足の慣用句
足の慣用句
足にまつわる慣用句をまとめています。
足には、人間の根本・人間の行動という意味があります。
足は、人間を支えるので、足が地につくと、人間の土台が安定します。そこから、手取り足取りと、活動が始まり、浮足立つと、人間の活動が不安定になって、足を取られると、活動がしにくくなり、二の足を踏むと、活動が中断し、足元を見ると、活動が苦しい状態になり、手足を伸ばすと、行動が落ち着きます。
足にまつわる慣用句をまとめています。
足には、人間の根本・人間の行動という意味があります。
足は、人間を支えるので、足が地につくと、人間の土台が安定します。そこから、手取り足取りと、活動が始まり、浮足立つと、人間の活動が不安定になって、足を取られると、活動がしにくくなり、二の足を踏むと、活動が中断し、足元を見ると、活動が苦しい状態になり、手足を伸ばすと、行動が落ち着きます。
【足掻きが取れない】
ひらがな:あがきがとれない
意味:動きがとれないこと。取るべき手段・方法がなく、どうしようもないこと。
例文1:足掻きが取れないので、ベッドで静かに寝ていた。
例文2:屁理屈ばかり捏ねて、足掻きが取れなくなっている
【揚げ足を取る】
ひらがな:あげあしをとる
意味:相撲で、相手の力士がうっかりと地面から揚げた足を取り、相手を押し倒そうとすること。そこから、言葉尻をとらえたり、言い間違いにつけこんだりして相手をやりこめること。
例文1:あの人は、言葉の揚げ足ばかり取っているから、あまり話したくない。
例文2:揚げ足を取らないで、黙って行動しなさい。
【足音を忍ばせる】
ひらがな:あしおとをしのばせる
意味:気配を悟られないように、足音を消して、静かに歩くこと。
例文1:自分の家なのに、下階の人が神経質なので、足音を忍ばせて歩かなくてはいけない。
例文2:夜中に足音を忍ばせて歩く音がしたので、どろぼうかと思い、起き上がった。
【足が奪われる】
ひらがな:あしがうばわれる
意味:事故やストライキなどで、電車やバスなどの交通手段が麻痺すること。
例文1:大雨で道路が水びたしで、バスが走ることができなくなり、足を奪われた。
例文2:足を奪われたので、すぐに遅刻する連絡を入れた。
【足が地に着かない】
ひらがな:あしがちにつかない
意味:計画がしっかりしていないので、不安定になっていること。言動が浮わついて、信頼できないこと。
例文1:足が地に着かないような、非現実的な意見ばかり出していたら、この会議は永遠に終わらないぞ。
例文2:あの社長は、足が地に着いていて、信頼できる。
【足が付く】
ひらがな:あしがつく
意味:捜査によって、情報が追跡できるようになること。
例文1:防犯カメラに映っていた画像から、振り込め詐欺の犯人の足が付いたが、主犯格は捕まえられなかったので、戦いはまだ続く。
例文2:車の塗料から、僕を引き逃げした犯人の足が付いたということだった。
【足が出る】
ひらがな:あしがでる
意味:はじめの予定よりも、多くのお金がかかること。赤字になること。
例文1:彼の贅沢ぶりを見ていると、足が出ているのだろうなと予想がついた。
例文2:予算から足が出ないように、かつ、余らないように使ってくれと無茶なことをいってきた。
【足が遠のく】
ひらがな:あしがとおのく
意味:それまで通っていた場所にだんだんと行かなくなること。
例文1:大学を卒業してから、大学のある町からすっかり足が遠のいてしまっていたので、今日は久しぶりに足を運び、変わらない街並みに懐かしさを感じた。
例文2:あれほど繁盛していたお店だったのに、たった一度の食中毒事件のせいで、客足が遠のき、閉店してしまったそうだ。
【足が鈍る】
ひらがな:あしがなまる
意味:歩く力や走る力が低下して行動力が下がること。
例文1:若かりし頃は、マラソン大会では上位入賞者に入っていたが、今は足が鈍り、地下鉄の階段を駆け上がることすらできない。
例文2:骨折して、長期入院していたので、治って退院するとき、足が鈍って、上手に歩くことができなかった。
【足が早い】
ひらがな:あしがはやい
意味:食べ物などが腐りやすいこと。売れ行きが早いこと。足が速いと似ているが、意味が異なる、
例文1:この野菜は、足が早いから、ゆでて冷凍保存しておくと、料理のときに便利だし、長持ちさせることができるよ。
例文2:サバは、冷蔵技術がない時代にとても腐りやすい魚だったから、足が早いの代名詞だったようだよ。
【足が棒になる】
ひらがな:あしがぼうになる
意味:長い時間歩いたり、立ったりして、足が棒のように感じること。とても疲れていること。
例文1:文化祭の宣伝のために、商店街でチラシを配って歩いていたら、足が棒になった。
例文2:一日中、足が棒になるまで歩き続けたおかげで、成果があった。
【足が向く】
ひらがな:あしがむく
意味:れ親しんで、自然と通いたくなること。
例文1:料理の仕事をしているので、本屋に入ると料理本コーナーに足が向く。
例文2:散歩に出ると、いつのまにかこの公園に足が向く。
【足手まとい】
ひらがな:あしでまとい
意味:ものごとをするのにじゃまなもの。
例文1:一緒に連れて行っても、かえって足手まといになるだけだから置いていこう。
例文2:このオーケストラにとって、君みたいなへたなバイオリンは足手まといなんだ。
【足に任せる】
ひらがな:あしにまかせる
意味:特に目的を決めないで、気の向くままに歩くこと。
例文1:新しいデパートができたので、足に任せて店内を見ていたら、こんなのがあったらいいなと思っていた帽子に出会い、すぐに購入した。
例文2:初めての駅に降りて、待ち合わせまでに時間がまだあったから、足に任せて散歩していたのだが、迷って駅に戻ることができなくなった。
【足の踏み場もない】
ひらがな:あしのふみじょうもない
意味:歩くすき間もないくらいに、たくさんのものが散らかっていること。
例文1:彼女はみかけはとてもきれいだが、足の踏み場もない汚い部屋に住んでいる。
例文2:鶏小屋に入ると、ヒヨコがたくさん生まれていて、足の踏み場もない。
【足下から鳥が立つ】
ひらがな:あしもとからとりがたつ
意味:身近なところで意外な事件が起こること。
例文1:もうマイホームまで建ててしまったのに、ここにきて急に札幌に転勤させられることになった。足下から鳥が立つとはこのことだよ
例文2:宝くじが当たって、足元から鳥が立つ気持ちだ。
【足下に火が付く】
ひらがな:あしもとにひがつく
意味:危険がすぐそこに迫っていること。
例文1:汚職のスキャンダル報道で、大臣の足下に火が付いた。
例文2:この仕事は明日が締め切りなので、足下に火が付いた。
【足元にも及ばない】
ひらがな:あしもとにもおよばない
意味:相手の能力が優れていて比べようもないこと。
例文1:彼を目標としているが、どれだけ努力をしても、生まれ持っての天才である彼の足元にも及ばない。
例文2:先生の今までの業績に比べれば、私の研究など、足元にも及ばないですよ。
【足下の明るいうち】
ひらがな:あしもとのあかるいうち
意味:日が暮れる前で、足下が見える明るい時間のこと。そこから、手遅れになって立場が悪くなる前に、早めに策を講じるべきだということ。
例文1:足下の明るいうちに、この企画をあきらめないと先々後悔することになると思う。
例文2:足下の明るいうちに、彼とは縁を切ったほうが良い。
【足元を見る】
ひらがな:あしもとをみる
意味:他人の弱みを探すこと。
例文1:水不足なのに、足元を見られて、水を高い値段で売られてしまった。
例文2:あの人は、他人の足元ばかりを見ているので、嫌われている。
【足を洗う】
ひらがな:あしをあらう
意味:悪い行動や悪い仲間との関係をやめて、まじめに生きようと反省すること。
例文1:この世界から足を洗って、郷里に帰りたいのでお金をためている。
例文2:彼は有名などろぼうだったが、娘のために足を洗ったらしい。
【足を掬う】
ひらがな:あしをすくう
意味:相手のすきに付け入って、失敗させること。
例文1:油断していると、いつかあの優秀と評判の後輩に足を掬われることになるぞ。
例文2:味方だと思っていた人に足を掬われ、ショックを受けた。
【足を止める】
ひらがな:あしをとめる
意味:歩いている途中に、ふと意識を奪われて、立ち止まること。
例文1:その彫刻は、あまりにすばらしく、通りを歩く人たちの足を止めさせた。
例文2:お店のほうに歩いていたが、急に足を止めて私の方に歩いてきた。
【足を取られる】
ひらがな:あしをとられる
意味:歩きにくく、転びそうなこと。
例文1:ぬかるみに足を取られて転倒してしまい、手とお尻が泥まみれになってしまった。
例文2:道が暗くて、しっかりと前を見ていないと、足を取られるところだ。
【足を延ばす】
ひらがな:あしをのばす
意味:ある地点より遠くへ行くこと。最初の予定を変えて、寄り道をすること。
例文1:この駅の近くに先生の家があることを思い出し、足を延ばすことにした。
例文2:京都に旅行に来たが、奈良まで足を延ばすことにした。
【足を運ぶ】
ひらがな:あしをはこぶ
意味:目的の場所へ、あいさつにへ出かけること。
例文1:彼は芸術が好きなので、美術館によく足を運ぶから美術館に行けば会えるよ。
例文2:ここまで来て、何も買わずに帰るなんて、何のために足を運んだかわからないじゃないか。
【足を引っ張る】
ひらがな:あしをひっぱる
意味:みんなで力を合わせて、よい結果を出そうとしているときに、誰かが妨げること。
例文1:味方同士で足を引っ張りあうなんて馬鹿げている。
例文2:君は優秀だから、君の足を引っ張ろうとたくらんでいるやつらがたくさんいる。
【足を棒にする】
ひらがな:あしをぼうにする
意味:長い時間、歩いて、ひどく足が疲れること。歩き疲れて、足が棒になったように感じられること。
例文1:社員のみならず、社長自身も足を棒にして顧客を開拓したが、今後もそれを怠るわけにいかない。
例文2:足が棒になるまで、富士山を登る
【足を向けて眠れない】
ひらがな:あしをむけてねむれない
意味:恩人に対して失礼なこと。相手に足を突き出すことは失礼に当たる。
例文1:ここまで育ててくれた父と母には、足を向けて寝られない。
例文2:先生のご指導のおかげで卒業することができたので、先生には、足を向けて寝られません。
【足を向ける】
ひらがな:あしをむける
意味:ある方向へ向かうこと。
例文1:彼女と相談した結果、レストランで食事をしてから、近くにある動物園に足を向けることにした。
例文2:僕と彼の二人は、ぶらぶらと駅前の交差点へ向かって足を向け、とりとめのない会話をしたのである。
【頭の天辺から足の爪先まで】
ひらがな:あたまのてっぺんからあしのつまさきまで
意味:じろじろと相手の全身を観察すること。
例文1:警察官は、容疑者の頭の天辺から足の爪先までを観察した
例文2:頭の天辺から足の爪先まで、役者の演技は完璧だった
【後足で砂をかける】
ひらがな:あとあしですなをかける
意味:恩のある人を裏切り、迷惑をかけて去っていくこと。
例文1:恩師に憎まれ口を叩くなど後足で砂をかけるような真似はやめなさい。
例文2:不正をした部下が退職した。後足で砂をかけられた気分だ。
【浮き足立つ】
ひらがな:うきあしだつ
意味:爪先立ちになり、不安定で、物事が落ち着いていないこと。浮き足とは、足の爪先だけが地面について、かかとが上がった状態を指す。
例文1:のどかな勤務に慣れきった署員たちは、この大事件の一報に浮き足立ち、右往左往するばかりだった。
例文2:三学期も終わりに近づいた学校は、なんとなく浮き足立って、みんなそわそわしている。
【長足の進歩】
ひらがな:ちょうそくのしんぽ
意味:短期間で大幅に進歩すること。
例文1:アメリカとソ連のどちらが早く月に人類を送ることができるか、競争によって、宇宙科学は長足の進歩を遂げた。
例文2:携帯電話の長足の進歩には驚かされるものがあるが、技術の進歩がすごすぎて、使いこなせない。
【手足を伸ばす】
ひらがな:てあしをのばす
意味:のびのびと手も足も伸ばす姿から、力を抜いてゆっくりと休むこと。
例文1:今日は久しぶりにまとまった休みを取ることができたから、手足を伸ばして、仕事の疲れを取りたいと思う。
例文2:その銭湯に誰も入浴していないのを幸いに、僕はのんびり手足を伸ばすことにした。
【手取り足取り】
ひらがな:てどりあしどり
意味:一つ一つ、ていねいに、段取りを教えていくこと。
例文1:手取り足取り教えたわけではなくて、彼はうまい人の動きを観察してうまくなったんだ。
例文2:当スポーツジムのコーチは、手取り足取りの指導が売りです。
【手も足も出ない】
ひらがな:てもあしもでない
意味:力が及ばずどうしようもないこと。
例文1:高校生と中学生の試合なので、手も足も出なかった
例文2:犯人は外国に逃亡してしまったので、手も足も出ない。
【二の足を踏む】
ひらがな:にのあしをふむ
意味:二の足とは、二歩目を意味する。一歩目を踏み出し、二歩目を踏み出すのに思い悩んで足踏みすること。そこから、物事を進めるのに思い切ってできないこと。
例文1:いよいよ本番の舞台なので、二の足を踏まないようにしたい。
例文2:お化け屋敷と聞いて、二の足を踏む。
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