俳句:
種殴る 1ミリリットル 穀雨かな
読上:
仮名:
たねなぐる いちみりりっとる こくうかな
羅馬:
Tane naguru Ichi miri rittoru Kokuu kana
季語:
春の季語
> 4月の季語
> 穀雨
季節:
春
> 晩春
> 太陽黄経30度
太陽暦:
4月19日から4月21日
韓国語:
한글 곡우 발음 고구
RR2000 gogu
MR1937 koku
히라가나 こぐ
가타가나 コグ
中国語:
繁体 穀雨 簡体 谷雨 拼音 gǔyǔ gu3yu3
Latin guyu
平假名 ぐうゆう
片假名 グウユウ
英語:
Grain rain hiragana ぐれいんれいん
katakana グレインレイン
意味:
穀雨とは
二十四節気の6番目で、季節の変わり目です。穀雨は
清明の後に
訪れ、植物が目を出します。
穀雨は、春雨(はるさめ)の降る季節のことで、穀物の成長を促す雨という意味です。春雨が毎日降ると、菜種梅雨(なたねづゆ)とも呼ばれ、春雨が夕立のように降ると春蝶雨(はるちょうう)とも呼ばれます。いずれにしても、穀雨は温かくかつ柔らかい雨で、田畑に種を
蒔く合図と信じられています。
穀雨の世界観では「生物のやさしさ」や「成長の気配」などの題材が、まずは思い浮かびます。初学者は、1つの生物をていねいに観察してみると良いでしょう。例えば、「動物の生活記録」や「植物の成長日記」という視点で、発想を広げてみてください。
穀雨は春の最後の季語で、次の節気は、
立夏(りっか)となり、夏が立ちます。夏がのっそりと立ち上がり、青空を支配していきます。黄経30度は、黄経45度へと、季節が
巡ります。
対義:
類義:
谷雨(やう) 菜種梅雨(なたねつゆ) 春蝶雨(はるちょうう)
関連:
茶摘み(ちゃつみ) 筍(たけのこ)
没作:
むっつりと穀雨を舐める黒い土
むしゃむしゃと穀雨を食べる黒い土
土塊へ無言の挨拶穀雨かな
土塊を可愛がる音穀雨かな
春雨に去年の歌を口ずさむ
穀雨かな種から百億人生まれ
挨拶の代わりに種を投げつける
ぶらぶらら股間は揺れて種発射
ぶらぶらら我慢できずに種発射
うらうららごめんなさいと種発射
うらうらら6発目かよ種発射
種殴る1ミリリットル穀雨かな
種叫ぶ1ミリリットル穀雨かな
種叫ぶ1ミリリットル穀雨だぜ
種威張る1ミリリットル穀雨かな
毎日のデータ穀雨を聞きながら
流れゆくデータ穀雨を聞きながら
解題:
英俳:
Beat the seed
One nanoliter
Grain rain
読上:
探究資料:
夏井いつき. 夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業. 2018.
藤田湘子(ふじたしょうし). 20週俳句入門. 2013.