肩の慣用句
肩の慣用句
肩にまつわる慣用句をまとめています。
肩には、人間の力・人間の仕事という意味があります。
肩が風を切ると、勢力が強くなり、肩を並べると、力量が同じで、肩を入れると、力を入れて助け、肩を落とすと、がっかりして力が抜け、肩の荷が下りると、仕事から解放されます。
肩にまつわる慣用句をまとめています。
肩には、人間の力・人間の仕事という意味があります。
肩が風を切ると、勢力が強くなり、肩を並べると、力量が同じで、肩を入れると、力を入れて助け、肩を落とすと、がっかりして力が抜け、肩の荷が下りると、仕事から解放されます。
【肩が軽くなる】
ひらがな:かたがかるくなる
意味:肩の力が抜けて、楽に感じられること。責任や負担がなくなって気持ちが楽になること。
例文1:三十年に及ぶ家のローン返済がようやく終わり、肩が軽くなった。
例文2:三年生になり、部活から引退する日が来て、同時に部長という肩書を後輩に引き継ぎ、肩が軽くなった。
【肩透かしを食う】
ひらがな:かたすかしをくう
意味:力の方向をずらされて、失敗に終わること。
例文1:一生懸命勉強したのに、その日のテストは簡単で肩透かしを食った。
例文2:事件ではないとわかって、彼は肩透かしを食らった顔で不平をこぼした
【肩で息をする】
ひらがな:かたでいきをする
意味:肩を上下させながら息をすること。苦しい状況であること。
例文1:一位でゴールした彼は肩で息をしているが、顔はとても清々しく晴れやかだ。
例文2:階段で5階まで昇ると、さすがに肩で息をするだろう。
【肩で風を切る】
ひらがな:かたでかぜをきる
意味:勢力があること。肩をそびやかして、得意そうに歩くこと。
例文1:仕事のできる彼は、社内を肩で風を切って歩いている。
例文2:肩で風を切る姿は、とても勇ましく、頼もしいものに思えた。
【肩に掛かる】
ひらがな:かたにかかる
意味:重い責任や負担を引き受ける立場になること。かかるは、うえにのせるということ。
例文1:彼は、まだ就任したばかりなのに、いろいろな事柄が一度に彼の肩に掛かってくることになるが大丈夫だと思うかね。
例文2:世界の平和は、君の肩に掛かっていると言っても過言ではない。
【肩の荷が下りる】
ひらがな:かたのにがおりる
意味:重い責任や負担から解放されること。
例文1:部長は肩の荷が下りたようで、翌日からは清々しい笑顔で会社に出てくるようになった。
例文2:姉が大学に合格したと聞いた母親は肩の荷が下りたような笑顔を見せた。
【肩肘を張る】
ひらがな:かたひじをはる
意味:気負うこと。いばること。
例文1:借金をしてまで肩肘を張って生きる必要はない。
例文2:あそこまで肩肘を張る理由が、なにかあるのだろうか。
【肩身が狭い】
ひらがな:かたみがせまい
意味:まわりに申しわけがなく、行動に注意しなければいけないこと。
例文1:結婚式に莫大なお金をかけたのに、半年ももたずに、実家に戻ってきたのだから、両親に対して肩身が狭い思いをしている。
例文2:大事故を起こし、国民に不安と損害を与えたその企業の社員は肩身が狭いのだろう、社章を外して出勤する。
【肩を入れる】
ひらがな:かたをいれる
意味:相手の味方になり、本気で助けること。
例文1:プロが肩を入れてくれると言うのだから、コンクールの上位入賞は約束されたようなものである。
例文2:幼なじみなので、問題があっても、つい肩を入れてしまう。
【肩を怒らせる】
ひらがな:かたをいからせる
意味:肩を高く立てて、人を威圧する態度をとること。
例文1:彼は肩を怒らせて、感情的に部下の責任を追及したのだった。
例文2:待ち合わせに遅れると、相手は肩を怒らせて、文句を言うはずだ。
【肩を落とす】
ひらがな:かたをおとす
意味:がっかりして肩の力まで抜けること。
例文1:まさかの初戦敗退に、チームメイトは全員肩を落としてしまった
例文2:おこづかいを値上げしようと交渉したが、肩を落として帰ってきた。
【肩を貸す】
ひらがな:かたをかす
意味:傷ついた者・病気の者などを肩につかまらせて支えること。相手を手助けをすること。
例文1:悩んでいる生徒に肩を貸すのは、先生として当然のつとめだ。
例文2:母校の弱小チームを強くするために、僕がコーチとして肩を貸すことになった。
【肩を竦める】
ひらがな:かたをすくめる
意味:気に入らなかったりあきれたりする気持ちを表すこと。すくめるは、肩を閉じてみせること。
例文1:父は、僕のいたずらに気付いて、あきれたように肩を竦めたのだった。
例文2:私は、言っていることの意味が分からないという顔をしていたのだろう、彼は、肩を竦めながらくわしく説明してくれた。
【肩を窄める】
ひらがな:かたをすぼめる
意味:気に入らなかったりあきれたりする気持ちを表すこと。すぼめるは、肩を持ち上げて首を短くみせること。
例文1:僕が、早く鍵を出すようにと彼に言ったら、肩を竦めながら、しぶしぶ戸棚から鍵を出したのだった。
例文2:一日でも早く退院したいんだという僕に対して、医師は仕方なさそうに肩を竦め、退院の手続きをしたのだった。
【肩を並べる】
ひらがな:かたをならべる
意味:相手と同等の能力を持ち対等の立場に立つこと。
例文1:憧れの先輩と肩を並べることができて感動している。
例文2:弱小チームだった僕たちのサッカーチームは、今や優勝争いをするチームと肩を並べるほどに成長した。
【肩を持つ】
ひらがな:かたをもつ
意味:誰かを支持したり、かばったりすること。
例文1:公平な立場にいるお母さんは僕の肩を持ってはくれないが、弟の肩も持たない。
例文2:こんなにも私の肩を持つ人がいてくれて、私は幸せ者である。
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