【プロ家庭教師 国語担当 学習診断】
国語はRさんの得意科目で、模試で偏差値60以上を、常に保っていました。いわゆる「武器となる科目」で、志望校合格の原動力となりました。
国語指導を担当させていただいたのは、半年ほどで、詩歌を重点的に指導しました。
詩歌(しいか)は、中学受験で出題される学校が、ほぼ決まっています。例えば、女子御三家である桜蔭や女子学院では、詩歌の出題がほぼありません。対して、青山学院中等部の国語では、例年、大問1つを丸々、詩歌に割り当てています。
中学受験は学校ごとの出題傾向に多様性があり、「学校ごとの対策が必須」となります。その点では、ご家庭に早めに第一志望を決めていただけたのは、助かりました。
また、中学受験では、話し言葉を超えて、書き言葉の知識が問われます。
例えば、2019年の青山学院中等部では、「目を見張る」、「常ならぬ」、「顔をほころばせる」などの表現が見られました。
Rさんの語彙量については、心配ありませんでした。お父様の影響で、読書習慣が定着していました。お父様と書棚を共有しており、小説や新書を自由に読んでいたようです。
青山学院の国語は、速度を競うものではなく、しっかりと読解していけば大丈夫です。過去問演習時の得点は、安定して推移していました。
ご家庭も「国語が原因で落ちることはない」という自信があったのではないかと思われます。
【プロ家庭教師 算数担当】
担当してすぐにお伝えしたのは、塾の宿題量が過大で、算数の復習ができていない点です。早稲田アカデミーは、とにかく問題量が多く、たくさん解かせようとする傾向があります。
予習シリーズには、基礎から応用まで、幅広く問題が収録されていますが、全てを解く必要はありません。宿題も「W-Basicか演習問題集のどちらか」に集中してください。両方を解いてしまうと、時間が足りなくなってしまいます。
中学受験は限られた時間にカリキュラムを終えなければいけないので、どうしても詰め込み教育になりがちです。ですが、子供の睡眠時間を削るのは、やめましょう。無理に夜更かしさせても、塾の授業で寝てしまうので、かえって成績が下がることすらあります。
また、各回のテストが復習のために活用されておらず、ダンボールにそのまま納められていました。「テストがやりっ放し」になっていると、弱点単元の分析ができなくなってしまいます。
私はご家庭に提案し、算数の単元ごとの演習表を作成しました。はじめから見直すべき単元として「文章題」と「数の性質」と「立体図形」を挙げて、基礎からやり直しをさせていただきました。
過去問演習は「青山学院中等部」「法政第二中学」を中心にしました。「慶応中等部」「学習院中等科」も部分的に演習しました。
小学6年生の11月には、青山学院の算数過去問で、6割以上が得点できるようになりました。算数は最後まで合格点ぎりぎりでしたが、四科目の足を引っ張ることはなくなったと思います。
【プロ家庭教師 理科担当】
理科は4分野(物理・化学・生物・地学)の得点差がありました。生物・地学は、知識の暗記ができており、基礎問題はすべて解けていました。反対に、物理・化学は、基礎問題の計算ができておらず、塾の授業内容が定着していませんでした。
対策として、物理・化学は、独自教材で、はじめからやり直すことにしました。塾の理科も辞めていただき、最終的にプロ家庭教師一本にまとめていただきました。
塾の宿題と家庭教師の宿題は、両方できませんし、塾の理科担当の先生が頻繁に交代していましたので、とても子供の学力を把握しているとは思えませんでした。
集団授業には、それなりの良い面もあると思いますが、理科のような積上型の科目は、一度つまづいてしまうと、危険です。次々に新しい内容が提供されても、前の内容でつまづいていると、生徒は「ただ座っているだけ」になってしまいます。先生は講義さえ提供すれば、それで役目を果たしたことになります。
家庭教師の場合、目の前の生徒に集中できます。生徒が理解できているかどうか、確認しながら進めます。
「光の性質」・「圧力と浮力」などの単元は、ゼロから過去問まで、一貫して指導させていただきました。
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