オニのことわざ
オニのことわざ
オニのことわざをまとめています。
オニは、漢字で鬼とも書かれます。
オニは、キという別名もあります。
オニは、人間の力を超えた化物として描かれ、しばしば、人間を恐怖に落とします。また、怖い人間のことも、オニと呼んだりします。
オニのことわざをまとめています。
オニは、漢字で鬼とも書かれます。
オニは、キという別名もあります。
オニは、人間の力を超えた化物として描かれ、しばしば、人間を恐怖に落とします。また、怖い人間のことも、オニと呼んだりします。
【明日の事を言えば鬼が笑う】
ひらがな:あしたのことをいえばおにがわらう
意味:未来のことなど予測できるわけがないのだから、あれこれとやかく言ったところで仕方がないこと。鬼は人智の及ばない力を持っているが、その鬼でさえ明日のことはわからないので、決めつけるのはおかしいこと。
例文1:老後の心配を今したところで、明日の事を言えば鬼が笑うし、なるようにしかならないよ。
例文2:彼女とまだ会ってもないのに未来を妄想して喜んでいるだなんて、明日の事を言えば鬼が笑うぞ。
【恐れ入谷の鬼子母神】
ひらがな:おそれいりやのきしぼじん
意味:恐れ入って降参すること。鬼子母神は、凶暴で他人の子供を食べてしまう悪い仏教の神さまのこと。シャカに懲らしめられて、のちに出産・育児の神となったこと。鬼子母神は、東京都台東区入谷に祭られている。
例文1:いつも宿題を忘れて怒られていた彼が、今では大きな会社の社長だなんて、恐れ入谷の鬼子母神だ。
例文2:彼は大人しくて目立たないけれど、あれで有名な俳優というのだから恐れ入谷の鬼子母神だな
【鬼が出るか蛇が出るか】
ひらがな:おにがでるかじゃがでるか
意味:どんなに恐ろしいことが待っているのか、わからないこと。手品師が物を隠して、観客へ「中から鬼が出るか蛇が出るかわからないぞ」というセリフをいうこと。
例文1:ここまでの実験は順調に進んでいるが、ここから先は鬼が出るか蛇が出るかわからないな。
例文2:鬼が出るか蛇が出るか、しかしここは進むしかないんだ。
【鬼に金棒】
ひらがな:おににかなぼう
意味:ただえさえ強い人が、何かを得たり、良い条件が加わったりして、さらに強さを増して無敵になること。素手でも十分強い鬼に、武器となる金棒を持たせること。
例文1:前の学校でトップのマラソンランナーだった転校生が仲間に加わり、鬼に金棒となったこのチームなら、今年の駅伝大会は優勝を狙える。
例文2:ドイツ語を選択した学生に、フランス語も勉強すれば鬼に金棒で、将来あらゆる国と外交ができるだろう。
【鬼の居ぬ間に洗濯】
ひらがな:おにのいぬまにせんたく
意味:怖い人がいないのを確認して、息抜きすること。金棒を持った鬼が見張りをしている時は気が休まらないけど、鬼が何かの理由でいなくなれば、その間は息抜きができるということ。
例文1:お母さんが買い物に出かけたのを見届けると、鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに宿題を放り投げてマンガを読み始める。
例文2:部活中、顧問の先生が校内放送で教頭先生に呼び出された。いなくなったとたん、鬼の居ぬ間に洗濯とみんなで練習をサボっておしゃべりを始めた。
【鬼の空念仏】
ひらがな:おにのからねんぶつ
意味:冷酷で残忍な者が、情け深そうにしたり、慈悲深そうにすること。無慈悲で残酷な鬼でさえ、とりあえず念仏を唱えること。
例文1:もう二度としないと約束したけれど、また同じことをするということは、あの約束は鬼の空念仏だったのか。
例文2:彼は自分が悪かったと言うが、反省しているようには見えないのだから、これでは鬼の空念仏じゃないか。
【鬼の首を取ったよう】
ひらがな:おにのくびをとったよう
意味:大きな手柄を立てたかのように、得意になったり大喜びしたりすること。周りの人はそれほどとは思っていないのに、本人だけが得意になっていること。鬼を退治して首を取るように大きな手柄だということ。
例文1:いつも母の言葉を指摘する父が時々言い間違いをすると、母は鬼の首を取ったように注意している。
例文2:野球部の決勝進出が決まったというだけで、学校中が鬼の首を取ったような騒ぎになっている。
【鬼の目にも涙】
ひらがな:おにのめにもなみだ
意味:冷酷で無慈悲な人でも、時には他人の苦しみや悲しみに憐れみや同情を感じて涙を流すこと。凶悪な鬼でも涙を流す心があること。
例文1:俺がバイク事故を起こして意識不明で病院に担ぎ込まれた時、父親は急いで病室に駆けつけてくれたらしい。俺の意識が戻った時、いつもはおっかない頑固親父の目に光るものが溢れて、鬼の目にも涙だなと思った。
例文2:怖くて生徒からあまり好かれていなかった先生だけど、卒業式では目に薄っすらと涙を浮かべていて、鬼の目にも涙みたいだと思った。
【鬼の霍乱】
ひらがな:おにのかくらん
意味:普段は健康な人が、めずらしく病気にかかること。鬼ぐらい強いものでも病気になること。霍乱とは、漢方の語で日射病や暑気あたりのこと。
例文1:健康には自信があって風邪もひいたことがなかったのに、まさか入院することになるなんて、鬼の霍乱だ。
例文2:あんなに丈夫な先生が風邪をひいて休むなんて、鬼の霍乱だね。
【鬼も十八番茶も出花】
ひらがな:おにもじゅうはちばんちゃもでばな
意味:どんなものにも、その魅力がいちばん発揮される時期があるということ。女性は誰でも年ごろになると、色気や魅力が出てくること。鬼の娘でも、十八歳ごろには美しくなり、質の良くない番茶でもお湯を入れたばかりならおいしいこと。
例文1:うちの娘も、鬼も十八番茶も出花で恋人ができたようです。
例文2:鬼も十八番茶も出花というけれど、姉はこの頃きれいになったと思う。
【親に似ぬ子は鬼子】
ひらがな:おやににぬこはおにご
意味:子供は親に似ているので、親に似ない子供はいないということ。鬼子とは親にまったく似ていない子のこと。
例文1:親に似ぬ子は鬼子とはよくいったもので、うちの子供はどちらの親にも似ているな。
例文2:親に似ぬ子は鬼子とはよくいったもので、成長するにしたがって、似てきたな。
【疑心暗鬼を生ず】
ひらがな:ぎしんあんきをしょうず
意味:疑ってかかると、なんでもないことも不安になり、疑わしく思えること。疑いの心があると、暗闇の中にいるはずのない鬼の姿が見えてくること。
例文1:会社の中で盗難事件が起きて以来、疑心暗鬼を生ずでお互いを疑うようになってしまった。
例文2:近所でごみが荒らされていた。それ以来、疑心暗鬼を生ずで関係がぎくしゃくしている。
【鬼籍に入る】
ひらがな:きせきにはいる
意味:死者として登録されること。鬼籍は、お寺が死者の名前や死亡年月日などを記入しておく帳面のこと。
例文1:彼は志半ばにして、鬼籍に入ってしまった。きっととても悔しい思いをしたことだろう。
例文2:彼女の歌声は、聞く人の心を癒してくれた。しかし、若くして鬼籍に入ってしまったことは、今もとても悔やまれる。
【小姑一人は鬼千匹に向かう】
ひらがな:こじゅうといちにんはおにせんひきにむかう
意味:嫁にとって、夫の姉や妹は、千匹の鬼を相手にするくらいに手ごわく、扱いが難しいこと。小姑は夫の姉妹のこと。
例文1:小姑一人は鬼千匹に向かうというが、私は、夫の姉に相当いびられた。
例文2:小姑一人は鬼千匹に向かうというが、夫の妹は、いつも家の掃除をチェックしていくので困る。
【銭ある時は鬼をも使う】
ひらがな:ぜにあるときはおにをもつかう
意味:お金さえあれば、たとえ恐ろしい鬼であっても思いのままに使役することができること。お金の力は鬼の力よりも強いこと。
例文1:銭ある時は鬼をも使うというが、彼は人の心もお金で買えると思っている。
例文2:銭ある時は鬼をも使うというが、お金持ちの彼はなぜか助けてくれる友人がたくさんいる。
【断じて行えば鬼神も之を避く】
ひらがな:だんじておこなえばきしんもこれをさく
意味:決意を固くしてためらわずに行えば、必ず成功すること。鬼や神でさえ人間の強い決意には動揺すること。
例文1:ためらっていても、進まないよ。断じて行えば鬼神も之を避くだよ。
例文2:兄の進路について、父も母も反対をしたけれど、断じて行えば鬼神も之を避くという兄の勢いに押されてしまった。
【来年の事を言えば鬼が笑う】
ひらがな:らいねんのことをいうとおにがわらう
意味:まだ先の話をあれやこれや言って、見通しのたつはずのない未来について予測するのは、意味がないこと。
例文1:来年の事を言えば鬼が笑うとみんなはいうが、わたしは彼は必ず出世すると思うんだ。
例文2:来年の事を言えば鬼が笑うというけれど、せっかく景色のきれいなところへの旅が決まったのに、雨が降るのが心配で仕方がないのです。
【渡る世間に鬼はなし】
ひらがな:わたるせけんにおにはなし
意味:この世の中には、鬼のように冷たい人ばかりではなく、思いやりのある優しい人も必ずいること。
例文1:何から手をつけたらいいのか分からなかったので、渡る世間に鬼はなしと思い誰かに相談して見ることにしました。
例文2:思い荷物を運んで居るときに通りすがりのおばさんが助けてくれました。渡る世間に鬼はなしとは本当だなと思いました。
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