タンウィーン 「ん」音を加える 二重のハラカ

【タンウィーン　ん音を加える　二重のハラカ】

母音記号であるファトハ・カスラ・ダンマは、二重に付けることができます。

この時に、名詞の語末に「ん」の音が加わることを、タンウィーン تنوين と呼びます。

【ファトハのタンウィーン】

例えば、ファトハを二重に付けると、ファトハターンと呼ばれ、名詞の語末に「ん」の音が加わります。

記号	名前	解説
ً	ファトハターン	語末が「あん」音になる
文字	発音	解説
ًب	ban	バー＋ファトハターン
بَ	ba	バー＋ファトハ

ファトハターンの後ろには、アリフ「 ا 」を付ける規則があり ファトハターン＋アリフという表記になります。

【カスラのタンウィーン】

例えば、カスラを二重に付けると、カスラターンと呼ばれ、名詞の語末に「ん」の音が加わります。

記号	名前	解説
ٍ	カスラターン	語末が「いん」音になる
文字	発音	解説
ٍب	bin	バー＋カスラターン
بِ	bi	バー＋カスラ

【ダンマのタンウィーン】

例えば、ダンマを二重に付けると、ダンマターンと呼ばれ、名詞の語末に「ん」の音が加わります。

記号	名前	解説
ٌ	ダンマターン	語末が「うん」音になる
文字	発音	解説
ٌب	bun	バー＋ダンマターン
بُ	bu	バー＋ダンマ

ダンマターンは、従来は２つのダンマを並べて書いていました。しかし、書きやすいので、２つのダンマを連結して書くようにもなりました。


表音記号ファトハ・カスラ・ダンマ・スクーンを合わせて、ハラカ　حركة　と呼びます。

【科目】

アラビア語

【対象生徒】

〇 アラビア語に興味のある生徒
〇 アラブ世界の歴史を学びたい生徒
〇 イスラム文化を学びたい生徒

【タンウィーン　不特定名詞になる】

タンウィーンは、文法において、名詞が不特定のものであることを示します。

タンウィーンは、英語の不定冠詞 a や an に似た働きがあります。

【Nの発音　タンウィーン　データ】

母音記号	名前	Unicode	utf-8
َ	ファトハ	U+064E	0xD9 0x8E
ً	ファトハターン	U+064B	0xD9 0x8B
ِ	カスラ	U+064D	0xD9 0x90
ٍ	カスラターン	U+0650	0xD9 0x8D
ُ	ダンマ	U+064F	0xD9 0x8F
ٌ	ダンマターン	U+064C	0xD9 0x8C

【タンウィーン　んの発音　用語集】

亜語：َ
日語：ファトハ
別名：「ア」の母音記号　/　فتحة
解説：ファトハとは、アラビア語の母音記号で、「ア」の母音を意味します。ファトハの語源は「開いた穴」です。

音声：




亜語：ً
日語：ファトハターン
別名：「アン」の音　/　فتنوين الفتح
解説：ファトハターンとは、アラビア語の母音記号ファトハを２つ重ねたものです。ファトハターンは「アン」の音を意味します。

音声：




亜語：ِ
日語：カスラ
別名：「イ」の母音記号　/　كسرة
解説：カスラとは、アラビア語の母音記号で、「イ」の母音を意味します。カスラの語源は「破壊」です。

音声：




亜語：ٍ
日語：カスラターン
別名：「イン」の音　/　تنوين الكسر
解説：カスラターンとは、アラビア語の母音記号カスラを２つ重ねたものです。カスラハターンは「イン」の音を意味します。

音声：




亜語：ُ
日語：ダンマ
別名：「ウ」の母音記号 　/　ضمة
解説：ダンマとは、アラビア語の母音記号で、「ウ」の母音を意味します。ダンマの語源は「合体」です。

音声：




亜語：ٌ
日語：ダンマターン
別名：「ウン」の音　/　تنوين الضم
解説：ダンマターンとは、アラビア語の母音記号ダンマを２つ重ねたものです。ダンマターンは、従来は２つのダンマを並べて書いていました。しかし、書きやすいので、現代では２つのダンマを連結して書くようにもなりました。ダンマハターンは「ウン」の音を意味します。

音声：

【タンウィーン　んの発音　参考文献】

アラビア語単語

アラビア語

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