用語:仕様 (しよう)
英語:spec
別名:基準 標準 条件 規格 スペック スタンダード フレームワーク
意味:仕様とは、情報科学で、守るべき条件のことです。例えば、「電圧が100Vか200Vか」は、仕様です。電圧は、国地域によって仕様が定められており、製品開発のためには、電圧の仕様を守らなければいけません。
仕様があることで、異なる開発者でも、共通して稼働する製品を開発できます。「電圧100Ⅴで稼働するA社のパソコン」も「電圧100Ⅴで稼働するB社のパソコン」も、仕様を守っているので、利用者は電源が1つあれば、どの製品も扱えます。反対に、仕様から外れた製品は、うまく稼働しなくなります。
有名な仕様にはISO・IEEE・RFC・HTMLなどがあります。
仕様は、概念とは異なります。概念は、コンセプトとも呼ばれ、全体の大きな世界観ですが、1つ1つの製品開発の具体的な設計図ではありません。例えば、「インターネット」は概念で、世界観を表現するには便利な言葉ですが、実際の製品開発にはもう少し詳細な情報が必要です。
多くの場合、一般消費者は概念のみを伝えられますが、技術者には仕様も伝えられます。
仕様に合わせて、実際に目に見えて、手で触れられる製品開発の段階を、実装と呼んでいます。
情報科学の学習では、抽象性の高低によって、概念 (がいねん Concept) ・ 仕様 (しよう Spec) ・ 実装 (じっそう Implement)と、3区分へ用語を整理して、学習していきます。
それによって、生徒は学習を高速化できます。
語源:ラテン語 specificus (詳細に述べる) ⇒ ラテン語 specificare ⇒ 名詞化 ⇒ ラテン語 specificatio ⇒ ラテン語名詞対格変化 ⇒ ラテン語 specificationem (詳細に述べられたこと) ⇒ 英語 specification (特定すること) ⇒ 省略化 ⇒ 英語 Spec (スペック) ⇒ 日語 仕様
体系:情報科学 (Information science) > プログラミング (Programming) > 概念 (Gainen) + 仕様 (Spec) + 実装 (Implement)
多言語対応:
韓語:스펙 (スペック) 사양 (シヨン)
中文:規格 规格 guīgé gui1ge2 グイグ
探究資料: