慶應普通部合格 プロ家庭教師の中学受験日記

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プロ家庭教師の中学受験日記で、慶應義塾大学附属普通部の合格事例です。受験生徒は東京都中央区生まれ、学習履歴は公立小学校・サピックス・プロ家庭教師です。現場のプロ家庭教師と保護者の声をお伝えします。指導依頼の参考にしてください。


【中学受験データ】




【受験生徒】

:Tくん 東京都中央区生 男子 長男

【進学先】

:慶應義塾大学附属普通部

【自宅最寄駅】

:日比谷線茅場町駅・浅草線人形町駅

【ご依頼期間】

:12カ月(小学5年1月から小学6年1月まで)

【ご家庭環境】

:父(大手金融)+長女+長男

【学習履歴】

:公立小学校→サピックス(小学3年~小学5年)→プロ家庭教師(小学6年)

【受験結果】


1月20日 千葉県 日出学園中学(ひのでがくえんちゅうがく) ○
2月01日 神奈川県 慶應義塾大学附属普通部(けいおうだいがくふぞくふつうぶ) ○
2月02日 東京都 暁星中学(ぎょうせいちゅうがく)  ○
2月04日 東京都 芝中学(しばちゅうがく)  ×(不受験)


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【家庭環境】


Tくんは長男ですが、年上の活発な姉(長女)がおり、口数は少なく、おとなしい性格でした。父親は大手金融機関に勤務し、地方公立高校から首都圏難関私立大学の受験経験がありました。父親は離婚しており、平日は20時以降に帰宅するので、家事については、長女と家事代行サービスが協力して担当していました。


【塾はサピックス 小学3年から】


父親は姉の中学受験の結果に満足しており、弟のTくんにも同じように充実した青春を送って欲しいと考えていました。公立中学校には進学しない方針で、中学受験のために塾はサピックス(SAPIX)を選びました。塾に慣れさせるために小学3年生から通塾を始めました。

Tくんは塾の友達と特にトラブルを起こすわけではなく、生活面では問題がなかったものの、成績は思うようには上がりませんでした。小学3年生から小学4年生の間は、Tくんが宿題を多少サボっていても、父親は軽く注意するだけに留めていました。父親は自身の受験経験から「どこでかで本気を出して勉強するようになるだろう」と思っていたようです。


【サピックス クラス替え】


小学5年生になり、中学受験が本格化してくると、塾の宿題が多くなりますが、Tくんの勉強量は増えず、むしろ意欲を失っていきました。父親が注意しても、その場では「うん、はい」と生返事はするものの、行動には移さない日々が続きました。そのうちにサピックスのマンスリー組分テストの結果で、クラスが下がりました。父親は怒りをぶつけてもしかたがないと理解しつつも、じりじりと事態を好転できず、時間が過ぎていきました。


【プロ家庭教師 依頼】


小学6年生に切り替わるタイミングで、父親は「このままではダメだ」と見通しを変えて、プロ家庭教師を探し出しました。学生の家庭教師も検討しましたが、難関中学の算数や理科の指導には、学生の家庭教師には不安を感じ、プロ家庭教師を依頼しました。

成績推移データ


【模試成績データ】


テスト名主催時期結果
合不合テスト第1回四谷大塚小学6年07月偏差値四科58
合不合テスト第2回四谷大塚小学6年09月偏差値四科64
合不合テスト第3回四谷大塚小学6年10月偏差値四科61
合不合テスト第4回四谷大塚小学6年11月偏差値四科61
合不合テスト第5回四谷大塚小学6年12月偏差値四科58



【過去問成績データ】


学校名年度時期結果
慶応普通部2012年小学6年10月正答率72%
慶応普通部2013年小学6年10月正答率56%
慶応普通部2014年小学6年11月正答率66%
慶応普通部2015年小学6年11月正答率86%
芝中学2016年小学6年11月正答率88%
芝中学2017年小学6年11月正答率92%
芝中学2018年小学6年11月正答率90%
慶応普通部2016年小学6年12月正答率77%
慶応普通部2017年小学6年12月正答率74%
慶応普通部2018年小学6年01月正答率78%



【受験結果データ】


受験日行政区学校結果
1月20日千葉県日出学園中学(ひのでがくえんちゅうがく)
2月01日神奈川県慶應義塾大学普通部(けいおうだいがくふつうぶ)
2月02日東京都暁星中学(ぎょうせいちゅうがく)
2月04日東京都芝中学(しばちゅうがく)×


1月入試には、千葉県の日出学園中学を選びました。2月1日の緊張をほぐすために、合格しやすい学校を選びました。

2月04日の芝中学については受験申込をしましたが、受験しませんでした。

プロ家庭教師 学習診断



【プロ家庭教師 国語担当】


担当した段階で、知識問題の漢字(学習用漢字)は、ひととおり書けていました。父親からは「勉強をまったくしない子」という触れこみ触れこみでしたが、さすがに「まったく」ということはありませんでした(笑)。文字については、男の子にありがちな走り書きでしたが、小学6年生から担当し、Tくんの解答速度を殺したくなかったので、矯正はしませんでした。もし小学3年生から担当してたら、文字をていねいに書くように矯正したかもしれません。

読解問題では、問題を解くことも大事ですが、登場人物がなぜそのような感情を抱くようになったのか、感情と理由を合わせて考えるように指導しました。
中学受験の国語文章は、小学生でも理解できる世界観が採用されやすいですが、いわゆる「家族もの」の文章では、気を遣いました。事前に父親とも約束した通りに、「両親」や「父母」という言葉を用いないようにし「保護者」という言葉に統一しました。

その他には、Tくんの喉が弱かったので、文章はあえて素読(そどく 文章を声に出して読み上げること)させました。目で文章の追うことと、声で文章を読み上げることは、別ものだと思います。



【プロ家庭教師 算数担当】


担当してすぐにお伝えしたのは「全ての問題を解く必要はない」ということです。進学塾の経営はマニュアル化されており、あらゆる生徒に対応できるようにテキストは肥大化しています。低学力の生徒にも高学力の生徒にも、同じテキストを販売しようとします。テキストのすべての問題を解いていては、学習時間がいくらあっても足りませんので、毎回、学習範囲を指定しました。

Tくんへの教授法は、予習型を選びました。テキスト範囲を指定して、あらかじめ解いてきてもらい、授業では「解けなかった問題だけを解説」するようにしました。Tくんは受身でいることが苦手で、自分がすでに理解している問題を、先生からあらためて解説されるのを嫌がりました。体験授業でも、「自分がもう
わかっている問題」では退屈な欠伸をしていましたので、予習型を選びました。

最終的には、慶応普通部の過去問の算数は、すべて解けるようになりました。慶應附属校は難関と言われていますが、偏差値よりも問題の質を見ると、中学受験の定石に忠実です。やみくもに頭の回転の速い子供を入学させるよりも、育ちの良い名家の子供を入学させる方針なのかもしれません。



【プロ家庭教師 理科担当】


理科は最後まで足を引っ張りました。4分野(物理・化学・生物・地学)のうち、化学と物理は、計算問題が得点できていましたが、「生物と地学の暗記科目は壊滅」という状況でした。

暗記科目が苦手な子どもは、そもそも暗記の仕方を知らないので、授業中に暗記特訓をしました。Tくんは「知識をただ覚えさせようとすると反発する」ので「知識の論理構造をまず解説」して、それから暗記するように指導しました。

模試は、サピックス模試ではなく四谷大塚模試(合格不合格判定テストのこと)を選ぶように、父親を説得しました。サピックス模試は、御三家などの難関向けだと思います。少なくとも「理科の計算問題はオーバースペック」だと思います。四谷大塚模試の成績上位者であれば、充分に慶應普通部は合格できると思います。

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