連濁(れんだく) あおそら あおぞら 解説例文>用語集>国語

この記事 > 用語集 > 国語
作成 更新

連濁(れんだく) あおそら あおぞら 解説例文


用語連濁(れんだく)  
意味:連濁(れんだく)とは、「あおそら」が「あおぞら」へ変化するように、2つの言葉が並ぶ場合に、発音しやすいように言葉が濁音化(だくおんか)することです。連濁は、「和語の連濁」と「漢語の連濁」に分けて考えると、わかりやすくなります。日本語の連濁は、法則である程度は対応できますが、1つ1つの熟語として覚えてしまった方が良いでしょう。連濁は、日本語の音便の1つです。
連濁の条件1:和語の複合名詞、つまり訓読みの複合名詞が、カ行・サ行・タ行・ハ行で結合すること。
和語名詞の連濁まとめ:

名詞名詞複合名詞解説
語り物語
ものかたりものたりカ行の「か」で結合
夜空
そらサ行の「そ」で結合
夏空
なつそらなつサ行の「そ」で結合
鼻血
はなはなタ行の「ち」で結合
小包
つつみつみタ行の「つ」で結合
取り足取り
あしとりあしタ行の「と」で結合
昔話
むかしはなしむかしなしハ行の「は」で結合
結髪
けつはつけっハ行の「は」で結合
人々
ひとひとひとハ行の「ひ」で結合
南風
なんふうなんハ行の「ふ」で結合
連濁の例外1:和語の複合名詞で、元から濁音のある複合名詞は、連濁になりません。例えば「きたかぜ」は「きたがぜ」と連濁になりません。おそらく、濁音が連続すると、かえって発音しにくくなるからと、考えられます。
和語名詞の連濁の例外:
名詞名詞複合名詞解説
紙屑
かみくずかみぐずにならない
北風
きたかぜきたがぜにならない
水玉
みずたまみずだまにならない
勾玉
まがたままがだまにならない
連濁の例外2:和語のめいどうは、連濁になりません。例えば「よみかき」は「よみがき」と連濁になりません。
名詞化動詞の連濁の例外:
名詞名詞複合名詞解説
読み書き読み書き
よみかきよみ名詞化動詞
炊き飯炊き
めしたきめし名詞化動詞
刈り稲刈り
いねかりいね名詞化動詞
焦げ黒焦げ
くろこげくろ名詞化動詞

連濁の条件2:かんじゅく、つまり音読みの熟語が、ツ音やン音で結合すること。
漢語熟語の連濁まとめ:
漢語漢語熟語解説
失敗
しつはいしっツ音便+ハ行音
出版
しゅつはんしゅっツ音便+ハ行音
心配
しんはいしんン音便+ハ行音
一匹
いちひきいっツ音便+ハ行音
執筆
しつぴつしっン音便+ハ行音
絶品
ぜつひんぜっツ音便+ハ行音
神秘
しんしんン音便+ハ行音
湿湿布
しつしっツ音便+ハ行音
何分
なんふんなんン音便+ハ行音
突風
とつふうとっツ音便+ハ行音
烈風
れつふうれっツ音便+ハ行音
音符
おんおんン音便+ハ行音
鉄片
てつへんてっツ音便+ハ行音
一本
いちほんいっツ音便+ハ行音
南北
なんほくなんン音便+ハ行音
藍本
らんほんらんン音便+ハ行音
おまけ 特別な連濁:
アボカドとアボガド:果物のアボカド(Avocado)は、英語の発音ではアボカドなのですが、日本語では「アボカド  アボガド」と連濁になります。不思議ですね。日本語は、濁音の連続をきらい、せいおん+濁音が交互に現れるようです。

全文を読む


語彙力

文章を読む

用語集

中学受験講座

高校受験講座

大学受験講座

社会人講座