子供がニート家庭の共通点・対策・予防

子供がニート家庭の共通点・対策・予防

子供がニート家庭の共通点・対策・予防

子供がニート家庭の共通点・対策・予防

子供がニートになった家庭の共通点・対策・予防で、現役のプロ家庭教師の意見をまとめています。


【ニートはあらゆる社会階層に遍在する】
お金持ち家庭・貧乏家庭・高学歴家庭・低学歴家庭・サラリーマン家庭・自営業者家庭とは無関係に、ニートはあらゆる社会階層の家庭に存在しています。2019年には農林水産省元次官が自宅でニートの息子を刺して、逮捕されています。

【ニートは静岡市の人口と同規模】
ニートは「若年無業者(じゃくねんむぎょうしゃ)」や「ひきこもり」とも呼ばれており、内閣府調査によると2017年ニート人口は70万人以上と推計されました。人口規模では、静岡県静岡市と同規模です。

【ニートは先進国の現代課題】
ニート(NEET)は社会用語で、2000年代から用いられ、フリーターと同じくある社会階層を意味する言葉として定着しています。ニートは日本だけではなく、衣食住の基本欲求の満たされた先進国の抱える、現代的な問題として広く議論されています。

【ニート対策予防】
ニート対策のノウハウを共有し、ニートを予防しましょう。

【ひきこもり支援 自立支援】
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ニート家庭の共通点・対策・予防

【ニート家庭共通点 生活習慣を育てていない】
ニート家庭の保護者は、学力だけを見て、子供の生活習慣を気にしていません。現代社会で育成すべき第一は、生活習慣です。生活習慣が安定すれば、おのずと学習習慣は育成されます。学力よりもまずは生活習慣をていねいに見ましょう。

ニートは仕事をしないだけではなく、自己管理能力そのものが育成されていません。自分の部屋が整理できない・自分の時間とお金が管理できない・自分の教材を整理できない・遅刻する・物を無くす・だらしなさを個性だと誤解する。そのような子供は、すぐに自己管理力が上がるよう促していきましょう。


【ニート家庭共通点 主体性を育てていない】
ニート家庭の保護者は、子供の主体性を育てていません。まわりの人間があれこれ世話を焼きすぎていて、子供に代わって保護者が物事を解決してしまうので、子供が自分の手でさまざまな経験を積んでおらず、一人では何もできない弱い子になっています。

自分の目標を持って物事を達成したことのないニートは、誰かが何かをしてくれると思い込んでいる受身な人間です。自分に不都合があると、黙ったり、責任転嫁しようとします。

ニート予防のために、自分で物事を達成させ、主体性を育成しましょう。そもそも主体性が育っていないニートに「好きなこと・やりたいこと」を聞いても、自堕落なことしか言えません。


【ニート家庭共通点 メディア管理力を育てていない】
ニート家庭の保護者は、子供のメディア管理ができていません。あるいは、そもそもメディアに害があるとすら考えていません。テレビ・ゲーム・スマホ・インターネットを、子供に無制限に利用させています。子供が「楽しい」のか「快感依存症」なのか判断できず、ずるずると依存症のニートにさせられています。

テレビ依存・ゲーム依存・スマホ依存・ネット依存は、保護者の方針で予防できる病気です。ほとんどニートは、自室で保護者に隠れて、スマホやパソコンを深夜まで利用できる環境にいます。


【ニート家庭共通点 保護者が無知で消費者視点しか持てていない】
ニート家庭の保護者は、消費者視点でしか社会を見ない傾向があります。例えば小学生の「ケーキ屋さんになりたい」という夢は、消費者視点で物事を見ています。好きな食べ物に囲まれて、好きなときに、好きなだけ食べられる夢には、ケーキを作る技術やケーキ屋を経営する意志もありません。

就労者視点になって年収や勤務待遇を調べたり、経営者視点になって業界動向や機械技術を調べようとしません。限られた偏った知識しかなければ、子供は「やりたいこと」として夢物語の妄想を語るようになります。

子供が興味を持つものがあれば、体験経験を通じて学ばせましょう。現代世界では物事を多角的な視点で見れる教育が求められています。



【ニート家庭共通点 保護者が家庭ルールをすぐ変える】
ニート家庭の保護者は、家庭ルールに一貫性がなく、気まぐれに規則を制定しては廃止しています。その結果、子供は親の顔色を窺うことを学ぶか、親を騙して楽することを学ぶか、どちらにしても保護者に依存する習慣を身に付けてしまいます。

規則正しい生活が送れないので、ニートは目標に向かって計画的に生活する能力を破壊されています。不規則な生活をしているようであれば、すぐに更生しましょう。


【ニート家庭共通点 保護者が子供を叱れない】
ニート家庭の保護者は、子供に嫌われることを恐れて、子供を叱れないという共通点があります。表向きはどんなに良い子供でも、必ず保護者に嘘をつく時があります。嘘をついた時に、きちんと叱ってこなかったので、ニートはどこまでも保護者に甘えていいと考えています。

ニート予防のために、しっかりとした基準にもとずいて、叱りましょう。


【ニート家庭共通点 保護者が孤立している】
ニート家庭の保護者は、孤立して、自分の思い込みで子育てをします。企業には年に数回の監査があり、学校には年に数回の試験があり、運営状態を定期点検する仕組みがあります。ところが、家庭運営には、誰も監査も試験もしません。したがって、もし家庭運営の方針が間違っていても、誰も注意してくれません。

例えば、子供が自室にスマホを持ちこみ、深夜までゲームをしていても、外部から誰も注意してくれません。ニート家庭の保護者は、思いこみを何年も続けた後に、やっと「私がこんなに努力しているのに子供が勝手に変になってしまった」と言います。

ニート予防のために、定期的に学習診断をおすすめします。


【ニート家庭共通点 保護者が子供に家事をさせていない】
ニート家庭の保護者は、子供に家事をさせていません。教育は学校教科書だけでできるものではなく、家庭運営を手伝わせることも、教育の一環です。ニートは家事を「めんどくさいもの」と考えており、自分のために「生活の知識技術を学ぶ機会」と考えていません。

ニート予防のために、家庭運営に参加させましょう。


【ニート家庭共通点 保護者が子供に自然体験をさせていない】
ニート家庭の保護者は、子供に自然体験をさせていません。ニート家庭の子供は、物事を実体験を通じて学んでおらず、記号や言葉だけで理解する傾向があります。

これらはマンガ・ゲーム・テレビの批判的読解力にも影響を与えていると思います。物事を記号や言葉だけで理解しているので、ニートは物事をたやすく決めつける傾向があります。また、虫を極端に恐がる点も共通しています。

ニート予防のために、定期的に自然に触れさせましょう。


【ニート家庭共通点 保護者が子供にプラスチックの食器を使わせている】
ニート家庭の保護者の多くは、子供にプラスチックの食器を使わせています。プラスチックは便利で安価な素材ですが、子供の口や肌に触れさせても安全かどうか、伝統的に検証されていません。プラスチック素材は熱に弱く、有害物質が溶けだす場合もあります。

ニート予防のために、清潔な食器を用いましょう。前の世代にはないさまざまな化学物質は、どのような影響があるのか、まだ検証されていないものがあります。



【参考文献】

内閣府調査 平成30年版子供・若者白書 第3章困難を有する子供・若者やその家族の支援 若年無業者数

元農水次官長男ニート事件


中島梓(なかじまあずさ). コミュニケーション不全症候群. 1991.


斎藤環(さいとうたまき). 博士の奇妙な思春期.


玄田有史. ニート―フリーターでもなく失業者でもなく. 2006.

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