俳句:
小満や へそを膨らま して歩く
読上:
仮名:
しょうまんや へそをふくらま してあるく
羅馬:
Shouman ya Heso wo fukurama Shite aruku
季語:
夏の季語
> 5月の季語
> 小満
季節:
夏
> 初夏
> 太陽黄経60度
太陽暦:
05月20日から05月22日
韓国語:
한글 소만 발음 소만
RR2000 soman
MR1937 soman
히라가나 そまん
가타가나 ソマン
中国語:
繁体 小滿 簡体 小满 拼音 xiǎomǎn xiao3man3
Latin xiaoman
平假名 しゃおまん
片假名 シャオマン
英語:
Handy charge hiragana はんでぃーちゃーじ
katakana ハンディ―チャージ
意味:
小満とは、季節の変わり目で、
二十四節気の1つです。立春から数えて、8番目の節気です。小満は
立夏の後に
訪れ、生命が小さく満ちます。すなわち、生命が大きく満ちる前段階のことです。
解説:
小満は、古くは「陽気盛んにして、万物が次第に長じ、天地に満つる」と説明されています。陽気とは、夏の気配のことで、気温が上昇していく様子です。万物(ばんぶつ)とは、人間・動物・植物・虫などのあらゆる物です。天地とは、世界のことです。
小満の起源は、おそらく、大満(だいまん)という言葉から派生したものでしょう。大満という言葉は残っていませんが、植物が
果実をつける
実りの時期を、大満と呼んでいたと考えられます。
植物では、芽が出て本格的な成長が始まる時期になります。農業では、田畑の作物がしっかりと根を張り、緑一面の景色となります。ただし、まだ収穫のできる段階には至っていません。
世界観:
小満の世界観では「成長」や「膨張」や「主張」などの題材が、まずは思い浮かびます。
入門者は、植物に限定されずに、身の回りで「やりすぎなもの」や「余計なもの」を探すと良いでしょう。
文字数:
小満(しょうまん)は4音なので、音読のリズムを整えるために、初夏(しょか)の3音で、季語を代用できます。音読の響きが気に入らない場合は、調整するとよいでしょう。
小満の次の節気は:
小満は夏の2番目の季語で、次の節気は、
芒種(ぼうしゅ)となり、芒の種を
蒔きます。黄経60度は、黄経75度へと、季節が
巡ります。
対義:
大満(だいまん)
類義:
スーマン
関連:
初夏(しょか) 走り梅雨(はしりづゆ)
没作:
小満の丘に寝そべる人と犬
小満の丘に寝そべる犬と人
小満の丘に浮かべる犬と人
小満の草に浮かべる犬と人
小満の草に埋もれる犬と人
小満の草に溺れる犬と人
小満の丘にて叫ぶ犬と人
小満の丘や叫びて自撮り人
小満の丘か叫びて自撮り棒
小満や気合とともに竹を割る
竹の子に髭生えている小満日
小満や髭も鼻毛も髪の毛も
小満やせっせと犬は毛の手入れ
二の腕を見せてくる人小満日
二の腕を膨らましたり小満日
小満やへそを膨らまして歩く
小満や腹とへそにて主張する
解題:
英俳:
Handy charge
Catch the sunlight
At my belly button
読上:
探究資料:
夏井いつき(なついいつき). 夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業. 2018.
藤田湘子(ふじたしょうし). 20週俳句入門. 2013.