ミッション系(みっしょんけい)とは、中学受験用語の1つで、私立中学校のうち、キリスト教団体が創立に携わった学校を指します。カリキュラムには、キリスト教文化の学習が含まれ、聖書の時間があります。語源となる英語 mission は「使命」や「宣教」という意味があります。ミッション系の学校は、さらにプロテスタント系とカトリック系に分かれています。
用語:ミッション系
英語:Mission School Christian School
別名:ミッション 教会系(きょうかいけい)
解説:ミッション系とは、中学受験用語の1つで、私立中学校のうち、キリスト教団体が創立に携わった学校を指します。
【ミッション系 カリキュラム】
ミッション系の中学校のカリキュラムには、キリスト教文化の学習が含まれ、聖書の時間があります。語源となる英語 mission は「使命」や「宣教」という意味があります。
また、生徒だけではなく、保護者向けに聖書講座を提供している学校もあります。
【ミッション系 宗教教育】
日本国憲法第20条では、宗教教育を禁止しています。キリスト教に限らず、仏教や神道なども含めて、公教育では宗教教育を実施できないので、宗教教育を受けたい場合は、私立学校を選択することになります。
【ミッション系 背景】
ミッション系の学校の歴史は古く、1868年の明治維新前後と、1945年の第二次世界大戦後に、多くが設立されています。
ミッション系の学校の創立者によって、プロテスタント系とカトリック系に分かれています。例えば、学校法人青山学院(青山学院大学や青山学院中等部を運営)はプロテスタント系ですが、学校法人上智学園(上智大学や栄光学園中学を運営)はカトリック系です。
【ミッション系 インターナショナルスクールとの違い】
ミッション系とインターナショナルスクールのわかりやすい違いは、高校卒業資格が取得できるかどうかです。
日本の私立学校は、都道府県の知事が監督しており、ミッション系は、
学校教育法の一条校(いちじょうこう)として認定されています。
学習指導要領にも対応し、日本の学校制度の卒業資格が取得できます。つまり、ミッション系の中学から高校へ進学し、高校を卒業すれば、日本の大学の受験資格を取得できることになります。
反対に、いわゆる「インターナショナルスクール」は、学校教育法の一条校ではありません。したがって、日本の高校卒業資格は取得できず、海外大学への進学に最適化されています。インターナショナルスクールから日本の大学を受験する場合は、留学生枠や国際バカロレアなどを利用することになります。
まとめると、ミッション系とは、「日本の学習指導要領の中で、宗教教育も実施する私立学校」となります。対して、インターナショナルスクールとは、「日本の中にある外国の学校」となります。