生・高校生について思うこと
現代の社会に求めるもの
志望校の校訓・校則について
日本の文化について
世界や人類のために自分に何ができるか
中学生の読書離れ
地域の行事や活動

高校受験 推薦入試 対策

推薦入試の基本は 評定+α です。挑戦しようと決意したら、まずは評定対策をして、そこから小論文対策・面接対策などをしていきましょう。早いうちから準備しておくと、あとが楽になります。

高校受験 推薦入試 日比谷高校

公立高校の推薦入試では、評定+小論文+面接の、総合得点で選抜します。

 総合得点= 評定 + 小論文 + 面接

総合得点の満点は、高校ごとに異なります。例えば、日比谷高校の2018年の総合得点は、以下のような内訳になります。

【日比谷高校 推薦入試 2018 解説】

調査書450
個人面接 集団討論 200
小論文 作文 250
総合得点 900


調査書は、中学校で作成した評定を、点数換算して、調査書点にしたものです。
評定点の最高は、5×9教科=45点満点です。調査書点は、評定点×10=450点満点になっています。
評定を換算する前を評定点と呼び、換算した後を調査書点と呼び分けています。あまり細かなことは気にせず、評定点を換算=調査書点と押さえておけば大丈夫です。
900点満点のうち、半分の450点が評定点なので、比率の高さがわかります。

個人面接・集団面接は、試験官との面接による試験ですが、受験生が1人の場合と、受験生が集団の場合で、2通りの試験があります。

小論文・作文は、出題されたテーマに合わせて、自分で文章を執筆します。一般学力検査の国語と、推薦入試の小論文・作文は、異なるものです。

高校受験 推薦入試 青山学院高校

私立高校の推薦入試は、公立高校の推薦入試を基本に、さまざまな条件が加えられることが多いです。

例えば、青山学院高校の2018年の推薦入試は、以下のものが考慮されます。

 評定
 欠席日数
 書類審査
 作文
 適性検査
 面接

【青山学院高校 推薦入試 2018 解説】

評定は、公立高校の場合は得点に換算するだけでしたが、青山学院高校の場合は、そもそも評定が出願条件になっています。
出願に必要な評定は、9教科45満点で、男子38以上、女子41以上です。9教科オール4で評定36点になりますので、基本的にはオール5近くの評定がないと、出願ができません。
また、男子よりも女子の倍率が高いので、女子の方が高い評定を求められます。このあたりは、私立高校の独自基準でしょう。
さらに、5段階評定で、どこかの科目が2以下の評定となる場合も、出願できなくなります。
評定点によって、そもそも出願ができるかできないかがはっきりしていますので、注意してください。

欠席日数は、文字通り、中学校の欠席日数です。3年次の欠席日数が5日以内であり、 1年次から3年次までの欠席日数の合計が15日以内であることが、出願条件になっています。

書類審査は、評定だけではなく、部活動・委員会活動・ボランティア・資格試験などをがんばってきた生徒には、加点するという意味です。基本的には、調査書に書けて、評価されるものであれば、加点になると考えましょう。

作文は、出題されたテーマに合わせて、自分で文章を執筆します。文字数は800文字で、試験形式ではなく、事前に準備ができます。

適性検査は、国数英の3科目の試験です。一般学力試験と重なっているように見えますが、試験内容は別物となっています。

個人面接は、受験生と試験官による面接です。私立高校の推薦入試ではほぼ必須です。

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