古典文法の動詞の活用で、古文の、ナ行変格(なぎょうへんかく)動詞の解説です。ナ行変格動詞は、ナ変(なへん)とも省略されます。
ナ行変格動詞の例は「往ぬ(いぬ)」です。「往ぬ」という動詞は「往なず」「往にて」「往ぬ。」「往ぬる時」「往ぬれば」「往ね!」と、古典の日本語では変化します。
「なにぬねの」の五段を、珍しい形に活用しているので「往ぬ」はナ行変格活用動詞と呼びます。ナ行変格活用動詞は「往ぬ」と「死ぬ」の2語しか存在しませんので、暗記してしまいましょう。
| 活用形 | 語幹 | 活用語尾 | 識別方法 | |
| 未然形 | 往 | な | ずを付ける | |
| 連用形 | 往 | に | てを付ける | |
| 終止形 | 往 | ぬ | 。を付ける | |
| 連体形 | 往 | ぬる | 物を付ける | |
| 已然形 | 往 | ぬれ | ばを付ける | |
| 命令形 | 往 | ね | !を付ける |