問答法の反対の教育技術は、知識注入法です。知識注入法は、日本の公立学校の集団授業で広く普及しており、先生はあらかじめ答えを解説し、生徒は知識の暗記に努めます。生徒からの自由な質問や発言は、授業進行を妨げるとして、あまり歓迎されません。
【例題 知識注入法】
以下の空欄にふさわしい言葉を埋めなさい。
太陽からの光は、さまざまな[ ]の長さの光が混ざっており、昼間は私たちの目に白く見えています。それぞれの光は[ ]率が異なるので、プリズムを通すと異なる色の光に分かれて見えます。光のこのような性質によって、朝は青い光が、夕方は赤い光が、私たちに見えています。
【例題 問答法】
空の色が、朝は青く、夕方は赤くなるのはなぜか。200文字以内で記述するかあるいは3分以内で発表しなさい。
物の名前だけを丸暗記することは、知識注入法による授業による弊害と言われることが多いですが、一方で、知識の記憶は、思考や表現の土台であり、基礎ができていない生徒には知識注入法は有効な教育技術です。知識注入法は、理解力や記憶力の育成に効果があります。
問答法は思考力・表現力の育成に、知識注入法は記憶力・理解力の育成に、それぞれ組み合わせることで、生徒の求める学力を育成していきます。
問答法 利点:思考力や表現力の育成・生徒の意欲自主性の成長
問答法 欠点:基礎知識の不足・すべての生徒には有効ではない・指導側に高い力量が必要
知識注入法 利点:知識力や理解力をていねいに確認できる・指導側にあまり力量が必要ない
知識注入法 欠点:物事を丸暗記する・生徒が受身になる
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