中学受験　いつから始める？

現代の中学受験では、小学４年生 (９歳から１０歳) を目安として、中学入試のカリキュラムを学習し始めます。
公立小学校のカリキュラムのみでは、中学入試に必要な学力の完成はほぼ不可能なので、それまでの公立小学校のカリキュラムに加えて、もう１つの別のカリキュラムを、平行して履修していくことになります。
中学受験が本格的に始まるのは小学４年生 (９歳から１０歳) と考えて、それまでの小学３年生 (９歳) までは、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

現代の中学受験では、基本カリキュラムを、前倒しで履修し終えるようになりました。そこから、残りの受験までの期間を、演習と学校別対策へ振り向けます。12歳という年齢では、学習計画の差は、強い影響を持ちます。

中学受験をするかしないかの判断は、まずは子供の適性にあります。

中学受験は、子供がただ勉強するだけではなく、子供の生活習慣や家庭の教育環境も含めた、総合的な試験です。子供に適性があるかどうかは、以下の４点に注意してみてください。

１：自分一人で物を片付けられるようになっているか
２：時間に合わせて行動を切りかえられるか
３：自分一人で買物や交通機関を利用できるようになっているか
４：まわりの子供に流されない意志があるか
５：与えられた宿題や課題をしっかりと仕上げることできているか

「頭の回転が速いかどうか」よりも、「生活習慣が確立しているか」を見ておきたいです。身心の発達速度は、一人一人の子供でまったく異なります。

もし、精神的に未成熟であったり、落ち着きがないようですと、中学受験せずに、早めに高校受験へと切替するのも一手です。

子供に中学受験する適性があるのなら、次は家庭の体制作りです。

中学受験は、高校受験・大学受験と異なり、家庭が主役となり、子どもの学力を育成します。以下の４点を、あらかじめ家庭で取り決めしておくと、安定した教育環境が作りやすいです。

１：家庭が子供の生活の変化に対応できるか
２：家庭に子供の学習管理するノウハウがあるか
３：家庭の予算はどれくらいか。
４：保護者の意見が分かれた場合はどうするか

受験が本格的に始まって、取り決めしていない問題があると、家庭が不安定になり、子どもの教育環境に影響が出ますので、しっかりと安定した土台を築いておきたいです。

近年では、家庭が子供を育成する能力は、俗語で家庭力とも呼ばれています。

中学受験を始める前に、自宅から利用できる教育サービスを、調査しておきましょう。押さえておきたいのは、以下の４つです。

１：自宅近くの塾の校舎の実績
２：自宅近くの塾の交通経路
３：家庭教師サービス
４：雑誌書籍による情報収集

受験が本格的に始まると、日々のカリキュラムの習得に忙しくなりますので、時間に余裕のある低学年 (小学１年～小学３年) のうちに、調査しておくことをおすすめします。

中学受験を始める時期は、ひと昔前は、小学5年生からが、相場となっていました。2000年代以降では、低年齢化が進み、小学4年生から始めるのが、相場となっています。

中学受験の開始時期が、小学4年生へと早まった理由は、いくつかあります。児童の能力発達の早熟化や教育環境の充実も、確かに影響があると思います。しかし、もっとも影響が大きいのは、カリキュラムの変化です。