早稲田大学政治経済(政経)の英語過去問2019年の解答・解説・全訳です。早稲田大学の受験生の入試対策のためにプロ家庭教師が出題傾向を分析実況します。
【英語の試験構成 長文4本+英作文1本 読む力と書く力】
早稲田大学政治経済学部の英語の試験構成は、伝統的に長文読解4問(説明文3本+会話文1本)+英作文1問(自由英作文1問))で安定しています。読解力と文章力がそれぞれ区別して評価される正統派試験です。
【英語の出典 政治経済系大半】
早稲田大学政治経済学部の英語の出典は、政治経済についての文章が大半です。法規制などの理論を探求する文章と、経営学の実務的な問題に対処する文章が出題されます。政治経済の基本用語を日本語で理解したら、英語でもどのような用語となっているのか押さえておきたいです。
【自由英作文 100語以上】
早稲田大学政治経済学部の自由英作文は、100語以上の本格的な英作文です。文法力に加えて、構成力が求められます。
【プロ家庭教師 政治経済(政経)対策講座】
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【大学】:早稲田大学
【学部】:政治経済学部(政経)
【試験日程】:02月20日
【試験会場】:早稲田試験場・西早稲田試験場・戸山試験場から指定される
【募集定員】:525名(補欠合格者有)
【志願者数】:8000+名
【試験配点】:90点/230点満点
【試験時間】:90分
【検定料金】:35000円
【必要単語】:7000+語
【出題形式】:適語補充+文章理解+英作文
【解答形式】:記号選択(マークシート)+記述
【出題分野】:政治学 法権力 国際問題
【試験年度】:2019年
【大問】:1
【形式】:適語補充+文章理解
【表題】:料理外交・心をつかむためにパンを共にする Culinary Diplomacy: Breaking Bread to Win Hearts and Minds.
【作者】:サム・チャペル・ソコル Sam Chapple-Sokol
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【対策】:説明文。長文を読み進めながら適語補充し、まとめて内容理解が問われます。文章内容は、国際的な存在感を示す方法として、料理外交に注目しています。タイ・韓国・台湾の三国が紹介され、料理外交は文化的な影響力を増す戦略であり、大国の軍事力・資源力とは対比されて議論されます。
【用語】:料理外交 ソフトパワー 文化資源
【目安時間】:20分
【大問】:2
【形式】:適語補充+文章理解
【表題】:情報非対称性・秘密と代理人 Information asymmetry Secrets and agents
【作者】:エコノミスト The Economist
【対策】:説明文。長文を読み進めながら適語補充し、まとめて内容理解が問われます。文章内容は、ノーベル経済学賞受賞者ジョージ・アーサー・アカロフのレモン市場の理論を、労働市場へ応用しています。レモン市場は、自動車販売市場の失敗を克服するためには、情報の非対称性を問題としていました。労働市場でも、情報の非対称性が注目されています。早稲田政治経済学部では、理論学説の理解力を求められます。対策として、経済学理論の基礎に触れておきたいです。
【用語】:レモン市場 情報の非対称性 逆選抜
【目安時間】:20分
【大問】:3
【形式】:適語補充+文章理解
【表題】:科学はどのように女性を誤解したか・新研究による物語の更新 Inferior: How Science Got Women Wrong -and the New Research That's Rewriting the Story Inferior
【作者】:アンジェラ・サイーニ Angela Saini
【対策】:説明文。長文を読み進めながら適語補充し、まとめて内容理解が問われます。文章内容は、脳科学の実験結果には、人間の恣意的な解釈の余地があり、女性の地位向上には役立っていないことが指摘されています。実証的な脳科学の研究は、近年、大学受験によく出題されるようになっています。
【用語】:脳科学 性差 ジェンダー
【目安時間】:20分
【大問】:4
【形式】:適語補充+文章理解
【表題】:ーーー
【作者】:ーーー
【対策】:会話文。会話文を読みながら空欄にふさわしい語句を補充します。場面は、船舶の乗組員と、灯台の管理者との会話です。対策として、英語独特の口語表現や慣用句をまとめておきましょう。
【用語】:慣用句 感情表現 不動産購入
【目安時間】:10分
【大問】:5
【形式】:自由英作文
【表題】:日本の大学生全員が最低でも1学期は海外留学すべきである Every university student in Japan should be required to study abroad for at least one semester
【作者】:ーーー
【対策】:自由英作文。例年お題が与えられ、英単語数100語以上の自由英作文が出題されます。受験生に明確な意見が求められ、理由を2つ以上述べる必要があります。2019年のお題は日本の大学生に留学は必須とすべきかどうかでした。10代の受験生にも身近な話題なので、肯定か否定化は、意見が述べやすかったはずです。なお、早稲田大学は公式には自由英作文に15分以内に仕上げるように指示を出していますが、実際には20分を目安にしたほうが良いでしょう。
【用語】:留学 海外経験 グローバル
【目安時間】:20分